故障の顛末と割安電磁弁のレビュー
どうもこんにちは。ごん太です。
今回の話は単刀直入に・・・
突然電磁弁が故障してしまったので・・・
amazonで販売されているな割安なものと交換してみた!
という話をしていきたいと思います。
まずは電磁弁という機器について軽く触れつつ、故障した経緯から始まり、海外製品ではなにかと気になる実際の使用感まで、一気に紹介していきたいと思います。
まずは電磁弁という機器について簡単ではありますが解説していきたいと思います。
なお、今回のネタは肝心のレビュー部分までの前置きが少々長いので↓の目次リンクの忙しい人は「JARDLIの電磁弁の内訳」 から飛んでください。
電磁弁壊れちゃった
電磁弁ってなに?
ボンベでCO2添加をしている人にはおなじみな機器ですが、改めて電磁弁について軽く説明したいと思います。
この電磁弁とは、電磁石を利用して弁を開閉することで、空気や水の流れを制御する装置のことです。
そんな電磁弁ですが、アクアリウムではCO2添加機器の1つとして利用されています。
具体的には↓のように用いられます。
電源ON時は電磁弁が開きCO2が添加され
電源OFF時は電磁弁が閉じCO2が添加されない
電磁弁は↑のような役割を担っています。
ただまぁ、ここまでの話を読んでも何となくしっくりこないと思います。
というのは、、、
この電磁弁の真価はタイマーと組むことで発揮されるからです、
電磁弁は電気の力で経路の開閉を制御できます。
そして、その開閉のタイミングをタイマーするとなると、、、
CO2添加のON/OFFをタイマーで制御できるというわけです。
これって水草アクアにはすごく大切なことなんです。
・・・というのは、水槽のライトON/OFFに合わせて水草も光合成(=二酸化炭素が必要)と呼吸(酸素が必要)を切り替えるから、、、
それに合わせてCO2や酸素(こちらはエアポンプ)も添加するタイミングもコントロールしてあげる必要があるわけです。
・・・
以上の話は、水草アクアをやっている人にはおなじみ話ですが、
それ意外なアクアを嗜んでいる人にはなじみの薄い機器なのでとりあえず説明しておきました。
その他この記事ではレギュレーターやらスピードコントローラー(スピコン)という、水草アクア以外では聞きなれない言葉も登場しますので軽く説明すると・・・
レギュレーター = CO2のボンベと直に接続しCO2を取り出せるようにする機器
スピコン = 取り出したCO2を利用しやすい量に調製する機器
CO2カウンター = 添加速度(滴/秒)を測定できるガラス器具
そういったものとなっています。
というわけで、↓からは故障を発見の経緯について話していきたいと思います。
それは静かに力尽きていた、、、
さて、普段からごん太はなるべく1日1回は水槽を観察するようにしています。
その日は買い物から帰ってきていつもの水槽観察タイムをしていました。
CO2添加開始の時刻から2時間ほど遅れての観察タイムです。
最近やっとこさ涼しくなって(当記事の投稿時は十二月初旬です)、水草も調子が上がりつつあるのですが、
なんだか今日は水草の気泡が少ないようです。
・・・というよりほとんど出ていない。
気泡が出ていないということは、単に調子が悪いだけということもありえますが、
水質や水温が急変したわけでもないので急に調子が崩れるわけでもなく、、、
仮にこの時点で気泡が出ない原因として考えられる最悪の事態はCO2絡みのトラブル・・・。
そんなわけで、まずはCO2カウンターをチェック。
案の定、カウンター内部をCO2の泡が通っていないことを確認しました。
CO2が添加されていないという事がトラブルの原因のようです。
その原因はあれこれとあるのですがまずは、、、
「ボンベに含まれるCO2の量が減少し圧力が弱まり出なくなったのかな・・・?」
(そもそも酸素ボンベとは違い、CO2ボンベは圧力と残量は比例しません。)
なんて思いつつ、水槽側のスピードコントローラーを緩めてみることにしました。
しかし・・・全く音沙汰なし。
いくら緩めてもCO2は出てきません。
「ということは・・・ボンベが空になったかな・・・・?」
そう考えて、まずはCO2ボンベを交換する一連の手順を始めることにしました。
まずは電磁弁をコンセントから抜いて閉じ、レギュレーター側のバルブとスピコンも閉じるのが、ごん太の最初の手順です。
で、、、
この時気を付けるのが電磁弁。
というのは、
ごん太がいままで利用している電磁弁は、通電中は手で触ると火傷するほどに高温になるからです。
あまりの熱さに脊髄反射で手や足が引っ込められるほどです。
なので、まずは電磁弁をコンセントから抜き冷却するのですが、、、、
しかし、どーにも電磁弁が冷たい。。。
電磁弁が故障していたようです。
高温にならないということは通電していないからで、、、
そうなるとCO2も添加添加されないわけです。
ごん太が現在利用しているCO2添加一式は、10年以上程前に購入したもの。
途中水草に挫折したり水槽をたたんだり、保管環境が良くなかったりと、といろいろあったので、実際に利用していた期間は6~7年ですが、思ったより劣化が進んでいたようです。
そんなわけで、CO2が添加されていない原因は判明したので、電磁弁を交換することにしたわけなんですが、、、
それにはちょっとした決意がいるわけです。
電磁弁って高いんです。
で、、、
電磁弁の交換を「決意」と書いたのにはわけがあります。
それは10年以上昔の電磁弁をいまだ利用していた理由にもつながるのですが、
電磁弁って高いんです。。。(涙)
ボンベを利用したCO2の添加道具一式は「それなり」のお値段がするものです。
特に初期コストを押し上げている機器は・・・
・レギュレーター
・電磁弁
・ガラス製CO2拡散筒
だいたいこの3つです。
レギュレーターは今も昔もだいたい1万円(最近はうんと安いのもありますが)。
電磁弁も同じく今も昔も5千円。
ガラス製CO2拡散筒は「美」が追及されているような有名メーカーものだと最低5千円から。うっかりポッキリと折ってしまうと心も折れる値段設定となっています。
これに比べたら小型CO2ボンベ1個500円。
ごん太の環境では2か月で1本なので年3000円。
いくらランニングコストが悪い小型ボンベでも、初期投資の金額に比べたら痛くも痒くもありません。
と・・・まぁ・・・
そんな損得勘定をいつまでしてても壊れてしまった電磁弁は元に戻らない。
ならば、なんとか安く済ませたい!というのが主フの心。
そんなわけなので、amazonを物色してみることに。
お値段2900円!ちょっと怖いけど購入してみることに
さて、ここからが本題!。
amazonができたおかげでここ数年グンと身近になった海外製品(特に中華製品)。
ごん太はアクアリウム以外にも趣味があるので、そちらでよくお世話になっているのですが、
安かろう悪かろうというのはひと昔前の話で、、、
ここ数年「なかなかの品質なのにお値段が安い!」というコスパ良好な商品もかなり増えました。
とはいえ、
その考えが生き物の命を預かるアクアリウム用品で適用できるのか?
と言われると、正直怖くないといえばうそになります。
が、、、
背に腹はかえられない。
なので、、、
今回はJARDLIという、ちょっと聞きなれないメーカー製のアクアリウム用電磁弁をお値段2900円ポチっとしてみました。
これを選んだ理由は安いという事のほかに、amazonのレビューの数もそこそこあり、そのレビューもよくある☆5ばかりではなく、☆1のネガティブなレビューもあり信憑性があったからです。
また海外製品の不安要因の1つがその到着日数。
以前、聞きなれないメーカーのものをポチっとしたら、半月かけてはるばる中国内陸部から海を渡って到着したという事があったの、果てしなく不安だったのですが、、、
そんな不安は今回は杞憂に終わり、無事数日で到着してくれました。
というわけで、早速開封してみたいと思います!。
開封の儀・・・。
では、さっそく開封してみたいと思います。
いつものamazonの箱を開けると・・・
うん、実にamazonらしい梱包!。
それを取り出してみると・・・
なかなか丁寧な作りの段ボール箱が出てきました。
それこそ海外製の小物を購入するとテキトーな袋やプチプチにポイっと入っていることもままあるので、なかなか好感がもてます。
ちなみにパッケージの裏面はこんな感じで、動作の条件がズラズラと記されています。
では、いざJARDLIの電磁弁とご対面!
パカッ!
!?
段ボールの内側には、さらにご丁寧に黒色の発泡スチロールで梱包されていました。
大昔に購入した今回故障した電磁弁ですら、テキトーなビニールのパッケに入っていたことを考えると・・・なかなかの気合の入れようです。
そんな風に感心しつつ、この黒の発泡スチロールの蓋を取り去るといよいよ電磁弁とのご対面です。
そこには綺麗に梱包された電磁弁が佇んでいました。。。
JARDLIの電磁弁の内訳
セット内訳は↓の通りです。
なにはともあれ、まず電磁弁(中央下)。
そして電磁弁とアダプター間を接続するケーブル(右上)とアダプター(左上)の3点で1セットとなっています。
サイズを比較してみる。
電磁弁だけで新旧のサイズの比較をしてみるとこんな感じになります。
正面からのサイズ比較では新しい電磁弁のほうがやや小さい程度にしか見えませんが、、、
この電磁弁めちゃくちゃ薄いです!。
新しい電磁弁の角度を変えると・・・
JARDLIの電磁弁の方がかなり小型であることが見て取れるかと思います。
なお、故障した電磁弁(右)は 円筒形なのでその厚み立てても変わることはありません。
次いでコードの長さ。
こちらはちょっとテキトーですが、こんな写真で比較してみることにしました。
実際に測定してみると、いままで利用していた電磁弁(上)のコード長は30cmほど。
延長コードを利用しないとその取り回しは困難です。
対して新しく購入したもの(電磁弁)は1m30cmほど。
つまり1mちかく違うことになります。
おそらく延長コード不要で余裕をもって水槽周りに設置できるでしょう。
というわけで、、、
あれこれ比較「だけ」してみたところ、なかなか良さげな感じです!
もちろん、10年以上も前のものと比較するのは少しかわいそうではありますが、
値段も安く取り回しも良いい。これはJARDLIの電磁弁の圧勝か・・・?
そうは言っても実際に使ってみないとわからないのでさっそくセットしてレビューしてみたいと思います。
JARDLIの電磁弁を実際に利用してみて
そんなわけで、最後に実際に利用してみて気が付いたことをあれこれと書いていきたいと思います。
ただし、現在使用し始めたばかりなので、その耐久性については後日追記していきたいと思います。
→3か月後のレビューを最後に追加しました。
電磁弁としての機能は〇
当たり前ですが、しっかりと電磁弁として機能します。
ただし、amazonのレビューにもあるのですが、スピコンである程度圧力を落とさないと、電磁弁閉時にCO2が完全に止まらないということもあるようです。
が・・・それは高い圧力が必要なCO2添加器具を利用している場合で、そうでない一般的なCO2ディフューザーの場合はこの問題は発生しないようです。
現にごん太の環境でも電磁弁閉時にCO2が漏れ出て水槽に添加されるということは起きていません。
小型軽量は〇
小さく軽いので、その取り回しはなかなか楽です。
ごん太は水槽台の中にボンベ一式があり、そこから耐圧チューブでCO2を水槽内に添加しているのですが、
電磁弁が重いせいで耐圧チューブのルートが引っ張られて沈み込み、水槽台内での取り回しに今まで難儀していました。
我が家の水槽台内はCO2添加器具一式の他に外部フィルターが2台あるのでギチギチなのです。
しかし、、、
この電磁弁なら軽いですから、耐圧チューブのルートは重みでそれほど変形せず、思い通りのルートで水槽台内を取りまわすことができました。
なかなかGoodなのです。
コードが長いので〇
こちらも取り回しに関係する話です。
以前利用していたもののコード長が30cm程度しかなかったため、コンセントとの接続や、そのコードの取り回しにはかなり苦労したのですが、、、
今回購入したものは1m30cmもあり、コードが細いのでその取り回しはかなり楽です。
これなら外部フィルター2台、ホースが計4本張り巡っている我が家の水槽台の中でも楽々迂回しながらコンセントにさすことができます。
高温にならない◎
一番のメリットは高温にならないこと。これではないでしょうか?。
実際に通電させるとほんのりと暖かくなるのですが・・・
その温度は人肌とほぼ同じで、手でギュっと触れても火傷することはありません。
なのでうっかり触って「アチっ!!」となるようなことはなく、かなり安全です。
もちろん、プラスチックやゴムを溶かすような高温にもならないので、その配置もイージーです。
通電中はLEDランプが付く◎
まれに「ジー・・・」という音がするという人もいるようですが、基本どの電磁弁も通電中は無音です。
電磁弁から出る音があるとすればON/OFF時の「カチッ!」という音のみ。
なので、今回のような通電しないことによる故障の場合気が付きにくいわけです。
その点、今回購入したJARDLIの電磁弁ならアダプターと電磁弁の2か所にLEDランプが付いていますから、通電の有無が一目でわかります。
そんなわけなので、もし故障しても一目瞭然というわけです。
また、CO2ボンベ交換の時にも一目で電源のONOFFがわかりますから、とても分かりやすく煩雑な作業を軽減してくれます。
アダプターが邪魔!▲
なかなかよさげなJARDLIの電磁弁ですが、しかしそのプラグ周りは少々いただけません。
というのは、いままでで紹介した通り、、、
ACアダプターで給電するからです。
もちろん、、、
このACアダプターは薄型のタイプなのでそれなりに配慮してあると言えるのですが、それでもタップにさす位置次第では他のプラグに干渉したり、使ってないコンセントを隠してしまいます。
アクアリウムは電化製品も多いのでこのコンセントとプラグの問題に悩むこともあるかもしれません。
その耐久性は?→5か月間問題なく稼働中!
この電磁弁は約5か月間しっかりと毎日働いてくれています。
JARDLIというメーカー自体日本では聞きなれないメーカーですから、ブランドイメージが無い状態での購入となるとやっぱりamazonのレビュー頼みになるのですが、、、
レビューで書いてあるようなエアチューブが抜けたり、
利用中に弁が開いたままになり水槽内にCO2が駄々洩れになるなどの、
電磁弁本体のトラブルは利用して約5か月経過した現在、一切ありません。
また、無事初期故障が起きる時期も過ぎ去っているわけなので、、、
アクアリウムでの利用に対する信頼性と耐久性はありそうです。
「ありそう」という表現にしたのは、利用してまだ約5か月程度しか経過しておらず、
そして、電磁弁という機器は月単位ではなく年単位で利用されるべきものだからです。
ですから、そのレビューも年単位であるべきです。
というわけで、今後切りのいいタイミングでレビューを上げつつ、トラブルが起きた際はこの記事で報告する予定です。
(2020/4/27 追記)
現時点での総評は・・・
電磁弁ならではの取り回しのめんどくささやや発熱、
そして今回気が付かず故障の原因が判明するまで数ステップを要した通電の有無の確認方法など、、、
電磁弁の気になる部分が一挙に解消されているようです。
ですから、値段の割には良い商品だといえるのではないでしょうか?。
ただ、、、
中華製品だけど、どれだけの耐久性があるか?
これを気になっている人もいるでしょう。
→現段階では、問題なく約5か月間利用できています。
引き続き利用しながら耐久性をチェックしてみたいと思います。
というわけで、今回はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。
(更新:2020/2/18)
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