今回も100均自作ネタ
8月もいよいよ後半戦で、連日の足し水というルーチンといつまでたっても止まらぬ冷却ファンの音がずいぶん慣れてきた今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は・・・
前回アルミテープとPPシートで作成した水槽に立てかける遮光する板の使い勝手が悪かったので、、、
100均素材で改めて遮光シートを作り直してみた!!
・・・という話をしていきたいと思います。
前回よりいろいろと材料を見直した結果、100均のアルミシートと黒色のフェルトで遮光するシートを自作したので、今回はその紹介をとなります。
というわけで、前回の話をざっくりとまとめたうえで作り直しになった経緯を紹介していきたいと思います。
今回も前置きが長いのでお忙しい人は↓の目次リンク「遮光シートの作成手順」より飛んでください。
日差しが水槽に入る!コケる!水温上がる!なので・・・
さて、前回も話をしたことなのですが、春から夏にかけてごん太の水槽には窓からの日差しが差し込むようになります。
そして、この日差しが結構な厄介者で、、、
ガラス面に緑色の硬いコケがついたり、、
ロタラの茎頂部にアオミドロがついたり、、、
時には余りに強い光でロタラが屈光性で曲がってしまったり、、、、
かなりやりたい放題されており困っています。
(窓にカーテンすればいいじゃん!!って話なんですが、どうしてもカーテンが使えないやむにやまれぬ事情があるのです。)
なので、
そんな夏の日差しをシャットアウトしよう!
ということで前回作成したのが、100均のPPシートにアルミテープを張り付けただけの遮光する板!
(「遮光板」と呼んでしまうと太陽を観察する別物になってしまうので、遮光「する板」と呼んでいます)。
前回自作したこの遮光する板ですが総額200円でできる割にはアルミテープの遮光性がなかなか良かったわけなんですが・・・
テープなだけあって隅っこからペロリと剥がれてしまうという弱点もあります。
毎日端っこの数cmがペロリと剥がれており、だんだん毎日もとに位置に戻るように張り直すのもおっくうになってきました。
なので、遮光する物を作り直すことにしましたとさ。
というのが前回のあらすじです。
今回はこんなものを作ります!
まずは今回の自作物の条件をごん太なりに考えた結果、以下のようになりました。
①簡単に剥がれない・壊れない物を
②なるべく100均のもので
③表銀色裏黒色
④すだれでカモフラージュ
こんな感じで条件を絞り、またまたダイソーをうろついた結果、以下の材料を購入しました。
・アルミシート
・黒色のフェルト
・クリップ
その他100均のすだれ、ハサミにホッチキスでで実際に工作してできたものがこちら。
(前回の自作物と見た目が変わらない・・・) |
というわけで次は作成手順・・・といきたいのですが、その前にアルミシートと黒色のフェルトの遮光性についてさらりと紹介しておきたいと思います。
遮光性はやっぱり黒!でも・・・
黒が遮光性が高い理由
今回は「自作ネタ」という種類の記事なので、自作のお助けをできるような話を書いておこうと思います。
さて、今回も遮光ネタなわけなんですが、、、
その「遮光」において重要ポイントは何なのでしょうか?
それは色なんです!
前回ネタにした通りですが、遮光やそれに類するものに良く用いられる色と言えば白、黒、銀なわけですが、そのなかでも一番遮光性が高いのはやっぱり黒です。
黒が遮光性の高い理由は、光を吸収し反射させない色だからです。
ただ、黒色で遮光してしまうと赤外線もばっちり吸収してしまうので、熱を帯びてしまうわけです。
水槽の横に立てかけるものが熱を帯びてしまうと、水槽の水温も上昇してしまうのでよろしくないのです。
なので、前述の通り理屈をコネコネした結果、表面は銀色で光を反射し漏れ出た光を裏地の黒色で吸収という作戦にしました。
そうは言っても本当に黒って遮光性が高いのか?実験してみた!
で、ここからは・・・
実際に銀色のアルミシートと黒色のフェルトってどれくらい遮光できるの?
という実験をしていきたいと思います。
実験方法はいたって簡単で、E26LED電球(810lm)が入ったクリップライトを逆さまにし、そこにアルミシートやフェルトをのせて写真を撮って比較してみました。
なお、カメラの自動露出補正関係上、遮光ができているほどライト以外の周囲の景色は明るく写り、遮光できない程ライトの電球部分に露出が合うため周囲が暗くなるようです。
つまり・・・
遮光できているほど背景が明るく、遮光できないほどに暗くなるという、私たちが考える現象とは真逆のことが起きるわけです。
この点留意して話を読み進めてください。
というわけで、まずは今回利用した消灯時のE26LED電球を直接パシャリ!。
ついで、点灯時のLED電球になります。
今回のLED電球は810lmの物を利用したわけですが、上で説明した通り電球に明るさが自動的に合わされてしまったので、真昼間(午後1時ぐらい)なのに背景は真っ暗になってしまっていますね。
で・・・このライトの上にアルミシートやらフェルトをのせて写真を撮って比較しよう!というわけです。
なお、繰り返しますが背景が明るいほど遮光ができているという比較になります。
まずはアルミシートをライトの上にのせて写真を撮ってみたいと思います。
このアルミシートはレジャーコーナーにあったものです。
では早速クリップライトにのせてカメラでパシャリ!。
・・・上の写真と電源が入った電球むき出しの写真と比べるとわずかしか遮光できていないようです。。。
なお、同じアルミはアルミでも前回作成したアルミテープとPPシートの自作物はと言うと・・・
隙間から強烈な光が漏れ出ていますが、その背景にあたるアルミテープの面のしわ1つ1つが確認できるほどの明るさです。
これはライトに合わせた露出補正がされていないため、しわの1つ1つが見て取れる明るさになっているのです。
つまりは、アルミテープがばっちりと遮光しているのです。
そんなわけなので↑2枚の写真を比較すると、アルミシートとアルミテープではアルミテープのほうが遮光性は高いようです。
さて、話をアルミシートに戻しまして・・・
この比較実験で残念ながらアルミシートの遮光性はかなり弱く、ほとんど使い物にならないということがわかりました。
が・・・
今回はこの裏面に黒色のフェルトを張り付けてばっちり遮光していきたいと思います。
で・・・今回利用した黒のフェルトはこちら。
こちらもダイソーの裁縫売り場にあったものです。
で、、、フェルトでも同じようなことをしてカメラをパシャリ!。
さすが黒。
ばっちり遮光しているので、カメラの露出補正が作動せず、ライト周囲の背景が良く見えています。
で・・・
次は本命のアルミシートの裏に黒フェルトをのせて写真を撮ってみました。
黒色のフェルト単体よりもわずかに遮光性が上がっていますね。
・・・
・・・・・・
・・・(アルミシート・・・いらなかったかな)・・・
そうは言ってもせっかく購入したのでアルミシートと黒色のフェルトで遮光シートを作成していきたいと思います。
というわけで、かなり前置きが長くなりましたが、次の項から作成手順となります。
遮光シートの作成手順
ここからはその作成手順となります。
今回作成するシートもすだれでカモフラージュ(銀色のシートが水槽を覆っていると目立ちすぎるので、まず水槽にすだれをかけ、その裏側に固定して利用)するので・・・
まずはアルミシートと黒色のフェルトをハサミでそれぞれすだれのサイズにカットしていきます。
次にカットしたアルミシートの上に黒フェルトを重ね・・・
(フェルトのほうが小さかったので、アルミシートの中央=水槽正面に来るように配置しました。) |
今回は「テープ」ではなくホッチキスで止めます。
カッシャン!
最後にこのアルミシートと黒フェルトをつなぎ合わせたものをクリップですだれに取り付けます。
これで完成です!
(クリップが多いほうが、目立ちますがより強固に固定できます。)
そんなわけなので・・・
今回は糊もテープも利用していないので、ペロリと剥がれることはまずないでしょう!!。
では実際に自作物を水槽に取り付けて、どれくらい遮光できるか見てみたいと思います。
水槽内部はどれくらい暗さに?
では実際に水槽に取り付けてみたいと思います!!。
・・・前回の写真とほとんど変わらない・・・。
前回も今回と同じくすだれでカモフラージュしているわけなので、外見は全く同じです。
で・・・実際の遮光の効果はというと・・・
午後2時の光でライトオフにもかかわらず、これだけ明るく見える水槽が・・・
(ファンに挟まれてミクロソリウムの葉(左)とウィステリアの葉(右)が見えています) |
遮光シートを使うと、これだけ暗くなります。
そんなわけで、とりあえず遮光することはできたようです。
今回作成した遮光シートですが、未使用時(ライト点灯時)はクルクルと巻いて小さくしておき、ライト消灯後から日差しが和らぐ翌日17時までは水槽に設置するという利用方法を現在しています。
で・・・肝心のアオミドロやロタラの屈光性、さらには水温上昇については、もうしばらくこの自作遮光シートを利用してから評価してみたいと思います。
というわけで、今回はここまで。
ひと夏利用してみて。
ここからは後出しの補足追記となります。
手短に結論を書くならば、、、
遮光の効果はありです。
ただし、ロタラの曲がりは直りませんでした。
まず、前提ですが、、、
ごん太は水槽のある部屋=人が常時いる部屋=夏の日中28℃のクーラーつけっぱなし。そんな環境で熱帯魚を飼育しています。
とはいえ、夏の日差しはすさまじくファンや室内クーラーを利用していてもあっという間に水温28℃!最悪30℃!!そんなことがよくあります。
で、、、今回の自作で作成した遮光シートを今年の夏は利用していたのですが、、、
そのおかげか今年の夏は水温が26℃~27℃で安定していることが多く、例年よりもファンの回る機会は少ない印象でした。
なので、「日差しよけ」としての効果はあるでしょう。
ただ「ロタラの曲がり」 は話が別。
この遮光シートとさらに水草用ライトを追加してロタラの曲がりを直そうとしたのですが、残念ながら失敗に終わりました。
確かに遮光することでロタラは水槽に差し込む日差しの方には向かなくなりました。
しかし、、、
今度は隣の水草の陰から逃げるように曲がってしまいました。。。
まさかの伏兵です。。。
じゃあ隣の水草どければいいんじゃない?ってことになるのですが、、、
その程度の明暗の差で曲がってしまうのであれば全面ロタラにでもしない限りいたちごっこのような気もします。
なので、ロタラの曲がりは極端に曲がらない限りには気にしない!そういうことにしました。
そんなこんなで、ちょっとがっかりな追記はここまで。
(2019/12/17 追記)
(更新:2019/12/17)
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