実際にプロホースのパイプを利用してソイルを入れてみる
(更新:2022/7/29)
どうも、こんにちは。ごん太です。
さて、前回からホースとプロホースのパイプを利用した、簡単なソイル交換方法を紹介しています。
前回は……
という内容を紹介しました。
今回はその続き。
プロホースのパイプを使った、お手軽なソイル投入方法を紹介したいと思います。
なお、今回の作業ではプロホースのパイプを利用していますが、無くても似たようなパイプさえあれば、まったく同様のことができます。
それでは、目次・サイト内リンクに続きまして、本文へと入っていきます。
続きをどうぞ!
(サイト内リンク:ソイル交換関連)
- 簡単ソイル交換!(前編)ホースで楽々吸い出し!!~ベアタンクの水草水槽(?)になるまで~
- 簡単ソイル交換!(中編)プロホースで濁りなく投入!!~パイプを利用したソイル投入のメリット・デメリット~→今ここ
簡単ソイル交換!(後編)プロジェクトソイルの第一印象~良い点・残念な点~
(プロホースの)パイプでソイルを投入! そのメリットとは?
さて……、ソイルを交換することになった経緯については、前回紹介しましたので割愛します。
いきなりですが、今回はパイプを利用した投入の利点を紹介していきます。
メリットその1:ソイルをピンポイントで投入できる
みなさん、水槽の水を抜かずに、底砂を投入したことがありますか?
そんな、ぶっきらぼうなことをしたことがあるのは、わたしぐらいのものかと思いますが……
水を張った水槽に考えなしに底砂を投入すると、収拾がつかないくらい広範囲にばら撒かれ、そのあと大変な思いをします。
ガーネットサンドや大磯砂より田砂やソイル、さらには白い浜辺の砂のようなものや化粧砂など……。粒が細かかったり軽かったりする物は簡単に水流に乗り、あっというまに水草やアクセサリーの上や隙間に入り込みます。
物によっては、水槽が黒く濁り、水替えを要することもあります。
美しい水槽を取り戻すには手間がかかる、ちょっとした惨事と言えます。
以上の理由がありますので、基本的に底床は水を抜いたうえで投入するものなのです。
しかし、今回紹介する方法は、パイプを経由して水底にソイルを送る方法。
ばら撒かれる心配なくソイルを投入できるのです。
例えば、
- ソイルをピンポイントでかさ増ししたいとき
- 化粧砂が剥げてきたので直したいとき
- レイアウトを崩さないよう、ソイルを交換したいとき
などなど、実に様々な場面で有効な方法なのです。
※当記事での作業はソイルの交換ですので、上の一覧では3番目に該当します
メリットその2:水抜きしなくても底砂を投入できるので、手順が簡単!
水を抜かなくても投入したソイルがバラまかれません。
そのため、様々な「手順」を省けるのです。
実際問題、通常方法の底砂の交換となると……
- エビや魚を避難させ……
- 水草を回収し……
- ヒーターやフィルタを停止させ……
- 水を可能な限り抜き……
- やっとこさ、古い底砂を取り出し新しいものを投入!
そのように、時間も体力も浪費するプロセスとなっています。
しかし、今回のプロホースを利用した方法なら、もちろん水槽にもよりけりという条件がありますが、
水質の変化に弱い生体の避難、植え直す予定の水草の回収だけで、ソイルを交換できるのです。
これも、水を完全に抜かなくても、ソイル交換ができる利点のおかげなのです。
メリットその3:ソイルの微粒子が舞いづらい! 水が濁りづらい!!
一番のメリットはこれです!
どういうことかといいますと……
次の写真をご覧ください。
これはソイル投入時の写真です。
パイプ内部と水槽で水の濁り方が、全く違うのがお分かりいただけるかと思います。
(今回一連の写真は無駄な映り込みが多く、多少モザイクで処理しているので見づらくなっていますことをご容赦ください。)
なぜこのようなことになるのか? といいますと……
- パイプ内にソイルが投入される
- ソイルから微粒子が出る
- ソイルは重いのでパイプ下側に、微粒子は軽いのでパイプ上側に留まる
- パイプ下側からソイルは水槽に排出される
- ソイルがパイプ下側のフタとなり微粒子が水槽内に排出されない
- 微粒子=濁りの元だけパイプに残る
というメカニズムにより、パイプから濁った水が出ないからです。
しかしもちろん、この微粒子のある部分を水槽に出してしまえば、当然ですが水槽は濁ります。
が……そこはパイプ。
ソイルを入れ終わってパイプを抜く時に……
パイプ下側を手で蓋をしつつ取り出せば、濁った水のみ回収できるのです。
投入中、投入後、ソイルの粒子が広がりづらい方法と言えます。
また、おまけ的な効果ではありますが、余計な微粒子をフィルターが吸い込まなくていいので、ろ過器に負担をかけづらくもあります。
そんな便利すぎる(プロホースの)パイプを利用した底砂投入法ですが、メリットばかりではありません。当然ですがデメリットはあります。
(プロホースの)パイプでソイルを投入!そのデメリット!!
というわけで、このパートではデメリットについても紹介したいと思います。
デメリットその1:道具が必要
そもそもプロホースを持っていない人は、似たようなパイプが必要です。
またそれ以外にも、ろう斗やらソイルを入れておくカップやら細かい道具が必要です。
結果的に、水を抜いて底砂を交換する方法と比較すると出費がかさむことも。
もちろん、ろう斗やカップなどは100均でも購入可能ですが、透明なパイプとなるとホームセンターにでも行かない限り、そうそうお店には転がっていないでしょう。
デメリットその2:ちょっとした手間や時間がかかる
作業自体道具を利用しますから、それなりに操作感を要し、ちょっとしたコツもあります。ですので、少々の手間と慣れが求められます。
さらに、ソイルのちょいたしならまだしも、全交換となると前回の吸い出しと同様に作業は短時間でも、複数回にわたってソイルを投入しますので時間がかかります(理由は後述します)。
トータルで言えば、丸っと1日かけてリセットしたほうが、今回の方法でソイルを交換したほうがより短時間で終わることになるでしょう。
それでも、水質変化に敏感な生態さえいなければ、1回の作業時間とその労力はそれほどかからないので、休みの取れない忙しい人や、体力のない人お子様にはお勧めな方法です。
デメリットその3:水質の急変が起きやすい
水質の急変に弱い生体は、なるべく生体を避難させましょう!
と言いますのも、水を抜かないでソイルを投入しますので、生体に水合わせをする機会がないからです。
水質の急変に弱い生体は、避難さておくのが無難です。
さらに言えば、水質の変化と生体への影響を考えると、複数回かけて全量投入するのがベターです。
具体的には水質の急変を防ぐため、4回~8回に分けて底砂を投入したほうが安全です。
もっと言えば、生体の水質適応能力にもよりますが、
投入間隔は1週間程度開けたほうがより安全です。
ですから、1/4量~1/8量を、1か月~2カ月かけて投入することになります。
それでも、避難をさせないと水合わせがほぼできない(しづらい)わけですから、
そのため、水質の変化に敏感な生体には、避難&ポタポタと点滴での水合わせがマストです。
ですので、
それを、4~8回繰り返すことになるので、やはり1日かけてリセットしたほうが、時間的に圧倒的に有利です。
この方法を利用するなら……
- 淡水エビなど水質に敏感な生体がいないこと
- ソイルの投入量が少量であること
どちらかを満たしている必要があります。
なお、実際わたしは避難なしでソイルを投入した結果、エビたちが激減してます!!
エビを飼育されている方は要注意な方法となっています。
みなさんもご注意ください。
デメリットその4:生体を生き埋めにしてしまう可能性も
生体はそれほどバカではないので、その可能性は限りなく低いのですが、
生き埋めになる可能性があることを喚起しておきます。
特に何をやってもマイペースで、妙に好奇心旺盛で人間に近寄ってくるミナミヌマエビたちには要注意です。
というわけで、メリット・デメリットを一通り紹介しましたので、さっそくソイルを投入したいと思います。
プロホースのパイプを利用してソイルを投入!道具編
とまぁ……、メリットもさることながら、気になるデメリットも多いこの方法。 ここからは、その道具と方法について説明したいと思います。
- プロホースのパイプ
- ろう斗
- ソイルを入れておくためのカップ
- ソイル
タイトルや本文中もプロホースのパイプとしていますが、それに準じたものであれば、どんなものでも構いません。
ろう斗は先端が細いとソイルが詰まりやすいので先端が太いものがいいでしょう。
100均で売っていますのでゲットしてください。
また、大きな袋からろう斗に直接移していると、水槽内や床にこぼす危険性もあります。何でもよいので、ソイルをろう斗に移すためのカップがあると便利です。
なお、今回は……、
プロジェクトソイルを投入しました。
プロホースのパイプを利用してソイルを投入!ソイル投入編
では、実際にソイルを投入してみましょう!!
プロホースのパイプを水槽にさし、ろう斗と組み合わせる
↑のようにパイプの上側にろう斗を突き刺します。
このろう斗にソイルを入れれば、ソイルをこぼすことなくパイプ内に入れられるというワケです。
カップにソイルを必要分取る
今回はソイル500ml分を投入することにしました。
わたしはどんな底砂でも、プレコのための掃除がしやすい薄敷きが好みです。
そのため、今回は一般的な水槽の投入量より、かなり少量となってます。
ただし、結論から言えばたった500mlのソイルでも水質を急変させるぐらいの強い作用があります。
ですので繰り返しますが……
より少量のソイルを複数回に分けて投入し、弱い生体はなるべく避難させることをお勧めします。
ソイルをろう斗から投入!
ではさっそくろう斗にソイルを入れてみましょう。
第1投は撮影し損ねたので、2投目から写真となるのですが、
ろう斗からソイルを投入すると……
ザザザっと音を立てながら、ソイルがパイプの底に送られます。
この時、2~3cmだけパイプを底面から上に持ち上げてやると、自然とソイルが水底に排出されます。
ソイル投入時の注意点
注意点としては……
パイプを勢いよく持ち上げたり、底面との距離が大きく離してはいけません。
内部に留まっているソイルの微粒子が水槽に出ていくからです。
つまりは、水が濁るのです。
そのため、パイプの操作には十分注意してください。
また、当たり前ですが、ろう斗にソイルを入れすぎると詰まります。
そんな場合はろう斗を軽くゆすってくださいね。
というわけで、
- ソイルをカップからろう斗に移し
- さらに、ろう斗から水底に落とし
- そして、パイプを持ち上げてソイルを排出し
- ときおり、ろう斗が詰まればゆすって落とす
そんな作業をしつつ、目標の量に達するまでソイルを投入していきます。
パイプ内部の濁りを水槽外へ取り出す
最後に、パイプ内の濁りを取り出します。
前述のとおりパイプの下側を手で塞いで、パイプを水槽からさっと取り出します。
そのまま、濁った廃液をバケツなどに出してしまいましょう。
次の写真はパイプ内部の濁りを別の容器に取り出したものです。
これほどまでに透明度のない強烈な濁りが、水槽にばらまかれると考えると……
ちょっとぞっとしますよね?
上から見ると下の写真のような感じです。
さながら墨汁です。
ソイルの微粒子が計量カップの底のほうに溜まっているのを、お分かりいただけるかと思います。
とりあえず、出来上がり!
というわけで、投入直後の水槽はこんな感じです。
やはりうっすらと水が濁っていますね?
しかし、短くて30分、長くて1時間後には元通りのピカピカな水に戻りますので、ご安心ください。
プレコもびっくり!? 底砂の交換は水質の変化を招く?
実はこの記事を書いている段階で、ソイル交換作業はまだ終わっていません。
と言いますのは、ソイル投入を2回に分けて行い、今回はその1回目だったからです。
が……、やはり1/2量というのは多すぎるワケでして……
水質の急変に反応してか、日中は土管から出てこないプレコ様が……(汗)
このような行動は、水質の急な変化があった時に、よく見られるものです。
体に合わない水のため、水槽から逃げ出そうとしているのです。
結果、水面直下のガラス面に張り付いていたり、最悪その位置からジャンプしたりすることも……。
今回はそのような行動は見られなかったので、なんとか持ちこたえてくれたようです。
これはプレコ好きごん太としては大きな反省点です。
プレコごめんよぉ……。
というわけで、今回の反省点を踏まえこの場を借りて、注意喚起いたします。
今回は2回に分けましたが、4回~8回と複数回に分けたほうが安全です!
(より少量のソイル投入のほうが水質の変化が少なくてベターです。)
また、水質の変化に弱い生体は、避難させましょう!
ソイル投入後に時間を掛けて点滴水合わせをしましょう!
つまり、淡水エビなど、水質の変化に弱い生体が時は、より長期間で手間のかかるプロセスになります。
であるのならば、普通のリセット的ソイル交換をした方が、より短期間で済むワケです。
そんなわけで、ソイル全交換にはあまり向いていない方法とも言えます。
しかし、濁りが少ないこと、ピンポイントで投入できることを考えれば、
局所的に減ってしまったソイルのリタッチには、向いている方法であると言えるでしょう。
また、休日が無い程忙しい人が、水質の変換に敏感な生態のいない水槽で、計画的にソイル交換するのにも向いています。
とまぁ、なんとも歯切れの悪い記事となってしまいましたが、今回はこれまで。
次回は
2回目の投入をさっくり紹介&プロジェクトソイルをファーストインプレッション
というネタを投稿したいと思います。
それでは、次回もお楽しみに!!
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