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2017年12月2日土曜日

オクラネットでモスマット~モスマット作成手順を写真付きで紹介~

流木や石がなくても楽々ウィローモス

(2024/10/5 修正)

今回は、モスマットにトラブルがあり、作り直すことになりましたので、その失敗談と写真付きの作成手順を紹介していきたいと思います。



木酢液の作用時間をテストせずに使うと……!?


木酢液ごとに強さは違う

何はともあれ、まずはこのモスマットを再作成することになった経緯について述べていきます。

わたしは木酢液でウィローモスの黒ヒゲ苔を退治しています。その用法というのが、1/2に希釈したものをスプレーし、90秒間放置するというものでした。とある日のこと、それが空になったためホームセンターに買い求めに行ったのですが、なんと売り切れ。仕方なく別の商品で済ませることにしたのです。

が、これがもう大失敗! 
コケに対する駆除作用が強すぎたのです。いつも通りの1/2希釈・作用時間90秒で利用したところ、数日間はウィローモスの色が抜け始め、1週間がたつと溶けるように枯れ始めているではありませんか!?
このままではみっともないので、モスマットを作り直すことにしたのが……、この記事のお話です。

しかし、最終的には今回作成したものも、ダメージを回復することができず全滅。同時に処理したミクロソリウムは半壊状態で、こちらはなんとか持ち直したものの、2ヵ月ほどかかりました。

みなさんも木酢液を利用する際は、くれぐれも濃度と放置する時間は十分にテストしてから利用しましょう



在りし日の姿

数あるウィローモスの固定法の中で、わたしが大発明だと思っているのが、オクラネットと園芸用鉢底ネットの組み合わせ、モスマットを作る方法です。
新しい方法を模索し、情報として挙げてくださる諸先輩方には、常々頭が下がる思いです。

さて、下の写真が作り直す前のモスマットです。鮮やかな緑色ですが、異常なほど黄色味を帯びており、ダメージを負っているのが一目瞭然な状態です。

木酢液に浸しすぎたウィローモス。ウィローモス特有の濃い緑ではなく、枯死した部分が薄い黄緑になり始めている

(正常なウィローモスの色はマット左下側のような濃い緑です。)


以下、これを取り出してマット化する作業をしていきます。まずは道具の紹介から。

木酢液に浸しすぎて枯死し始めたモスマット(黄緑部分)を上から見た画像

(これのウィローモスを、次のマットの材料とする)



使用する道具


オクラネットの代用品

モスマットになくてはならないのがオクラネット。わたしは主夫なので、オクラを使った献立を立て、中身をいただき、余ったネットは使うときが来るまで保管するという用意周到な戦術ができますが、そうでない人には少々ハードルが高いように思えます。

何せ、この記事を書いている現在の季節が。これが大いに問題です。

そもそも、オクラは夏の野菜。冬に売っているわけがなく、もし見つけたとしても高額なのは明白です。そのため、ここでは代用品についての確保方法について述べていきたいと思います。

まずおすすめしたいのが、ニンニクのネット(白色や紫色)やみかんネット(オレンジ色)です。前者は通年で販売されており、料理をする者であればいくらあっても困りません。後者は冬が旬なフルーツで、包丁が苦手な人でも簡単に食べられる果物です。夏ではないからと悩まず、まずはスーパーの青果コーナーをぐるりと探索してみることをおすすめします。

それでもネットがないよ! という場合は、多少手間がかかりますが、釣り糸でぐるぐると巻き付けるだけで十分代用できます。また、うわさではダイソーなどで売っている三角コーナーのネットでも代用できるようです。こちらは実際にウィローモスに利用したことがないので、有用性については判別できません。しかし、やはり気になるので手に取ってみましたが、もしかしたら少々目が細かすぎるかもしれませんね。

なお、ネットの色がオレンジや白、さらには紫だったりすると、水槽内では目立つのではないかと心配になりますが、安心してください。ウィローモスが生長すれば茎葉に埋もれ、存在感は消えてなくなります。

もちろん、茎葉が伸びてくるまでの間は不自然さが満載で、我慢を強いられることもあるでしょう。しかし、完成後を考えれば、色にこだわる必要性は低いと言えるかもしれません。



道具一覧

ここからは、道具を紹介していきます。

・オクラネット
・鉢底ネット
・ハサミ
・オモリ(キスゴム利用時には不要)
・キスゴム(オモリ利用時には不要)
・ビニタイ(オモリ利用時には不要)

まず、鉢底ネットとビニタイは100均で売っているもので十分です。よほどサイズが小さすぎたりしない限り、問題なく使用できるでしょう。また、オモリはモスマットを沈めておくのに使います。鉛中毒防止のため、絶対に釣り用ではなくアクアリウム専用のものを購入しましょう。

も ちろん、どうしても鉛が入っているからオモリは使いたくない! という人もいるでしょう。そんな人にはキスゴムがおすすめです。樹脂製ですから、有害な重金属イオンが水に溶けるのを心配する必要もありません。エアチューブ用なら小さくて目立たず、景観への害も最小限となるでしょう。

なお、実作業では、キスゴムではなく、スドーから販売されている「水草のソフトおもり」を利用しました。

モスマット作成に利用する鉢底ネットとモスマット

今回利用したオクラネットと鉢底ネット



作成手順


鉢底ネットをカット!

まずは鉢底ネットを好みのサイズにカットします。欲張って大きくしすぎると、ネットを被せられなくなります。大きくてもオクラネットを伸展させたサイズまでに留めておきましょう。

この時、上の写真のように鉢底ネットのフチがギザギザになるようにしてください。その理由は、ここにオクラネットを引っかけて固定するからです。



ハサミでチョキチョキとカット!

ざくざくと、3~4cm程度の断片になるようにカットしていきます。ウィローモスに適度に刺激を与え、活発に新芽を出させるためです。

この時、あまり細かく切りすぎるとネットに引っかからず、バラバラと水中に浮かんでしまいます。さらにカットが過ぎればモスにもダメージを与え、いじけて生長しなくなりますので、刻み込むのはほどほどに済ませましょう。

今回利用するウィローモス。


モスをまんべんなくに乗せる

それでは、ウィローモスを鉢底ネットに乗せてましょう。下の写真のように、適当に置いてしまって全く問題ありません。

作成手順③鉢底ネットにウィローモスを乗せた状態

もし、美しいマットを目指して、まんべんなくウィローモスの断片を乗せたいのなら、キッチンタオルなどで軽くウィローモスの水分を吸っておくと、表面張力で貼りつかず、きれいに置けます。

とはいえ、しなやかなネットで常時押さえつけられるので、内側で生長しすぎてバッコンと外れてしまうことはほとんどありません。また、茎葉が伸びればオクラネットや鉢底ネットは見えなくなりますから、美しさにこだわらなくても良いかもしれません。



ギザギザで固定しながらかぶせる

オクラネットを被せます。鉢底ネットのギザギザにかけ、引っ張りながら被せ、反対側のギザギザに引っかけて固定します。
この時、強く力を入れると破けてしまうので、かすかに鉢底ネットが曲がるくらいのほどよい力で固定してください。

モスマット作成手順④鉢底ネットにオクラネットを固定した状態

上の写真は固定した後の写真です。逆さまにしてもネットは外れませんし、ウィローモスはネットの中から出てきません。



余分なネットを切り取る

そのままでは見栄えが悪いので、オクラネットをカットします。あまりぎりぎりに切り取りすぎると、ギザギザにはまっている部分まで切断し、せっかく固定したネットが外れてしまうことがあります。

必ず、多少の余白を残して切り取りましょう。

モスマット作成手順⑤、余白を残してオクラネットをカット


オモリを挟みできあがり

最後にオモリをマットに挟み込み、モスマットの出来上がり!

モスマット作成手順⑥モスマットが沈むようにおもりをかませる

なお、キスゴムでモスマットを固定する場合はオモリを挟まずに次に進みます。



オモリを使わないならキスゴムで固定

オモリを利用したくない時は、キスゴムとビニタイを用いて、モスマットが浮かないように工作します。なお、一連の写真はおもりが付いている状態で紹介しますが、実際には不要です。

まずは下の写真のようにビニタイをキスゴムに通してから、モスマットに巻きつけます。

モスマットに吸盤を固定する手順その1

次は、ビニタイをねじって止め、キスゴムが外れないように固定します。この時、ねじりすぎるとモスマットがゆがみ、オクラネットが取れる原因になるのでご注意を。

モスマットに吸盤を固定する手順その2

最後に、ビニタイをカットし、水槽に貼り付けて出来上がり。より安定感を持たせるなら、複数のキスゴムを取り付けてもよいかもしれません。

モスマットに吸盤を固定する手順その3


水槽にドボンして完成!

完成したので早速水槽にドボン!!
一般的な水草に望ましい環境で栽培すれば、3~7日後程度で茎葉が伸びはじめ、1ヵ月程度すればフサフサモフモフなモスマットになります。

モスマット完成!

し・か・し……
このモスマットはその後、冒頭で紹介した木酢液によるダメージが抜け切れず、結局は枯れてしまうことになるのです。とほほ。。。

というわけで、オクラネットでモスマットの作成についての紹介はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。



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