最近めっきり日差しが強く、気温もぐんぐん上がり始めいよいよ夏らしくなってきました!。(この記事は8月初旬に投稿しています。)
しかし、水槽にとって夏は1年の中でもっとも難しい季節。
水温上昇により酸欠やろ過が不安定になったり、強い日光でコケが増え始めたりと、何かとトラブルに悩まされる季節でもあります。
で・・・今回はそんな夏対策の一環として・・・
窓から差し込む真夏の日差しから、
アルミテープとPPシートで水槽を守ってみたいと思います。
材料はもちろんいつもの100均グッズ!。
日差しが強くなる時間帯に一時的かつ水槽の一部分に設置し、日光が水槽にもたらすトラブルを防ごう!というわけです。
というわけで、今回のネタは総額300円也。
見た目を気にしなければ総額200円でできる自作品の紹介です。
まずはいつものように、遮光することになった経緯について話していきたいと思います。
なお、今回も前置きが長いのでお忙しい人は↓の目次リンクよりお探しのパートへとジャンプしてくださいね!。
I. 窓からの光を防げなかったので自作することに
さて、ここからは今回の経緯について話していきたいと思います。
直射日光が引き起こすトラブル
ガラスがコケる!、ロタラが曲がる!
さてさて、当ブログでしばしネタにしてきたのですが、5月頃より窓から日光が差し込み始め、現在我が水槽には数々のトラブルを引き起こしつつあります。
光が差し込み始めた当初は、ガラス面にうっすらと緑色の硬いコケが付着した程度でしたから、、、
光が少々強すぎる時に出る「いつものトラブル」だろうという考えのもと、特段対処はしていませんでした。
ガラス面のコケ多かれ少なかれ付くものですし、それが自然なわけですからね。
しかし、、、そこから徐々に問題が大きくなるわけで・・・
まずはロタラの茎が日光の入ってる方向に向かって曲がり始めました。
ロタラの茎が曲がった程度では、それは水景的には確かにトラブルですが、
基本的に生体や水草の維持管理という点ではそれほど問題にならないので、このタイミングでもスルーを決め込んでいました。
そもそも夏はトラブルが多いですから、ちょっとやそっとのトラブルは織り込み済みなわけです。
ついにアオミドロが付き、水温も上がり始める!
しかし、トラブルをスルーしたわけですから事態はさらに悪化し・・・
前回ネタにした通り直射日光とライトの光で、
1日中照らされるロタラの茎頂部によく見ると駆除するのが厄介で有名なアオミドロが・・・。
最終的に光が差し込む時間帯に限り水温も上昇しファンも回りはじめ、、、
いよいよ日差しだけの問題ではなくなったので対策することにしたわけです。
対策するの遅っ!という話なんですが、
腰が重いごん太ですら危機感を覚え、何とかすることにたわけです。
直射日光対策の第一歩はカーテン
で・・・まず夏場の日差し対策において基本中の基本なのですが・・・
日差しが入る窓にカーテンをすべし・・・!
という話になります。
日本の住居なら、特殊な出窓などを除きその多くはカーテンが取り付けられるようになっているので、大した自作や工夫をしなくても簡単に直射日光に対処できるわけです。
カーテンが利用できなければ、どうするべきか?
しかし、、、
今回はどーしてもカーテンが使えないやむにやまれぬ住居の構造的な事情があり、
窓ではなく水槽で対策することとしました。
そんな対策をするにあたり、
ごん太は最初から100均グッズの利用が頭の中にありました。夏!
日光!
ときたら・・・
すだれ!!
というわけで、次はすだれを設置して・・・
すだれは確かにいいけれど・・・?(失敗談)
夏!日光!日陰!ときたら「すだれ」でしょ?
夏に光を和らげるものといったら、誰でも思いつくのが「すだれ」。
夏になると100均にすだれを置くようになって久しいです。
アクアリウムにおいては、
日陰を作ることで睡蓮鉢や水槽などの直射日光対策として利用したり、
ときには器具を視線から隠すために利用したすることもあります。
さらに、バックスクリーンとして水景の一部として利用することも。
すだれは、そんな便利グッズの一面と、「和風」や「夏」といった雰囲気作りを併せ持つ優良アイテムなのです。
水槽に直接すだれは取り付けるべからず。
そんなわけで、ごん太も前から目を付けていたので、さっそくダイソーのすだれを直射日光対策として、早速水槽に設置してみました。
が・・・
「あれ・・・光が駄々洩れ・・・?」
そう!すだれが影を作るには光が入ってくる角度が重要です。
その角度次第では日光を遮ることはできないのです。
特に、すだれの正面から光が入ってくる場合、光が駄々洩れとなります。
つまりは、すだれそのものに遮光する能力はそれほど高くありません。
すだれは日影を作ってなんぼの道具なのです。
そんなわけなので、すだれの陰に入るように水槽から少し離して設置するならまだしも、
窓と同じ高さに設置してある(=日光が正面から入ってくる)水槽のガラス面に直接立てかけても、それほど遮光はできないわけです。
確かに、夏の雰囲気づくり、さらには影を作るという目的では大正解なすだれですが、
直接水槽に設置して遮光するというのは多少無理があるようです。
結局、今回はすだれで対策するのをあきらめて、日よけできるような板を自分で作ってみることにしました。
II. 自作計画編
そんなわけで、ここからは自作するにあたり色々と思案を巡したので、その話を述べていきたいと思います。
どんな色で遮光するのがいいのか?
遮光するための色選び
で・・・まずは自作するにあたり・・・
どんな色で遮光するのがいいのか?考えてみることにしました。
以下ごん太が思考をめぐらした時の話となりますが、
実際ご自身で遮光する品を自作する際にも参考になればと思います。
まず、
今回のDIYの候補として上がった色は、白、黒、銀の3種類。
この3種類の色を挙げたのは、農業で日よけ用の幕として良く利用される、「寒冷紗(かんれいしゃ)」で良く利用される色だからです。
要するに・・・
「農業の遮光でも利用される色だから、水草でも大丈夫だろ!」
という安易な考えのもと選んでみました。
さて、ここからそれぞれの色の紹介となります。
遮光率は低いが加熱しづらい白
まずは白について。
白は、カーテンや農業用の寒冷紗(かんれいしゃ)などを選ぶ際にも言われていることですが・・よく光を通します。
つまり遮光率が低いというわけです。
しかし、
白は黒とは違い光を乱反射させるので、光を軽減させさらに加熱しづらいというメリットもあります。
そんなわけなので、
夏の日差し対策、熱中症対策言えば白!
というわけです。
そんな白で遮光する際は、
女性ものの日傘のように光が当たる表側に白に、
ただこれだけでは光が透過してしまうので、裏側には光を吸収する黒。
・・・そんな感じに組み合わせ使うのもいいのかもしれません。
遮光率は高いがそれ自体が熱くなる黒
お次は黒について。
その理由は光をすべて吸収するからで、結果色を帯びた光線も目に届かずに黒に見えるわけです。
なので逆説的ですがに黒は遮光率が高くなるというわけです。
しかし、光を良く吸収するということは、それだけ光で加熱しやすいという特徴もあるわけです。
光の強さ次第でしょうが、水槽のガラス面付近で日差しが原因で熱を帯びてしまったら、当然水温に影響がありそうです。
ですから、まずは白や銀色などで光を反射し弱めてから、黒の裏地などで吸収させるというのが効果的だと思います。
白と黒の中間が特徴な銀色
最後は銀色。
銀色は、光を反射しているから銀色に見えるわけです。
さてここで、【光を反射すると何色に見えるか?】ということに軽く触れておきたいと思います。
結論を言えば、光の反射の仕方によって色が変わってくるのです。
光を乱反射すると白色に。
正反射と乱反射が混ざっていると銀色に。
ほとんどの光を正反射しているとそれは鏡面に。
(そして光を吸収してしまうと黒に。)
そのようなメカニズムで同じ「反射」でも白や銀、時には鏡に見えるわけなんです。
(このあたりの話は思いっきり専門外なので間違っていたらごめんなさい!)
さて、遮光という点においての銀色の特徴ですが、
農業用の寒冷紗においては、白と黒の中間と言われているようです。
つまり、遮光性はそこそこに、熱く成りづらいというわけ。
そんなわけで、今回は自作する遮光する物の表面は白。
裏面が黒もしくは補欠で銀。
そんな計画を立てつつ、材料を求めて100均へ行ってみることにしました。遮光するために100均で利用できそうなものは・・・?
ダイソーで利用できそういな遮光するための素材
利用できそうな材料がいっぱいあるわけで、目移りしてしまいます。
今回ごん太が水槽の遮光で利用できそうだと目を付けたものは・・・
まず目に付いたのがそれ自体で遮光でき加工が簡単そうなPPシートやカラーボード。
次いで100均でも売っているベニヤ板に水性塗料で色を塗ってみるなんてことも考えてみたり・・・。
さらには、銀色の保冷用バッグやカフェカーテン、黒色のフェイスタオルで暗幕代わりに利用してみることを考えてみたり・・・
はたまた、板上のものにアルミテープやアルミホイルを張り付けるなんてのもいいのかもしれません。
利用できそうなものがいっぱいあるようです。
そんな中ふと思い出す。。。
そんな風にダイソーで思案を巡らせながらあれこれと物色しているうちに、いつかDIYで利用しようと購入せず保管してあったPPシートとアルミテープが我が家にあるのを突如として思い出してしましました。。。
なので、
今回はPPシートとアルミテープで遮光する板を自作してみたいと思います。
ただ、これだけだと水槽前面に銀色の板を置くわけですからインテリア的に違和感が半端ないわけですので、この銀色の板自体をすだれで隠すこととしました。
・・・というわけで、随分と前置きが長くなってしまいましたが、次の項から自作の様子を紹介していきたいと思います。
III. 遮光板自作編
ここからは自作にあたり利用した道具と、実際の手順、そしてその様子を写真で紹介していきたいと思います。
遮光板を自作するための道具
材料一覧
・PPシート
・アルミテープ
・すだれ
PPシート
当ブログでよく登場するPPシートですが、その特徴は何と言ってもハサミやカッターで簡単に加工でき、強度もありそして安いという点です。
ただし、接着しづらく塗料も乗りづらいという弱点もあります。
そんな安いけどちょっと癖のある素材がPPシートです。
アルミテープ
アルミホイルの裏に粘着剤を付けたテープ状のものです。
アルミホイルゆえにしわが寄りやすく、綺麗に張り付けるのは至難の業ですが、簡単に物を光をよく反射する銀色にすることができます。
アクアリウムでは遮光に用いるよりも、ライト内側に張り付けて光量アップさせるなど、ライト絡みの工作で利用する機会が多いかと思います。
すだれ
今回は縦45cm×幅110cm程のすだれを利用しました。
写真がなくて恐縮なのですが、ダイソーで「100円」で売られているタイプのものになります。
遮光板を自作する手順
作り方はいたって簡単!・・・
PPシートにアルミテープを張り付けるだけ!
というわけで、実際の作業を紹介していきたいと思います。
なお、今回は水槽側面一部も遮光するために、PPシートの一部分を90°に折り曲げたうえで、アルミテープを張り付けることにしました。
まずは下書き!
最初にPPシートを折り曲げたいと思います。
手順としては、まずは鉛筆で折り曲げるラインを下書きして・・・
カッターで切れ目を入れて折り曲げる
次にこんな風にカッターでかるく切れ目を入れます。
そして、切れ目を入れた部分が外側になるように、手でやんわりと折り曲げると・・・
こんな感じで90°で曲がった状態で固定できます。
この時力任せに「グイっと」折り曲げると「パッキン!」と分離してしまうので注意してくださいね。
アルミテープ張り付け
さて次から、このPPシートにアルミテープを張り付けていく作業となるのですが・・・
アルミテープをPPシートの幅に切って張り付ける単調な作業が続きます。そんなわけなので詳しい説明はせず、写真のみとなります。
アルミテープをカットしては張り付け!
カットしては張り付け!
カットしては張り付け!
最終的にこんな感じになりました。
で、写真を見てもらえればわかる通り、
残念な感じのしわがいっぱいできてしまいました。
前述の通りアルミテープはしわなく綺麗に張るのが難しいテープなのですが、今回しわは無視してガシガシと張り付けました。
多少見た目は残念な感じなのですが、最終的に上からすだれで隠してしまうので問題なしです。
というわけで、遮光する板は自体はこれで完成です!
あとは水槽に設置するのみ!!
水槽に設置して出来上がり!
今回は直角に折り曲げた部分をライトリフトに差し込むようにして固定しました。
・・・で・・・
ここで遮光板を設置した水槽の写真!!
・・・といきたいのですが、いかんせん前述のとおり良く光を反射するわけで、自分もくっきり映り込んでしまいます。
なので、作成した遮光板が水槽に立てかかっている写真ありません。
最後に前述の通りすだれをかけて一面銀色な不思議な板を隠せば・・・
できあがり!!
・・・すだれについてですが、正直言って銀色の板が水槽の位置に鎮座しているより、「ないよりまし」な状態です。
IV. 実際に利用してみて
遮光具合はいかほどか?
どれくらい遮光できてるの?
ということになるかと思います。
下の写真は14時に水槽上部から内部を撮ったものです。
水槽内部はかなり真っ暗な様子で、水槽上面から覗き込んでも底面は見えない状態です。
なので遮光に成功!・・・
アルミテープが剥がれる!→作り直し計画始動!
・・・としたいところですが・・・
なんとアルミテープが端からペロペロと剥がれ始めてしまいました。
アルミテープ自体には強固に粘着剤が塗り付けてあるようで、再接着自体は簡単なのですが、毎回張り直すのもめんどくさいので、何か手を施すもしくは別の素材で作り直すこととしました。
自作し直しの話はコチラからどうぞ!
なお、最終的に「遮光」という目的はある程度達成できたのですが、
大変残念ながら「ロタラの曲がり」という問題は思わぬ【伏兵】のため解決できませんでした。
詳しくは↑のリンク先で述べたいと思います。
というわけで、拙い文章でしたが、
ここまで長文読んでいただきありがとうございました。
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