いぶきエアストーンφ18#180(直径18mm#180)のレビュー
(修正:2024/4/7)
さて、外の猛暑と室内のクーラーの温度差が、大変厳しい季節になりました。
今回はエアストーンのレビューをしたいと思います。紹介するのは……
いぶきエアストーンφ18#180です。
静音できめ細やかなディフューザーを使いたいが……
夏の水温対策にはエアレーションが最重要であり、これは溶存酸素量を確保することを狙ったものとなります。
現在のアクアリウムにおいて、その手法は大きく3つあり……
①、エアストーンとエアポンプ
②、ディフューザー
③、空気と大きく接触するろ過システム
が、あげられます。
しかし、③はフィルターそのものを交換する必要があるため、現実的にはエアストーンかディフューザーのどちらかを選ぶことになります。では、エアポンプか? それともディフューザーのどちらを選ぶべきか? わたしとしては騒音が少なくエアも細かいディフューザー派がおすすめです。しかし、それを利用したくてもできない状況が非常に多くあります。
その1つの理由が強すぎる水流がNGな生物を栽培ないし飼育している場合です。例えば、ドワーフ・フロッグピットなどの浮草は、水面付近の強すぎる水流が大、大、大の苦手です。もしディフューザーを使おうものなら、徐々に小さな草姿に姿を変え、やがて海の藻屑ならぬ水槽の藻屑と消えることでしょう。
と知った風に言えるのは、実はこれが我が家の水槽で過去に直面したトラブルであり、その時ディフューザーのように細かいエアが出るストーンを、そして静音性の高いポンプを探し求めることとなりました。そしてたどり着いたのがいぶきエアストーンφ18#18と水作水心3Sという組み合わせ。アクアリストなら誰もが知っている、王道の組み合わせではありますが、その評判通り寸分たがわぬ実力を再認識する結果となったのです。
それでは、手短く選び方をはさみつつレビューをしていきたいと思います。
エアストーンはやっぱり「いぶき」
いぶきエアストーンはやっぱり有名
いぶきエアストーンをご存知でしょうか?
昨今、今まで見たこともないようなエアレーション器具が、ネット上で簡単に購入できる時代となりました。メンブレン式のものや小型ディフューザーまで、様々なエアレーション器具が登場しています。
しかし、20数年前は「細かいエア」といったらいぶきエアストーンでした。
エアストーンを用いたエアレーションは、いつの時代のアクアリウムでも王道です。そのため、多くのメーカーから、多種多様な商品が販売され、激しい競争が行われてきました。その中で、いまなお名をはせているのがいぶきエアストーンです。それだけ、エアが細かいのです。
粒の細かいエアを求めている人は#の高いものがおすすめ!
さて、私たちがエアストーンを購入するときは、いつもその寸法やデザイン、そして値段ばかりに目が行ってしまいます。が……、いぶき製を購入するなら、さらにチェックしてほしいポイントがあります。「#」です。
いぶきエアストーンには、同じサイズのものでも複数の#が用意されています。#が違えば、当然ですがエアの細かさも違います。今回購入した直径18mmのものには、#100と#180がラインナップされています。これは、#に続く数字が大きいほうが細かいエアを出すということを意味しています。そのため、なるべく#の大きい数字のものを購入することをお勧めします。
#が高いエアストーンを利用する時の注意点
とは言え、注意点もあります。数値が高くなるほど空気の抜けが悪いため、エアポンプも強力なものを用意しなくてはなりません。とりわけ、小型水槽用のエアポンプなどはエアの吐出量が弱く注意が必要です。最悪、接続してもエアが出ないこともあります。
利用の際には最低でも45cm~60cm規格水槽用のものを用意しましょう。なお、水作水心3Sで、今回紹介する直径18mmの物や次回紹介する直径30mm長さ150mmの物でも問題なく利用できます。
というわけで、次のパートで#180と#100から出るエアを、写真で比べてみたいと思います。
いぶきエアストーンのエアを写真で見る
このパートでは、水槽に設置してエアを通した写真を掲載していきます。エアストーンから出る泡の細かさと、エアポンプから出る空気の量は関係があります。基本的には、吐出量が小さいほどエアが細かい傾向があります。とはいえ、あまりに吐出量が少ないと今度はエアが出ないので意味を成しません。そのため、レビューの前に、土台となるエアポンプを紹介しておきたいと思います。
そのため、まずは今回の撮影に利用したエアポンプのスペックを載せておきたいと思います。
(水作水心3S)
・最大吐出量:2500cc/分
・消費電力:2.8W
・値段:2000円程度
なお、水作水心3Sには、吐出量を調節するバルブが付いています。それを利用して、全開、1/2、エアが止まる直前(ほぼ全閉)の、3パターンの写真を紹介していきたいと思います。
φ18#180
まずは全開の写真から。
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(いぶきエアストーン#180、エア全開) |
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(いぶきエアストーン#180、エア全開:ストーン接写) |
次はエアを1/2に絞った状態。
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(いぶきエアストーン#180、エア1/2) |
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(いぶきエアストーン#180、エア1/2:ストーン接写) |
さらに次は、エアが止まる直前まで絞った状態(ほぼ全閉)。
いぶきエアストーン#180エアほぼ全閉接写
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(いぶきエアストーン#180、エアほぼ全閉) |
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(いぶきエアストーン#180、エアほぼ全閉:ストーン接写) |
全開だとエアの粒が大きいのがわかります。対して、吐出量1/2のものの細かさは、目を見張るものがあります。なお、全閉状態でもエアは出ますが、勢いが弱すぎるためエアレーションは期待でないものと思われます。
最後に、細かいエアが最も多く形成される最大の吐出量は3/4程度でしたので、その時の写真も掲載しておきます。
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(いぶきエアストーン#180、エア3/4) |
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(いぶきエアストーン#180、3/4:ストーン接写) |
もうね……、これだけで一杯飲めます。
みなさんには、静止画でのみの紹介となったのが、大変に残念でなりません。
φ18#100
次に紹介するのは、同じく直径18mmでも#の小さい#100のエアストーンです。
こちらは、もう10年以上経過しているものです。そのため経年劣化により大きなエアが出ている思われますが、一応#180と同じ条件でエアの写真を取ってみました。
まずは全開から。
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(いぶきエアストーン#100、エア全開) |
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(いぶきエアストーン#100、エア全開:ストーン接写) |
全開状態ではほとんど#180と変わりませんが、1/2程度開いた状態にすると……
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(いぶきエアストーン#100、エア1/2) |
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(いぶきエアストーン#100、エア1/2:ストーン接写) |
明らかに#180より、エアの粒が大きくなっています。
最後に止まる直前(ほぼ全閉)。
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(いぶきエアストーン#100、エアほぼ全閉) |
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(いぶきエアストーン#100、エアほぼ全閉:ストーン接写) |
ね? 違うでしょ?
なんて言っても、わかりづらいと思いましたので、#100と#180のエア1/2開の横並びの写真を作ってみました。
#180と #100を一枚の画像で比較してみる
吐出量を1/2程絞った状態で双方を比較してみましょう。まずは全景から。
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(左#100、右#180) |
次いでストーン部のみを写したものです。
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(左#100、右#180) |
やはり#180の方が、断然細かいのがお分かりいただけるかと思います。
細かいエア!綺麗なエア!!を欲してるのならば、#180をお勧めします。
というわけで、せっかくいぶきエアストーンを購入するなら、わたしとしてはなるべく#が150以上の物をお勧めします。
10年使っても耐久性もばっちりで、まだまだ使えますしね!
そんなわけで、レビューはここまで!
長文読んでいただきありがとうございました。
分かりやすい比較。ありがとうございます。
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