今回はブーン音の原因特定方法について!
(2024/7/28 修正)
今回は、外部フィルターのブーン音の原因特定について。
いきなりですが、正直に言いますと原因の特定が難しい音です。
当記事では、今まで経験したその原因について可能な限り取り上げますが、あくまで1つの事例にすぎません。
「そんなこともあるのかぁ」程度な感覚で、参考にしていただければと思います。
注意事項
現実世界で人に聞くことも有効な方法です。
時として、サポートセンターに相談するのが最短解決方法なこともあります。
以下のわたしなりの異音の解決方法であり、
当サイトはすべてが特定でき解消できる保障は致しません。
また、この記事でびて吸水、排水は以下のように定義しています。
吸水 → フィルターに濾過されていない水を送る側
排水 → フィルターから濾過された水が出てくる側
ご注意の上、読み進めてください。
ブーン音はデリケートな問題
人間の耳は意外と個人差が激しいものです。
自分にはブーンと聞こえるが、他人には聞こえない……
そんなこと、嘘みたいなことが実はよくあるのです。
たちが悪いのは、同一人物でも、疲れていたり、ストレスが溜まっていれば過敏になり大きく聞こえるでしょうし、逆に昼間では他の生活音に隠れて小さくなるはずで、そもそも聞こえ方が変化します。
そのため、これは騒音だと決めつけるのは、思っている以上に難しいことで、時として、他の人に意見を聞いて判断したほうが良いかもしれません。
仮に、そうでない場合、フィルターを直すことよりもより自分のメンテナンスをしなくてはないけませんからね。
以上のような背景があるため、
ブーン音はデリケートな問題です。
根本的な解決が難しい場合が多々あります。
もし、問題解決に向けて動くなら、前向きに明るく取り組んだ方がいいでしょう。
やみくもに調査した結果、解決方法がわからずストレスがたまり、さらに騒音が大きく聞こえる最悪の結末を迎えることもあるからです。
結果論として、問題解決をはかるより、耳を慣らすほうが、時間的にも金銭的にも精神的にも、ベストな手段だったということもあるのです。
それほど、ブーン音の原因探しは迷宮入りしやすく解決が難しいのです。
詰まりによるブーン音
ろ材を詰め込みすぎていませんか?
ろ材をギリギチに入れたくなるのがアクアリストの性(さが)。
いままで体験したブーン音のうち、最も多かった原因が吸水部の抵抗です。
「吸水部の抵抗」なんてちょっとカッコいい言葉を与えましたが、これは、
スポンジストレーナーやろ材の詰まり、もしくは詰めこみすぎのことです。
特に後者は特定がしづらく厄介です。
汚れによる通水性の低下は清掃により直りますが、単にろ材の入れすぎはそうはならないからです。
人為的にフィルターを詰まらせているわけですから。
ついついこれをしてしまうのは、アクアリストの性だと言えるでしょう。
さて、ここからは実践編です。
わたしは、このブーン音を発生するのを防ぐために、入れるろ材を意識して6~8割程度にとどめてあります。
そんなことをしたら、生物ろ過能力は落ちるのではないか?
と厳しく問われそうですが、ろ過の回転数もあがるため目に見えるような水質悪化はおきません。
むしろ、長期的な維持の観点からではろ過は極めて安定していますし、おまけに静音で快適です。
そのような様々な観点から、ろ材は詰め込みすぎないことをお勧めしたいと思います。
(ろ材は6~8分目が詰まらなくてよい) |
詰まりやすいろ材の形状
ここからは、ろ材のゴミ詰まりについて述べていきます。
まず気にしておきたいのが、ウールマットとスポンジストレーナーです。
これらはセラミックろ材より目が細かく、すぐに詰まりやすい傾向があるからです。
また、素材が柔らかいため、負圧とゴミで孔が凹むように劣化=へたることが良くあります。
これがあるため、一定期間で交換するように推奨されているのですが……。
言い換えれば、いくら清掃しても騒音が解決しなく迷宮入りになりがちです。
スポンジ・ウールは定期的に新品に交換してあげましょう。
また、セラミックろ材も気にかけておきたいところです。
とりわけ、昨今は生物ろ過重視で目が細かいろ材がもてはやされています。結果、通水性が悪くすぐに目詰まりしてしまうことがよくあります。
目が細かいのは特徴として致し方ないので、そのようなろ材はギチギチに詰め込むのはなるべく避けましょう。
良好な水流があればこそ良好な溶存酸素量になりますし、これと通水性が効率的な生物ろ過に寄与していること改めて思い出しましょう。
(細かいろ材の使い方は注意が必要) |
吸水部の抵抗によるブーン音の見極め方
さて、吸水抵抗によるブーン見極め方についてですが、
すべてのろ材を取り外し空回ししてみて、ブーン音が解消された場合は、吸水系統の詰まりと考えることができます。
逆に、スポンジストレーナーやろ材の撤去や清掃をしてみてもブーン音が治らず、さらにフィルターにろ材を入れず空回しをしてみてもて直らない時、
さらに、もし、新品でもなければエア噛みもしていないとなると、
それは、パワーヘッドや器具の組み合わせが悪いと考えるのが妥当です。
慣らし運転時のブーン音・エア噛み
どちらも時間が解決。ただし……
フィルターメンテナンスのため開け閉めした後は、数ある原因の中でも最も遭遇するタイミングです。
また、新品で慣らし運転が済んでいない物は、たとえエーハイム製でもブーン音がするものです。
どれも一過性ですぐに治ってしまう事が多いので、気にする必要はありません。
前者の原因は、フィルター内にエアがとどまっていることです。
このブーン音、時にカラカラ音をさせつつも、自然に内部のエアを排出していき、いずれかは無音となります。
後者は、インペラとスピンドルの当たりがついていないために発生していると考えられます。
とは言え、その静粛性を期待して高い外部フィルターを購入した方にとっては、耐えがたいことではありますが。
とにもかくにも、慣らし運転が終わる1か月程度を経過観察してみることをお勧めします。
とは言え、どちらの異音も、明らかに初期不良もしくは故障が疑われる程の大きな音の時は注意が必要です。エーハイムのフィルターには保証期限があるからです。
1人で原因究明を続けるのか?
それともサポートセンターに問い合わせるのか?
期限をよく考え、解決の方針を定めることが肝心です。
インペラに当たりがつくまで
スピンドル・インペラの慣らしは、実際にどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
ここでは、それが終わるまでの体験談を軽く述べておきたいと思います。
大昔のとある日、外部フィルターのブーン音が段々とうるさくなってきたため、5年ほど利用したインペラとスピンドルをセットで交換することにしました。
アクアショップで購入し、早速取り付けてみたのですが……。
先にも述べたと入り、新品ゆえに当たりがついておらず、交換しても騒音は大して変化なしという残念な結末を迎えてしまいました。
もちろん、たしかに以前より小さくなったものの、五十歩百歩的で改善は言えるものではありませんでした。
んが、
その約1か月後のある日、この音がほぼなくなったことに気が付きます。
人間というのは五月蠅くなったタイミングは覚えているのですが、静かになった時のことは記憶にないものです。
とにもかくにも、約1か月後、無音の外部フィルターだけが残されたのです。
以来、慣らし運転中の騒音は、焦る必要はないと、いつかは消えると信じて待つようにしています。
アレとコレで異音が発生する!?
組み合わせによるブーン音
これはほとんど見る機会はないと思います。しかし、発生すると解決するのは非常に困難な音です。
良質な物同士の組み合わせが原因となることもありますから、気が付くにも時間がかかることがほとんどです。また、器具の交換が修正となるためお金がかかります。まったくもって、いやらしいことです。
このブーン音の特徴は、
別の外部フィルターでは全く騒音が出なかったり、
別の水槽で利用すると全く無音になることです。
我が家では、「とあるメーカーの水槽台」と、エーハイムの「とあるシリーズ」の外部フィルターが、相性的に問題があり、盛大に共振をしては部屋中に騒音まき散らしていた時期もありました。
これの解決には1か月ほど要しました。
そもそも、その水槽台はそのものは作りが良く頑丈だと評判のものであり、
外部フィルターはエーハイムでも静音かつ便利だと有名なシリーズのものなのです。
それぞれ素晴らしい製品なのです。
そんな物が騒音の原因をとなるはずがない! と考えてしまうからです。
が、非常にも組み合わせが悪ければ、このように騒音は出てしまうのです。
パワーヘッドに何か接触していませんか?
器具の組み合わせ近い話ですが、
パワーヘッドになにか触れて、その振動が伝わり騒音となっている
ことが良くあります。
初歩的なミスですが、こちらも意外とよくあるブーン音の原因です。
特に、扉がついている水槽台の場合、開いている時音はしないが、閉めた途端に何かに接触して、ブーン音が発生……ということがよく起こります。
パワーヘッドのコード類が水槽台に触れていないか?
ホース類が触れていないか?
などよくチェックしてみることをお勧めします。
以上がごん太が経験した限りのブーン音の原因とその特定方法です。
最後に、ブーン音の原因特定方法のまとめを記してみました。
ブーン音発生時のチェックまとめ
---↓まずは自分の耳を疑う↓---
①他者に騒音となっているか聞いてみる。
---↓2番~4番いずれかに当てはまるなら、一過性かも↓---
②新品か? ← 要慣らし運転。但し保証期間を考慮して解決をはかること!
③インペラ・スピンドルを最近交換したか?←要慣らし運転
④外部フィルターのパワーヘッドを最近開けたか?←エア噛み:待てば直る
---↓パワーヘッドの接触確認↓---
⑤パワーヘッドに何か接触していないか?
⑥水槽台の扉を閉めてた時に接触していないか?
---↓吸水部の抵抗の確認↓---
⑦スポンジストレーナーが汚れで詰まっていないか?
⑧ろ材が汚れで詰まっていないか?
⑨ろ材を詰め込みすぎていないか?
---↓組み合わせ↓---
⑩問題のフィルターを別の水槽で利用して、ブーン音がしないか?
⑪別のシリーズのフィルターと入れ替えてみてブーン音がしないか?
こんな感じで、その犯人がわかるかと思います。それでもダメなら……
念のためカリカリ音の原因特定方法を一通り目を通してみます。
それでもダメなら……
サポートセンターへ問い合わせる!
あれこれ悩んでもだめなら、電話して、メーカーに聞いてみるのも1つの手立てかと思います。
というわけで、長文読んでいただき、ありがとうございました。
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