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2018年12月17日月曜日

ミナミヌマエビの産卵ボックスの選びかた:寿工芸 安心繁殖・隔離ネットL編

ミナミヌマエビの産卵ボックスはどう選べばいい?

(更新:2022/10/16)

どうも、こんにちは。ごん太です。
前回は……

耐圧チューブで浮草が勝手に広がらない堤防を自作してみた!!

というネタを投稿しました。

さて、今回から次回までの計2回、スドーサテライトを使って抱卵したミナミヌマエビの保護したので、その話を述べていきたいと思います。

まず今回は……

保護した経緯と産卵ボックス選び方について。さらには、以前利用した寿工芸 安心繁殖・隔離ネットLについて、お話していこうと思います。

なお、↓目次リンクより各パートにジャンプすることができますので、お忙しい人は利用してくださいね。それでは、本文へと入っていきます。続きをどうぞ!




抱卵したミナミヌマエビを保護することになった経緯


気が付いたら減っていた……(orz)

それでは、手短に経緯を説明します。

みなさんミナミヌマエビを飼育したことがありますでしょうか?

小型でコケや残飯を食べてくれる、いわゆる水槽のお掃除屋さんといわれる淡水エビです。
寿命は1年程度と少々短いですが、手をかけなくても勝手に繁殖するエビです。気が付くと水槽内がエビパラダイス……! となるほどの飼育が簡単。また、愛くるしい姿ゆえに飼育の楽しさ兼ね備えている、水槽内のスーパーサブです。

……が、

ここ1、2か月どういうわけか、ミナミヌマエビの姿をあまり見ていない。

わたしの水槽はプレコ水槽で、底床の清掃をよく行います。もし底に転がるエビの遺骸をたくさん見つけられれば気が付くはず。

それすらなく減っていたのです。

ミナミヌマエビの死亡。その原因はいくつか考えられます。ざっと列挙するとするならば……


  • 夏の溶存酸素不足
  • 他の生体に捕食された
  • ソイル交換時の水質急変

以上の3点が考えられるかと思います。
上から順に考察すると、溶存酸素不足については夏が終わってからもう4か月は経とうとしていますから、当てはまらないでしょう。
次いで捕食に関してはチェリーバルブが怪しいのですが、いままで追いかけまわしている姿を見たことがありません。仮にエビの味を覚え捕食対象になっていたとしても、ジワジワとへるはずです。

順当に考えるなら一気に減った原因は、やはり「ソイル交換時の水質急変」。

今年の10月下旬、ミナミヌマエビを見なくなる直前にコントロソイルからプロジェクトソイルへと交換をしたばかり。つまり、これが原因だと考えるのが妥当でしょう。

みなさん、ソイル交換と水合わせはじっくりやりましょう!

……わたしは猛省中です。



そこへ一筋の光明が……

そんなこんなで、気持ちを落しながら水替え。ワラワラといたはずのエビの姿もまばらになった水槽は、自分の無力さも相まって物悲しく感じられます。その最中、目にチラチラと飛び込む白黒の気になる影。どかした流木から水辺の奥へと逃げていったようです。側面からそっと覗いてみると、まさかの抱卵しているミナミヌマエビでした。

苦境に陥りつつも、次世代へと命は繋がれていたようです。

さて、ミナミヌマエビは自分が産んだ卵を抱え込む(抱卵する)生き物です。手助けせずとも稚エビは保護されつつ孵化しますので、魚の卵のように産卵ボックスに入れるようなことはありません。そうは言っても、稚エビには稚エビなりの問題があります。そのサイズゆえに、他の生体に食べられてしまうのです。

さらに悪いことに、その大きさは大変小さく、保護のため捕獲するのは非常に困難です。

しかし、ミナミヌマエビの数が著しく減少している現状。
稚エビが捕食されてしまえば、それこそ全滅ということになります。

抱卵したミナミヌマエビ

そこで、抱卵している親エビには大変申し訳ないのですが……

今回は大事をとって、親エビ丸ごと保護することにしました。

ミナミヌマエビは、魚と違って自分の子供を食べることはありません。卵を持った親エビごと隔離してしまえば、その後生まれた稚エビたちを確実かつ安全に育てられるのです。



稚エビを保護する産卵ボックス選び

わたしが稚エビを保護したのはこれで2回目です。前回は水槽にお迎えした際、抱卵した個体がいたため導入直後の保護となりました。そして今回はいままで話した経緯の通りです。

ところでみなさん?
稚魚と稚エビ、産卵ボックスで保護する条件の違いをパっと思いつけますでしょうか?

今も昔もそうですが、意外と「エビ用」の明記されている産卵ボックスは思いのほか少ないです。その当時もあーでもない、こーでもないと右往左往しながら選んだ記憶があります。

そこでここからは、わたし初めてのエビ隔離の経験を話をもとに、ここではミナミヌマエビの産卵ボックスを選ぶための条件について↓で紹介していこうと思います。



ミナミヌマエビの産卵ボックス選びその1:水質が変わらない方法をとるべし

飼育における基本的な特徴ですが、ミナミヌマエビ含め淡水エビは、水質の急変に極端に弱い側面があります。

もし、親エビを保護する隔離水槽を設置しても本水槽とは全く違う水質なら、抱卵したまま脱皮しかねません。

これでは卵に酸素が送られず、孵化率は大幅に下がることになります。そのため、なるべく親エビがいた水槽の水やフィルター、さらには底砂をそのまま利用できるものがよろしかろうと思われます。もちろん、今回説明する「産卵ボックス」含め「産卵ネット」を利用すれば、そういった水質の急変をそのものを避けられて安心です。

これの利点は、水槽内部に設置したり、外付けできたりと、今まで住んでいた水槽の水を流用できることです。

わたしとしては、ミナミヌマエビの保護は産卵ボックスをお勧めしたいと思います。



ミナミヌマエビの産卵ボックス選びその2:稚エビが逃げ出さないものを利用すべし

一般的な産卵ボックスでは、本水槽内の水を利用するために、通水を目的とした穴が空いています。ここで思い出してほしいのが、稚エビのサイズ。目で見えないほどの小ささです。
「魚用」と銘打っている物では、確かに稚魚は逃げることはありません。なら、それよりも小さい稚エビでは……?、残念ながらおそらくは通水口穴から逃げ出してしまうでしょう。

脱走を防ぐためにもなるべくなら、通水部にネット(網)やステンレスのメッシュなどを利用してある産卵ボックスを選びましょう!

例えば、四角形の4面がネットで構成された「産卵ネット」という物もあります。こういった物は、ほとんど稚エビが出ていきませんので、果てしなく飼育に向いています。



ミナミヌマエビの産卵ボックス選びその3:ボックスの底に底砂を敷けるものを利用すべし

ミナミヌマエビは、長時間泳ぎ続ける生き物ではありません。

もちろん、危機が迫った時には素早く泳いで逃げることもあります。それでも魚と違い、手足がある。自分の体を固定しつつ、底砂上や水草に付着している餌を食べて生活している生き物なのです。

そのため、ツルツルしたプラスチックの面が剥き出しの環境に、エビを住まわせるのははお勧めできません。彼らが自分の体を水流に負けずにつなぎとめておけるよう、脚やハサミで掴みやすいザラザラとした面を作ってあげましょう。

つまりは底砂を敷くことをお勧めします。

そのためには、「底面」がある産卵ボックスがおすすめです。そこへ、現在利用している底床と同じ物を敷きましょう。もちろん、餌となる微生物が付着しやすいマツモやウィローモスなどを、立体的な足場として用意してあげるのも良いでしょう。



ミナミヌマエビの産卵ボックス選びその4:母子分離システムは考慮しなくてよい

魚とは違い、母エビが稚エビを捕食するようなことはありません。

いくつかの産卵ボックスには、稚魚のみが通れる小さな穴の開いたプラスチックの板を設置することで、母魚から稚魚を隠れさせる構造のものもあります。一部の魚種では目の前をふら付けば、自身の子でさえ反射的に口の中に吸い込んでしまうことがあるからです。

しかし、ミナミヌマエビの場合には、親による捕食がありません。
そのため、母から子を隔離するシステムは不要です。

もし、そういったものを選ぶのであれば、できればそのようなシステムを取り外しても使えるものが良いでしょう。産卵ボックスは稚エビから若者エビへと育つ空間です。大きく広い方がなにかと好ましいのです。



ミナミヌマエビの産卵ボックス選びその5:少し大きな物がいいかも?

ミナミヌマエビは共食いをしません。よほどの事故がない限り、生まれた個体は全てスクスク成長します。

親エビについている卵はざっと数十個はありますから、それら全員がグングンと成長すると、産卵ボックス内はあっという間に手狭になります。そして、成長したからと言っても、簡単に引っ越しできないのが稚エビ飼育の困った点でもあります。
何故なら、「こども」ミナミヌマエビのサイズは1cm未満のものが多く、それが数十匹もいるからです。新しい産卵ボックスへの引っ越しは、見つけて捕獲するのにかなり手間の掛かかる作業となります。

それぐらいなら、最初から少し大きめの産卵ボックスを利用したほうが良いでしょう。

もちろん、多少ギチギチでもそれほど大きな喧嘩もなく、みんな仲良く暮らせるのがミナミヌマエビの良いところでもあります。しかし、餌のいきわたり方と成長速度、さらにはエビの最終的なサイズの違い考慮すると、やはりなるべく広い産卵ボックスを利用したほうが良いようです。
これはわたしの経験ですが、脱走したエビと保護され続けているエビでは、前者は成長が早い傾向にあるようです。それだけ「詰め込み」には弊害があります。ですが、再三繰り返しますが、小さいままでは小型魚の捕食対象になりやすいのも、また事実です。

成長速度と捕食される危険性のバランスを取りつつ、稚エビを飼育していくべきでしょう。



初めての保護、その当時使った産卵ボックス


寿工芸 安心繁殖・隔離ネットLの簡単レビュー

とまぁ、その当時今まで書いたようなことを調べ購入したのが……

寿工芸 安心繁殖・隔離ネットL

寿工芸 阿新繁殖・隔離ネットLパッケージ

というものを利用しました。

詳しいレビューは〝いつか〟記すとして、今回はサクッと紹介したいと思います。
この商品何が良いかといいますと、

前後左右の4面がネットな点です。

寿工芸 阿新繁殖・隔離ネットLを組み立てたところ

稚エビが逃げるとは、まずありません。

また、底面はプラスチック製の床になっており、

底砂を敷くことができます。

さらに、サイズもLと少々大き目で、これなら稚エビが親エビサイズになるまで、この産卵ボックスでいけそうです。また、エビでは利用しない母親と子を分離するシステムを取り外せるのも高得点です。

おまけに値段も600円!

そんな諸条件をクリアした、ミナミヌマエビの稚エビ保護に大変利用しやすい産卵ボックス(産卵ネット)です。

ただ、どうしても水槽内部に設置する産卵ボックスのため、

換水時の取り回しと内部掃除がしづらいのが難点です。

そんなわけで、今回の稚エビの保護は次回紹介するサテライトLとグレードアップセット2を利用することになります



大きくても収納はコンパクト

なお、今回紹介した産卵ネットですが、あまりにも使い勝手が良かったため大切に保管してあります。そこでこのネットの利点がもう1つ……

この製品、実は組み立て式なんです!
なので、保管時も省スペース!

これなら、いざという時のために常にスタンバイさせることができます。
なかなかお勧めなグッズなのです。

対して、今回利用したスドーサテライトは組み立て式ではあるものの、コンパクトになりません。わたしが購入したものは「Lサイズ」ということも相まって、かなりその保管に場所を取っています。

非常時にしか利用しないのなら、産卵ネットで十分でしょう。


昔話はここまで。次回、今回利用したスドーサテライトLの紹介をしていきたいと思います。

というわけで、今回の話はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。



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