水草栽培をより簡単により便利に
さて今回は前回の続きとなるのですが・・・
水草を鉢植えで栽培するメリットとデメリットについて、ごん太なりの経験をもとに詳しく解説していきたいと思います。
美しい水草レイアウトがしたい!という人は多いとは思いますが・・・
トリミングやレイアウトにまつわる維持管理が大変だったり・・・
水草もレイアウトもばっちりだけど肝心の光量が不足して生長がままならなかったり・・・
時にはじわじわと黒ヒゲ苔に侵略されたり・・・
となかなか初心者の人が挫折しやすいのも水草水槽の特徴でもあります。
そんな水草水槽の難しさを和らげるのが今回紹介する水草鉢植え栽培です。
水草鉢植え栽培のメリット
メリットその1:鉢なのでレイアウト変更自由
底床そのものに水草の根が張るわけではなく、鉢の中のソイルに根が張るわけですから、鉢丸ごとであれば水草を移動できます。
例えば・・・
隣の水草が生長し日陰の葉にが拡大するようなら鉢ごと日向に引っ越ししたり・・・
水草の生長具合に合わせて前景草から後景草に変更したり・・・
レイアウトに飽きてきので全水草の位置変更!
なんてことが手軽にできるわけです。
さらには、根を掘り起こすわけではないので・・・
水草を植えかえるたびに水が濁ったり・・・
大規模な位置替えのために魚を非難させてまる1日費やしたりなど・・・
なんて植え替えやソイルにまつわる苦労が減ります。
メリットその2:鉢ごとライトに近づければ簡単光量アップ!
これについては前回紹介しましたが、簡単に言えば鉢を台の上に乗せるなどしてライトとの距離を近づけるだけで光量がアップすることができます。
詳しくは・・・
水草が光量不足!?なら鉢植え栽培でしょ!?100均アイテムで簡単光量UP
をご覧ください。
メリットその3:水槽外で楽々トリミング
水槽の中を覗き込みながらトリミングって結構腰に負担がかかりますよね?。
しかし、鉢植え栽培なら水槽外に取り出して見やすい場所・・・
例えば机の上なんかに鉢を置いて椅子に座ってゆっくりと楽な姿勢でトリミングできます。
もちろん、水草の根を抜き水槽外に取り出すわけではありませんから水が濁ってしまう心配もありません。
ただ、水草が水中に漂っていない状態でカットするので、綺麗にラインを揃えるようなピンチカットには向いていないかもしれません。
逆にラインをそれほど気にしないで済み、カット後もいろいろと作業(長さを整えたり、おもりを巻いたり、こけた葉を取り除いたりなど)をする「差し戻し」には向いているかと思います。
メリットその4:木酢液で黒ヒゲ対策もより簡単に!
また、水槽外に取り出せますから、黒ヒゲ対策で木酢液をスプレーするのも簡単です。
黒ヒゲが出た!じゃー木酢液で!
・・・となると、いままではまず生体を移動させ、さらに水を抜いてから木酢液を利用していました。
しかし・・・
鉢植えなら鉢ごと外に取り出し木酢液を利用できるので水槽の水を抜くようなことは不要です。
また、すすぎもカルキ抜きした水をバケツに張れば水槽外でできますから、水槽内に木酢液を持ち帰ることもありません。
そんなわけで、木酢液を利用するハードルが非常に低くなります。
ということなので・・・
水草鉢植え栽培はコケ対策が非常に簡単です!。
ただ、木酢液の濃度次第では葉に穴が開いたり、溶けるように枯死するので、その利用には多少なりとも経験が必要です。
慣れないうちは、目立たない箇所でテストし、安全な希釈倍率と作用時間を決めたのちに利用することをお勧めします。
水草鉢植え栽培のデメリット
そんな利便性がいい水草鉢植え栽培ですがデメリットもあります。
デメリットその1、鉢が台が目立つ
これが最大のデメリットです。
これについては見逃せないデメリットなので前回も紹介しましたが、改めて説明したいと思います。。
アクアリウムという小さな自然はいつも鑑賞者の心を和ましてくれるわけですが、、、
とりわけ水草水槽が作り出す小さな世界は、有機的な造形美と見るものを癒す濃淡様々な緑が一面に広がる、自然の美を追求した世界です。
その世界の中に突然な無機質な形、ましてや人工的な色や光を反射する物が入ってい来るわけですから目立たないわけがない!。
なので、それ相応の対策をすることが求められます。
例えば
自体水槽内でどこでも移動できるというメリットをいかし、なるべく鉢や台を他の水草の後ろに配置して隠してみたり・・・
さらには鉢自体の加工は少々面倒な点もあるとは思いますが、それ自体を目立た無くするように石を張り付けたりなど・・・
その存在感を減らすもしくは無くす方策が必要です。
じゃー、ごん太はどうしてるの?という話になりますが、ごん太はこんな感じの鉢植えと100均の台を・・・
下の写真のようにミクロソリウムなどの活着系水草で隠しています。
ミクロソリウムを自然な感じの石に活着させておけば最前列でもそれほど目立ちませんから、簡単に鉢や台を隠すことができるのです。
もちろん、レイアウト用の石や流木でも同じことができるかと思います。
とはいえ・・・
レイアウト的にそれなりの制約がでてきますから、一目ぼれするような美しいレイアウトを目指しているガチな水草水槽には適していないです。
ーーー
現在(2019/7/18)も上の写真にあるような石垣のようなポットは目立つので奥側に追いやり、手前側にはこんな感じの自作の水草用のポットを利用しています。
こんな感じのポットを最前列に置き、左側の浮草の陰になりやすい箇所には陰性植物を配置し、現在は下の写真のようなレイアウトにしてあります。
左下の部分は浮草と陰性植物の陰になってしまいました。
が・・・この暗い部分はせっかくなので、暗くて人目につかない場所が大好きなプレコの住処としています。
(2019/7/18 追記)
デメリットその2、軟水にするために結局底床ソイルに・・・
鉢植えにソイルを入れ、そこで水草を栽培するわけですから、底床にソイルが不要となるわけですから、ソイルの定期的な交換が不要になったり、より掃除がしやすくなる・・・
そんなメリットを期待しがちですが、
残念ながらソイルが不要になることはありません。
というのは・・・
「硬度に影響がない 」底床は探せば多数あるかもしれませんが、「硬度を下げる」底床というのはソイルぐらいしかないからです。
(ゼオライトのような吸着作用のある砂利ならソイルのように硬度を下げられるかもしれませんが・・・)
そんなわけで、ソイルを利用しない場合何らかの方法で硬度を下げ必要があります。
その何らかの方法が思ったより手間だったり、設置する場所が無かったりと紆余曲折あり結局はごん太は鉢と底床にソイルという組み合わせで利用しているというわけです。
ただ、底床全体にゼオライトとかちょっと興味があります。。。
水草鉢植えはこんな人におすすめ!
そんなわけで・・・
メリットデメリットそれぞれありますが、光量の調節やトリミングしやすさの向上、さらにはコケ対策などに恩恵があるわけなので、、、
水草鉢植えという栽培方法は、水草のイロハを学んでいる段階の初心者~中級になりたてな水草アクアリストには是非お勧めな方法です。
逆に、道具もばっちりで水草を手懐けており、これからより美しいレイアウトを探求するような水草アクアベテランな人には、レイアウト上の不都合があるかけですから、向いていないと思います。
そんな特徴を水草鉢植え栽培にはあるのです。
というわけで、今回の話はここまで。
(更新:2019/11/18)
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