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2017年9月23日土曜日

底床をソイルにしないで有茎草を育てる

100均のフルーツ皿を用いた水草の栽培方法

(2024/8/3 修正)

水草栽培したいのに、どうしてもソイルが使えない!
そんなことが、ありませんか?

底物主体だから、汚れが溜まるから使えない!
生体メインの水槽だから無理!
水質に魚が馴染まない!

様々な理由があると思います。でも、何としても使いたい。そんな時もあるはずです。

今回は、底床をソイルにしなくても、水草を育てられる方法を紹介します。
と言って、大磯砂で育てる硬派なことではありません。

なんのことはない、100均のフルーツ皿にソイルを入れて栽培するだけのことです。

(水草鉢植えを活用すると、こんなことも……)


100均のフルーツ皿を利用する利点

様々な水草用の鉢が既に発売されています。
水草ポットという商品がスドーから、ろ材を流用したものがチャームから販売されています。
では、なぜ100均のフルーツ皿に手を伸ばしたのか?
倒れにくく、見美しく、安いからです。

物は試しと100円均一のこれを利用し栽培した経験がありますので、それを元にこの記事を記していきたいと思います。


倒れにくい

最初に挙げたいのが、背が低く底が広い器であることです。

万が一倒れると、ソイルが底床にバラまかれ回収に難儀します。
鉢に入れる物と底砂が同一ならまったく問題はないのですが、そうでない場合、元に戻すのはぼ不可能はです。
時間をたっぷりかけて1粒1粒取り除くか、プロホースなどでまとめて吸い出すしかありません。

また、ガラス製ゆえに、転倒すると割れてしまうこともあります。
そのため、繰り返しますが、低重心の物がおすすめです。
ソイルならまだしも水中の割れたガラスを取り出すだなんて、正直考えたたくもありません。

以上のような理由がありますから、――実は安くて倒れづらいものだったらなんでも良かったりするのですが
――、しかし、やはり見た目が気になるわけでして……。

そうなると、低重心なフルーツ皿というワケです。



ガラス製は美しい

ガラスは美しい。
円や楕円、球体など有機的な形をしており、魚たちの世界によく馴染みます。
ライトを反射して煌めき、ソイルはマットブラック。光で生まれるコントラストが曲線美を作り出し、なおさら艶やかになります。

これが、たったの税込み110円。
もしアクアグッズなら、500円、有名メーカーや舶来品なら2000円となるでしょう。
100円均一強すぎです。

たしかに現在では、自然を模写するような水草アクアリウムが主流になりがちで。
しかし、日本人は元来睡蓮鉢にウキ玉を入れるような、自然と人工の融合美を目指す民族的感性を有しているため、違和感は感じないでしょう。
もっとも、気に入るかそうでないかは、あなた次第ではありますが。

形にとらわれず、いろいろなことにチャレンジしてみると、アッと驚く発見があるかもしれませんね。



注意点


酸素が行き届かないかも

さて、注意点です。

最初に挙げたいのは、根腐れの危険性です。
そもそも、鉢として利用される物の素材は通水性と通気性に優れる素焼きがベスト。しかし、ガラスは水を通しませんし、皿であるがゆえに底に穴すら開いていません。
そのため、根に酸素が届きにくいと考えられます。
水草の種類によっては枯死に至らしめる可能性も無きにしも非ずですから、よく喚起しておきたいと思います。

鉢の中が嫌気性域になる可能性もあります。


こうなると病原菌が増殖しますので、大きく注意が必要です。

定期的なソイル交換をしましょう。
幸い、量は少なく簡単です。



難しい水草は育たない

さらに覚えておいてほしいのが、一般的に”難しい”といわれている水草は、まず栽培できないでしょう。
これは、ソイルの量が圧倒的に少ないためです。多くの難栽培種が望むような弱酸性の軟水にできないのです。

必殺技として、底床をソイルにすれば簡単に水質を調節できますが……、鉢植え栽培のメリットが半減してしまいます。
水草優先なら、魚との相性を考慮しつつ検討してみるものいいでしょう。

以上を踏まえると栽培できる水草は……

高めの硬度耐えられる、
もしくは、植え替えやトリミングに強い、

そのような、強靭な水草がぴったりだと言えます。



道具&方法+メンテナンス

最後に水草鉢植えの作り方を述べて終わりたいと思います。



必要な道具

・フルーツ皿
・ソイル
・固形肥料
・水草 ・ピンセット



手順

①、フルーツ皿に固形肥料を入れる。

肥料は固形で【アクアリウム用】が望ましいです。
もし栄養系のソイルであれるなら、肥料無しでも問題ないでしょう。
(わたしはイニシャルスティックを入れています。)

②、7分目まで入れる。

ギリギリまでソイルを入れると、水槽に戻す際に舞い落ちてしまいます。
入れすぎ注意。

③、植えやすくするため水をフルーツ皿に入れる。

ヒタヒタになるぐらいに飼育水を入れましょう。
水田のようにすると水草が植えやすて吉。

④、植える。

水槽内と同じ方法で植えてください。
ピンセットを利用すると綺麗にできます。

⑤、静かに水槽の底へ置く

最後に、そーっとフィルターからの水流に当たらないように、水槽の底へ置きましょう。


できあがりです。



メンテナンス

トリミングは基本的にソイルも直植えした時と同じです。
水槽外で行うと手早くできます。

また、フルーツ皿の移動の際に、水草が抜けてしまうときがあります。
水草用のおもりの利用を検討しましょう。抜けず根付きも良くなります。

ただし根元を中心に新芽が広がる植物(特に単子葉類。例えばセキショウモなど)にはお勧めできません。それらの展開を邪魔するからです。
また、重金属イオンに弱い生体もおもりの利用は難しいでしょう。

最後に、注意事項でも述べましたが定期的にソイルを交換してください。

というわけで、長文読んでいただき、ありがとうございました。



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