ページビューの合計

PV数

←ブログ全体のPV数(2017/8~)

最近の更新(スクロールバー01)

x (旧 twitter)始めました。(要:Xへのログイン) (7/4)

↓↓(スクロールできます)↓↓

【最近の投稿】
新しい底砂投入、洗浄で手がボロボロ?手袋とハンドクリームのススメ (7/14)
満水ギリギリは美の極致?高すぎる水位をお勧めできない2つの理由  (7/13)
水槽の形のせいで上部フィルター使用不可!外部フィルターという選択 (7/12)
外部フィルター初体験記「初心者VS外部フィルター」呼び水を食らう (7/11)
ポリプテルス水槽で油膜が出た!でも、水質は正常。原因はまさかの餌 (7/10)
水槽の泡、見逃していませんか?夏に出る“しつこい泡”の正体と対策 (7/9)
プレコにきゅうりをあげたら!?水槽白濁の原因と対処法 (7/8)
白濁、泡、油膜、苔。数値には出てこない!水質悪化の4つサイン (7/7)
エアカーテンからエアが出ない!エアの量が大切なんですという失敗談 (7/6)
水槽の夏対策ヒーターは不要?キャンプ場で体感した真夏の本当の寒さ (7/5)
エアポンプを吊るして静音化、輪ゴムでなく高耐久なエアチューブで! (7/4)
空気が出ない原因は長いエアチューブ?過度な節約から生まれた失敗 (7/3)
泡の細かさばかりじゃない!エアレーションで酸素が解ける本当の理由 (7/2)
ネオンテトラの泳ぎ方が変わった!エアレーション4つの注意点 (7/1)

2018年3月12日月曜日

誰でも一度は考える、外部フィルター+αの危険な設置方法について

真似るな危険!

(2024/11/9 編纂・修正)

さて、今回のネタはタイトルのごとく外部フィルター2台で共用できる排水アクセサリを自作する話ですが、経緯と手順&実際の様子は前回にて紹介してありますので、当記事はその時考えた【構想】を綴っていきたいと思います。

なお、危険と明記したものについては、いずれも実行に移したものはありません。悪しからず。



構想を練ることになった経緯

記事後半ではさまざまな構想を練ることになるのですが、ここではそのきっかけについて述べておきたいと思います。

まず、排水アクセサリを考える上で外せないのがADA製品です。リリィパイプやポピーグラスは大変美しく見入ってしまうほどの造形美となっています。しかし、わたしは不器用で、メンテナンス時にパキッ!と破損するのが目に見えていたので何度か検討したものの購入までには至っていません。

ならば、エーハイムのナチュラルフローパイプといきたいところですが、少々気になる点があります。こちらの写真をご覧ください。


利便性を考えたプラスチック素材と影を作らない透明パーツが、何ともエーハイムらしい機能美を生み出していますが、さすがに水槽上部に2つもあれば大きな違和感を生むようです。とはいえ、ADA製品でも同じことが言え、それが「造形美」であろうが、「機能美」であろうが2倍になるわけで、どのみち主張が激しく、およそ水草の奏でる「自然そのものの美しさ」からかけ離れたものになるでしょう。

というわけで、存在感が薄く、かつ2台で1つの排水アクセサリを共有できるようなものを作りたいと思い立ったのが、今回のことの発端です。


自作方法はこちらから。



以下一部を除いて、妄想の産物


諸注意

さて、ここからは、わたしが実際にアレコレと悩んだ水流を弱める方法についての「妄想」の紹介となります。以下、どうすれば1つの排水アクセサリを2つのフィルターで共有できるのかよいアイデアが浮かばず、迷路に迷い込んだときに生まれた妄想の産物です。

なお文中に、「やってはいけない」や「真似るな危険」という言葉が並んでいる通り、漏水やフィルター破損の原因のオンパレードです。本記事を参考にして、大惨事になっても当方は一切の責任を負いません。悪しからず。

また、略語は以下の通りとなっています。

外 → 外部フィルター
ホ → ホース
オ → オーバーフローパイプ
水 → 水槽
サ → サブフィルター
上 → 上部フィルター
掛 → 外掛けフィルター
排 → 排水アクセサリ



外部フィルター2台並列、排水部で合流

やってはいけない利用方法その1。
排水ホースの途中でT-ジョイントを用いて2つの流れを合流させ、2つの外部フィルターで1つのオーバーフローパイプと排水アクセサリを共用する方法です。

外→ホ┐
   ├ホ→オ→排→水
外→ホ┘

そのメリットは、外部フィルター2台でもオーバーフローパイプや排水アクセサリなど、排水パーツが一式で済ませられることです。見た目は非常にすっきりとなり財布にも優しいと、よいことづくめ……のような気がします。

一見、問題がないような気もしますが、これはメーカーが注意するほどの、やってはいけない設置方法となっています。なぜなら、2台のパワーヘッドが送る水圧がホース途中で合流するためで、負荷がかかりモーター部の故障やフィルターケースからの水漏れの原因となるからです。

やるべきではない設置方法です。



2台直列稼働

やってはいけない利用方法その2。
外部フィルターを2台直列でつなぎ、両方のフィルターを可動させる方法です。

外→ホ→外→ホ→オ→排→水

この方法でも、オーバーフローパイプと排水アクセサリも1つで済むためお財布に優しく、なにより水流と水圧は強烈なものになるわけで、その分だけフィルターを通る水も増えるのでろ過能力アップ!? ……と期待しそうになりますが、しかしこれも、やってはいけない組み合わせです。

こちらも先の例のように、生まれる水圧が強すぎるためフィルターには大きな負担になり、オーバーヘッドの破損や漏水の危険性があるようです。もちろん、メーカー非推奨となっています。

どうしても直結したい人は、次のようにサブフィルターを利用しましょう。



サブフィルター + フィルター

直列は直列でもこちらは故障の心配なし、メーカー推奨の直列方法です。

今はエーハイムサブフィルターシリーズしかありませんが、昔はそれ以外のメーカーからも出ており、選ぶ楽しみが残されていました。当然、この記事の中では唯一、安全性の高い方法となっています。これを図にすると以下のようになります。

サ→ホ→外→ホ→オ→排→水

ただし、今までの経験から外部フィルターの直列運用は、わたしとしては、あまりおすすめしません。なぜなら、ろ過の流路が2倍になったため詰まりやすく、並列稼働と比べて流量が落ちやすいからです。結果として、正しく扱わないと溶存酸素濃度が低下したり、嫌気性の病原菌が繁殖したりする可能性があります。とはいえ、物理ろ材と生物ろ材というような役割分担をはっきりさせやすく、定期的にメンテナンスする癖さえついていれば、ろ過能力と作業性は随一です。

記事修正現在(2024年)の話となりますが、かれこれ5年間、トラブルなく利用できています。しっかり管理できてさえいれば、大きな問題は起こらない方法のようです。

(サブフィルター2213)


上部フィルターで合流

「真似るな危険」の設置方法、その1。

T-ジョイントを用いた外部フィルターの接続を諦めて、上部フィルターで2系統の外部フィルターの排水を合流させるという【無茶】な方法です。

外→ホ→オ→上┐
       ├水
外→ホ→オ→上┘

考えればわかる通り、水槽に給水パイプが3本設置されるのでバックスクリーンはひどいものとなり、上部フィルターを経由するわけですから、二酸化炭素も逃げていきます。さらに悪いことに、ライトを設置できなかったり、落水音があったりと、両者のいいとこどりならぬ、悪いとこどりな方法です。

もちろん、その流量たるや、上部フィルターのケース内でオーバーフローは必至です。場合によっては上部のフィルターケースからから漏水なんてことも考えられます。やってはいけません。



外掛けで合流

「真似るな危険」の設置方法、その2。

上部フィルター利用時に大型ライトが設置できない問題を解決しようと試みて生まれた奇策。外掛けフィルターで外部フィルターの水を合流させればいいじゃない!

外→ホ→オ→掛┐
       ├水
外→ホ→オ→掛┘

たしかに、ライトは使え、外掛けフィルターには排水パイプがないので、水景も良好になるはずです。

が、超がつくほど危険です。そもそも、外掛けフィルター排水量<<<外部フィルター2台分の排水量であり、水があふれ出ること間違いなし。さらに、これらは水槽壁面の外側に位置しているため、漏水が起きた際は、目も当てられないほどの大惨事となるでしょう。もちろん、こぼれた水は返ってこないので、水槽内部も干上がり、どちらを見ても地獄絵図となるはずです。

というわけで、最初から失敗するつもりでなければ絶対にやってはいけません。



案ずるより産むがやすしとはいうが……

あれやこれやと考えてみましたが、排水経路途中で水流を合流させ、その後オーバーフローパイプと排水アクセサリを共有するのは、現実的に厳しそうです。サブフィルター+フィルターの直列な組み合わせも一時は考えましたが、過去に大きな失敗をしており手が出せません。ここにきて、アイデアが行き詰ってしまったわけです。

が、粘り強く思案し続けて1つの結論に至ります。
「ホースやフィルターで排水を合流できないならば、水槽内で合流させから、水流を弱めればいいじゃない!」

図にすると以下のようになります。

外→ホ→オ→水┐
       ├排→水
外→ホ→オ→水┘

この方法のメリットは、以下の通りです。

① 排水アクセサリが1つで済む。
② フィルターに余計な負担がかからない
③ 並列で利用できる
④ 外部フィルターの長所をスポイルしない

これを実際に作った記事は こちらから。



――とにもかくにも、今回はNGだらけ、妄想駄々洩れ記事となりましたが、自作する際にはこういうのが欲しい、ああいうのが欲しいと夢を膨らませられるのがアクアリウムという趣味です。みなさまの工作のイメージの幅が広がれば幸いです。

というわけで、今回はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。



0 件のコメント:

コメントを投稿