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2017年9月19日火曜日

食酢で黒ヒゲ除去!

黒ヒゲ除去における【食酢】の特徴とその使用方法

(2024/7/31 修正)

食酢で黒ヒゲ苔駆除について述べていきます。

ウィローモスについたコケを木酢液で対処するという記事を投稿しましたが、今回は穀物酢で苔を退治する方法を紹介していきます。

実際に利用すれば分かることなのですが、「使いやすさ」でいっぱいにもかかわらず、余裕で駆除できる力を有しています。
木酢液を使ってみたいとお考えの人は、まずは手軽な食酢を試してみはどうでようか?
もし、苔退治が間に合うなら、無理に木酢液は使わなくても良いと思うのです。

というわけで、今回は木酢液と食酢を比較しつつ、苔の駆除方法を紹介していきたいと思います。


なお、登場する器具は全て自費で購入したものです。



食酢の利点

1年半程食酢でコケ退治をしていました。
その時の経験をもとに、レビューしていきたいと思います。


どこにでも手に入る

黒ヒゲには木酢液だとよく言いますよね?
しかし、ショップに置いていないことが多く、その存在を知らない人もいるはずです。
まったくの当てずっぽうなのですが、おそらくコケ駆除のための薬剤と被ってしまうため、売っていないのではないかと感じています。

木酢液はホームセンターで買いましょう♪
……が、そもそも駅前にないく、郊外あることがほとんど。
休日の貴重な時間を利用して、アクアショップにホームセンタとなると
うーん、面倒っ!!

では、身近にあるもので、なにかで代用できないの? 
と、いろいろ家の中で代わりになるものを考え探した結果、

行き着いた先は食酢でした。

まず、声を大にして言いたいのは、どこにでもあるということです。
最近は、スーパーどころかコンビニでも売っています。
対して、木酢液はホームセンターもしくは園芸店でないと売っていません。
先にも述べた通り、通勤通学経路上にそれらはなく”ついで”購入する難易度は大変高くなっています。

まごついていると黒ヒゲ苔が大繁殖! ということも良くあるわけです。
初動が早い方が良いわけですから、どこでも手に入る食酢の方に時間的優位性があります。
時間稼ぎをしている間に本命を買いに行くということも可能です。
”それなり”に駆除能力を有していますから、事足りることもあります。

食酢は、コケ対策としての利用価値が十分にあるものなのです。



食酢は安くていい香り

さて、木酢液を買い求めたことがありますか?
実は微妙に値段が張るんですね。

もちろん、メーカーによって売価のばらつきがありますが、かねがね1L程度で800円~1000円程度といったところです。ざっと計算すると、だいたい1回スプレーボトルに作ると125円となります。
食酢なら、900mlで250円也。その1回分のコストはだいたい30円程度です。
圧倒的に安上りだと言えるわけです。

また双方は香りも大きく違います。↓
嗅覚なので個人差があるのですが、お酒のみのわたしの鼻では、木酢液は燻製した食品の香りに感じます。
して、厄介なことに、これが手についてしまうと洗ってもなかなか消えませんので、100均のビニール袋必須です。もし、流木にスプレーしようものなら、部屋が少しばかり香りが残ります。

木酢液のことを知らない人からしたら、タバコ臭がすると思われる可能性も無きにしも非ず。

対して食酢は当然お酢の香りがします。こちらは手についたとしても後者は易々消えますから、手袋などで防御する必要もありません。
もし、密閉された室内で利用すると、酢飯を作っているときの香りが充満します。
食いしん坊の家族が、勘違いして台所に様子見に行くかもしれませんね。

というわけで、一般人受けするのは安価な食酢です。
但し、次に述べる通り性能は木酢液に分があります。



食酢は木酢液より弱い

黒ヒゲ苔を死滅させる力は、食酢の方がわずかに弱いようです。

では、水草へのダメージがないのか?と聞かれると、そうではありません。
なんとも微妙な違いで表現しづらい話ですが、客観的事実を述べれば食酢もまたすべての水草に、なんらかの不可逆的な損傷を与えると言っていいでしょう。

その駆除能力は多くの木酢液に比べて少しだけマイルドですが、それでも長時間付着させたままにしておきますと枯死に繋がります。注意しながら使用するべきかと思います。

よりシビアな木酢液の練習として、食酢を利用してみるのも良いかと思います。

(木酢液は確かに作用が強いが……) 


食酢を用いた黒ヒゲ苔除去の方法


注意事項

注意事項です。
今回紹介する方法を初めて実施する際は、必ず目立たない部分を処理し安全性が確認されるまでテストしてください。その際に枯死してしまう場合は、希釈倍率と作用時間を調節しましょう。
また、十分に目立たない部分かつ小範囲でテストすることをお勧めします

処理後、水草がじわじわ枯れることもあります。観察は1~2週間と時間かけて行いましょう。

なお、今回の食酢を利用した黒ヒゲ除去の対象はアヌビアスとミクロソリウムのみです。です。それ以外の水草への効果は未確認です。

当然ですがこの手法では、全ての水草にダメージがあり枯死する危険性があります。

生じた結果に、自分自身で責任を負えなければ、決して行わないでくさだい。
また、水草が枯死するなどの損害があったとしても、当方は責任を負いません。

というわけで、万全を期して利用してください。



道具

使用する道具一覧です。

・スプレーボトル
・食酢
・バケツ
・カルキ抜きした水
・ストップウォッチ

スプレーボトルは散布に利用します。
カルキ抜きした水はすすぎに用いますので、予めバケツに準備しておきます。
ストップウォッチはお酢の【作用時間】を計測します。時間を測定しないと非常に危険です。必ず用いましょう。



手順

以下手順の希釈倍率と作用時間は、必ずご自身で安全を確認したものをご利用ください。
記事が穴抜けになってしまうため、今回はわたしが問題なし判断した3倍希釈30秒で話を進めていきます。
しかし、同じ条件としても枯死する可能性が十分にあります。作業は必ずご自身の責任のもとで行ってください。

①、食酢を水で3倍に薄める

②、スプレーボトルに入れる

③、水草を水槽から取り出しスプレー

④、30秒後、用意した水に水草を浸けよく洗い流す

⑤、1日後、コケが赤く、水草が枯死しなければ成功!

処置したのにかかわらず、苔がず枯れない場合は作用時間を少しずつ増やしてみてください。その際は、必ず日にちを開けて実施してください。

逆に水草が溶けるように枯れて始めてしまった場合、もう手の施しようがありません。こうならないためにも、作用時間と希釈倍率を目立たない部分で十分テストしましょう。

なお、赤くなった黒ヒゲ苔ははミナミヌマエビの大好物。もし飼育しているのならあっという間に消えるでしょう。そうでない場合は、溶けるように徐々に枯死していきます。

過去に、ウォーターウィステリアに食酢がかかり、枯れかけたことがあります。
スプレーの範囲には十分に注意の上利用してください。



枯死に至らしめる液体だと身をもって知った過去

現在は木酢液を使っています。

3倍に薄め、作用時間は15秒~20秒、その後すみやかに濯ぐようにして利用しています。ウィローモスやヘアーグラス、さらには有茎草などのコケ駆除に利用しています。

文中でも述べた通り、濃度と作用時間次第ですがしっかりと事前にテストすれば、ほとんどの水草で利用できるようです。

とは言え、ウィローモス壊滅、ミクロソリウム半死な壊滅状態ともいえるほどの大失敗を木酢液で経験しています。また、食酢ではウォーターウィステリアに大ダメージを与えてしまいました。
それだけ危険な液体です。

木酢液や食酢を利用するときは必ず自己責任で行ってください。
何が起きても当方は責任を負いません。
自分自身の行いに責任の持てる大人専用のコケ対処方法となっております。

というわけで、今回はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。



2 件のコメント:

  1. 大変分かりやすかったです。 私もやってみます!

    返信削除
  2. 返信ボタンを押し損ねていたようで、遅くなって申し訳ありません。
    コメントありがとうございます。
    食酢と言えども水草には多かれ少なかれ害がありますから、
    必ず目立たない部分でテストしてから利用してみてください。
    「くすりはリスク」なのです。

    返信削除