(2024/7/15修正)
今回から話変わりまして、計2回で4種のエアレーション用ディフューザーのレビューをしていきます。
まず、当記事ではエーハイムの新旧ディフューザーを比較。
その他蛇足ではありますが、水作スペースパワーフィットとエーハイムディフューザー(新)の接続方法とその写真とディフューザーのよくあるトラブルである「エアがでない!」の解決方法について紹介してきたいとおもいます。
スペースパワーパワーフィットにエーハイムディフューザーの接続を検討中の方は是非参考にしていただければと思います。
なお、記事内で出てくる商品は自腹で購入したものです。
I.エーハイムのディフューザー新旧比較
レビューの経緯
昔はディフューザーといったら・・・
さて、今もそうかもしれませんが、少し前まではアクアなグッズで「ディフューザー」って言いましたら……
それは間違いなくエーハイムのディフューザーのことを指し示していました。
現在では多種多様なディフューザーが販売されていますし、そもそもCO2ディフューザーもありますから、昔ほどエーハイムの商品を指し示すことはなくなりました。
その辺の経緯は、ちょうどごん太が水槽をやめていた時期なのでよくわかりません。
しかし、わたしは10年ぶりにアクアリウムに復帰し身。
おもむろに昔通ったショップと扉を開けてみると……
なんだかよくわからないけど、見たことないディフューザーいっぱいある!
こういった状況でした。
瞬く間に増えたタンスの肥やし達(今回の記事の経緯)
当然わたしは新しいディフューザーに興味津々。
設置できる水槽が少ないのにもかかわらず、瞬く間に手持ちのディフューザーが増えていったのです
そうは言っても、水槽は45cm規格水槽と睡蓮鉢の2つのみ。最大でも常時2つしか利用で利用できません。
このままタンスの肥やしにしていては無意味ですから、手持ちのディフューザーや水中ポンプでブログを書いてしまおう! というワケ。
使わないでしまっておくのはもったいないですからね。
エーハイムのパイプについて内径・外径の呼び方の注意点
12/16の意味
以下12/16用パイプという表記は
「エーハイムの直径12/16ホース」に接続できるパイプ
のことです。
ご存知の方とも多いと思いますが、エーハイムのパイプ類の呼び径は取り付ける「ホース」が基準です。そのため、
12/16のパイプといっても内径12mm、外径16mmということではありません。
ご注意ください。
直径12/16ホースに合うパイプを汎用品から流用する際にはご注意を
もちろん、熱帯魚ショップでも「φ12/16ホース接続用 」みたいな表記がしてある場合がほとんどですから、間違えて買う場合は少ないでしょう。
しかし、ホームセンターでアクア専用品でない、いわゆる「アクリルパイプ」を給排水パイプとして流用する場合は注意してください。
うっかり内径12mm・外径16mmのパイプを間違えて買ってしまえば、
それはホースと同サイズのものとなります。
とにもかくにも、これだけは覚えてください。
エーハイムディフューザー(旧製品・無色透明なプラスチック製)のレビュー
今はなき旧製品の特徴
残念ながら写真はありませんが、旧形タイプのディフューザーはまるで大砲のような形をしています。おそらくネット上に画像が出回っているので、詳しい画像はそちらにお任せするとします。
特徴としては、分厚い透明プラスチック製でとても頑丈です。
売ってない商品をレビューしても無意味ではありますが、昔はディフューザーと言えば、……
とりあえず、エーハイムの透明な大砲みたいなやつ!
というワケだったのです。
旧製品の良い点
まず、この旧ディフューザーの特徴は何といっても、エーハイム12/16用のパイプにホースなしで接続できるという点です。
ホースなしでオーバーフローパイプと接続できること、さらにそれ自体が無色透明だということ、から……
実際に接続すると水槽内では目立ちづらく、非常にすっきりとしたイメージになります。
また、ホースなしで接続できるわけですから、取り付けと取り外しは非常に良好です。
強い流れが必要な時にさっとつけて、不要になったらぱっと外せる、そんなディフューザーですからエーハイムユーザーなら使わない手はありませんでした。
旧製品が取り付けられるパイプ
さて、このディフューザーですが、ホース径12/16パイプ用ディフューザーだけあって、当然φ12/16接続用パイプとの接続方法はいたって簡単なのは上でも記した通りです。
当然ですが、12/16パイプ用を利用しているすべてのエーハイム製外部フィルターで利用することができました。
もちろん他社製の外部フィルターであっても排水パイプが同径であったり、その部分のみエーハイム製12/16パイプが取り付けられれば利用できるわけです。
大変使い勝手と美しさを兼ね備えた製品だったのですが……
残念ながら、もはやネット通販でも見かけません。
旧製品のちょっと残念な点
そんな今は亡き旧製品の弱点を言えば、無色透明な製品ですから……
内部のコケが目立ちます
ライト直下などで利用し内部に緑色のコケが張り付くと、気になる人は気になるでしょう。
それを防ぐためこまめに清掃をしてあげることになるのですが、この製品とても分解しにくかった記憶があります。
そんな風にメリット・デメリットについてあーだこーだ書いても、もう市場にはない商品ですから、タンスの肥やしならぬ脳みその肥やし程度にしかなりませんね。いえ、ブログの肥しにはなりましたか……。
話は現行商品のレビューへと続いてきます。
エーハイムディフューザー(新製品・黒色透明なプラスチック製)のレビュー
新製品の特徴その1(目立つ)
我が家の2代目ディフューザーで、現在「エーハイムの」ディフューザーと言えばこれのことになるでしょう!
わたしがちょうど水槽を中断していた時に、旧製品と新製品が入れ替えがあったようで、復帰後旧ディフューザーを破損しショップに慌てて買いに行ったら、全く違うものが陳列されていて大変困惑した思い出があります。
サイズ的にはとしては、
旧製品よりわずかに大きいような気がします。
もしかしたら、その黒色透明がゆえに存在感があり、そのように感じているだけかもしれませんが。
さて、この新製品の接続方法ですが、これには注意が必要です。
旧製品とは違い……
12/16用パイプとは直接接続できません。
12/16用パイプと接続するためには12/16ホースを間に挟むことが必須です。
これがものすっごく水槽の中で目立ってしまうのです。
だって、エーハイムのホースってあれでしょ?
ま緑のホースに黒日大砲。
この色の組み合わせが水槽内で目立たないことがありません!
しかし、テトラやエーハイムプロシリーズにあるようなブラックのホース、
さらには、ホームセンターで切り売り販売されている園芸用無色透明なホースなどなど。
それらでディフューザーとパイプを組み合わせるだけで存在感は多少けせますから、もしどうしても気になるのなら、交換し見てみてもいいのかもしれません。
新製品の特徴その2(メンテナンス性良好!)
さて、旧製品と比較した際のメリットは、メンテナンスがしやすくなったことでしょうか。
新製品は3つのパーツからなるのですが、パーツ単位に簡単に分解でき、清掃がしやすくなっています。
まて、ディフューザー自体大きいこともあって、歯ブラシやパイプブラシ、さらには綿棒などで内側の隅々まで綺麗に清掃できます。
そのため、黒色あいまって内部の汚れで困ることはないでしょう。
綺麗好きにはたまりませんね。
製品の特徴その3(豊富なエアの量)
新旧ともに、もともと大きな水槽用に設計されているのか、エーハイム2213や2222、2233なのどに接続すると…
豊富なエアが吐出されます。
その水流と水圧もかなりのもの。
そのため、
30cmキューブ未満ではかなり水圧・水流が厳しいんじゃないでしょうか?
もちろん、ポンプを水流の小さなものに変更したりすれば、小さめの水槽でも利用できるかもしれません。
しかし、あまりにもポンプの水流が弱い場合エアが出なくなるので、やはりディフューザーのサイズを下げるべきでしょう。
エーハイムの新ディフューザー。清掃しやすいのは便利。 |
II.エーハイムディフューザーを水中ポンプに取り付けてみる!
ここからは蛇足です。
エーハイムディフューザーは、エーハイム製の外部フィルターでなくても利用できます。
ここではそんな一例を紹介しつつ、【その組み合わせ】で実際に利用した時の所感をアレコレと述べてみたいと思います。
エーハイムコンパクトポンプ300との接続してみる!
まずはエーハイム製水中ポンプとの接続です。
なお、このネタは過去に存在(現在削除済み)したマニアックすぎるディフューザーの比較記事をもとに書いたものです。
ホースの悪夢は終わらない!
さて、新製品ですがエーハイムコンパクトポンプとの相性はというと、その接続は12/16ホースを介するので、やはり見た目が気になります。
フレキシブルパイプ自体はホース不要でポンプと接続できますが、そのようにしても、結局はフレキシブルパイプとディフューザー間に12/16ホースが必要です。
どうやらホースからは逃れられないようです(涙。
ですから、美しい水槽を目指している人は、このやぼったい大砲をうまく隠さないと残念な感じになってしまいます。
エアレーション性能は抜群なんですがね。
天は二物を与えずということでしょう。
コンパクトポンプ300との組み合わせた時の水流の強さ
エーハイムコンパクトポンプ300と自体しっかりと流量があるためあります、豊富なエアを発生します。
具体的には水流が好きな魚、例えばプレコがいる60cm規格水槽ではちょっと弱いかな?、45cm規格水槽ならばっちりだと感じる程度です。
30cmキューブではおそらく強すぎると思います。
やっぱりディフューザーはエーハイム?
さて、先にも述べた通り。一時当サイトではディフューザーについて事細かにアレコレ書いたマニアックな記事がありました。(あまりにもマニアックすぎて削除しました。。。)
その記事を書く経緯で避けて通れぬのが、他種との比較についてです。検討して分かったのは、
水流・水圧・気泡の量
以上3つの点でエーハイムのディフューザーは圧倒的に優れています。
気泡の細かさについては、確かにエアストーンによるエアレーションよりは細かいです。
しかし、最近の人気の舞姫や大蛇というようなディフューザーと比べると残念ながら気泡のサイズは大きく不均一で大きいです。
といっても繰り返しますが下手なエアストーンよりはエアが細かいですから、初ディフューザーがこのエーハイム製ならば、
舞うエアの美しさ感動し、涙が出てくるでしょう!!
(ホースが目立つ!) |
水作スペースパワーフィット+Sにディフューザーを接続してみる!
ここからは、スペースパワーフィット+Sとエーハイムディフューザーという組み合わせについて、紹介していきたいと思います。
SPF+Sとなぜか接続できるエーハイムディフューザー
なぜか?どういうわけか?
水作のスペースパワーフィット+S(SPF+S)とは、付属のシャワーパイプ接続パーツを使うとホース不要で接続できてしまいます。
SPF+Sは消費電力が小さく、その分水流が弱いためエアの量も少なってしまいますが、
ポンプの騒音を小さくすることができます。
そのため、SPF+Sに取り付けると水流が弱まり、30cmキューブ以下の水槽でも利用しやすなり、さらに静音化できるので寝室でも睡眠を邪魔せず利用できます。
ただしSPF+Sをメインとして利用しているのならば、、、
しかし、SPF+S(スペースパワーフィット+S)メインフィルターもしくはサブフィルターとして利用しているのならば、わざわざ900円もするエーハイムディフューザーを取り付ける理由はありません。
なぜなら……
スペースパワーフィットの専用ディフューザーが水作から別途販売(300円程)されているからです。
こちらの方が専用設計ですから、エーハイムに拘りがなければいろいろ都合がよく、おすすめです。
我が家で利用していたスペースパワーフィット+S。 |
エーハイムの新ディフューザーとホースなしで接続できる |
III.ディフューザーからエアが出ない!!どうしたらいい!?
ディフューザーを設置した時によくあるのが、エアがでない!というトラブル。
このパートではそんなよくあるトラブルの原因と対処方法について簡単に述べていきたいと思います。
ディフューザーからエアが出る仕組み
ディフューザーにおける水流と空気の関係
ディフューザーからエア(泡)が出ない!(汗)
その原因は……
水流が弱すぎて、ディフューザーが空気を吸えないから!!
というわけで、その解決方法は「水流」と「空気」の2つです。
まずはディフューザーからエアが出る仕組みについて述べていきたいと思います。
ディフューザーは水流で空気を引き込む
ディフューザーという装置をざっくりと例えるなら、
パイプ内に強い水流を作り負の圧力を生み出すことで、
外から空気を吸い込み、水流に乗せて吐き出す装置です。
ですから、もともとの水流が弱いと当然吸い込める空気も少なくなり吐出されるエアも少なくなるわけです。
そのため、ポンプが作り出す水流の強さには、常に注意が必要です。
例えば外部フィルターと接続した場合、ろ材詰まりからのディフューザー停止、溶存酸素量低下+水質悪化という悪夢のコンボが発生します。
そのため、なるべくならディフューザーとフィルターは別々にしておくべきです。それができないのなら、流量を常に気にかけておくべきです。
ディフューザーからエアが出ない時の解決策
ディフューザーからエアが出ない!解決策その1:水流を増やす
解決策その1。水流が弱くてエアが引き込めないなら
強すくればいいじゃない!
というわけで、ディフューザーからエアが出ない時の解決策その1は、
よりパワーのあるポンプへの交換です。
とはいえ、水中ポンプでディフューザーを動かしていたらならまだしも、外部フィルターとディフューザーをセットで利用している場合、交換して流量を増加させるというのは非現実的です。
ですので、前述のもう1つ事柄に着目します。
ディフューザーからエアが出ない!解決策その2:空気を引き込みやすくする
それは空気。
空気を引っ張れないなら、引っ張りやすい位置に設置すれば良い!
というわけです。
理屈的には、水深が深ければ深いほど、ディフューザーは空気を引っ張るのに強い陰圧を必要としますから、これを何とかしてあげようということです。
つまり、ディフューザーからエアが出ない時の解決策その2は……
水面付近に移設してあげることです。
こうすれば空気の吸い込みが弱いディフューザーでも、簡単に空気を吸い込むことができるというわけです。
逆に言えば、ディフューザーを設置した水深が深くなるるほど、エアが出にくくなるというわけです。もちろん、設置場所を水面側に移動させるだけですからお値段0円です。
購入する際は必ず適合サイズのポンプや流量をチェック!!
そうは言っても、ポンプの水流量が弱かったり、ディフューザー自体が強い水流を必要とする場合、設置場所を水面付近に上げただけでは解決できないこともあります。
そうなると、やはり水中ポンプの交換となります。余計な出費が不可避となります。
そのため、
ディフューザーを購入する前に適合ポンプや必要とされる流量などをよく確認の上購入したほうがよいでしょう。
というわけで、補足事項はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました!。
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