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2019年12月24日火曜日

カウンターはブクブクしてるのにディフューザーからCO2が出ない!

水草水槽の摩訶不思議なCO2トラブル


クリスマスにお正月と若者にとっては楽しみにな季節、家族持ちにとっては忙しい季節になりますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?。
どうもこんにちは。ごん太です。

今回のテーマはずばりタイトル通り、、、

CO2カウンターは正常に動いているのになぜかCO2が出ない!!


まぁ、要するに、、、

耐圧チューブのそれ以降の部分で漏れてたんですけどね。。。

そんなトラブルに気が付かないまま数週間漏れさせ続け、今しがた問題解決したので、さっそくブログで紹介していきたいと思います。

まずは、今回はCO2が漏れることになったきっかけについて話を進めていきたいと思います。

今回も前置きが長いので忙しい人は↓目次リンクの「なかなか見つからない原因。その見つけたきっかけは・・・」 からジャンプしてください。



電磁弁は突然に・・・


さて、話は前回の電磁弁の故障までさかのぼります。
電磁弁の突然の故障でCO2が出なくなり、慌ててamazonでリーズナブルな電磁弁を注文しました。

これは前回ブログの記事にした通りです。

ほどなくし新しい電磁弁が到着♪。
早速利用してみると、通電中のLEDが付いていたり極端な加熱が無かったりなどなど、値段は半額程度なのに思った以上にいい!!

「あぁ、、、こりゃぁいいもの買ったな。。。」

そんな風に新しく購入した中華製電磁弁気を良くし、
ついついせっかくなので、、、

水中ではコケまみれ、水槽外では埃まみれになったCO2の耐圧チューブの清掃を軽く済ませることにしたわけです。

しかし、、、、

実はこの時に良かれと思って行った掃除が、後のトラブルの原因となるのです。

で、、、それから2週間。
安すぎて心配だった電磁弁は絶好調!!
ただ、、

なんだか水草の様子がおかしいのです。。。


見るも無残な水草たち。


電磁弁の交換から2週間。
大掃除が忙しくなかなか水槽をじっくりと観察する時間が無かったので気がつかなかったのですが、水草の元気がどうにも芳しくありません。

あるものは穴が開き始め、あるものはコケまみれ。
今まで見たことのないほどの酷い状況です。

余りにも酷い状況なので今回は写真は載せません。

いままで上手くいっていたものが、、、、
いきなりこのような惨状になるには「ナニカ」理由があるはずです。

とにもかくにも原因を探すことにしてみました。


水草が極端に調子を崩す理由


不明な時もあるが原因の多くは・・・


昔もこんな話を書いたような気がしますが、水草が極端に調子を落とすにはそれなりの理由があります。

「それなり 」にと書いたのは、原因不明の場合もあるからです。
私たちは科学の便利さを享受し生きているので、結果があれば必ず原因があり、それは必ず「わかっていること」もしくは「わかること」だと考えがちなのですが、、、

原因が不明な場合もあれば、原因と結果が結び付かない時もあります。

アクアリウムといども小さな自然です。
時に、人知の及ばぬ深みでプロセスや反応が起きれば人間には理解しがたい結果になることもあります。

それこそがアクアリウムの奥深さでもあるわけです。

ただまぁ、その育成不良多くは「光合成」を含む水草の生長に関係したものです。
具体的には以下の通り。

・水温が低すぎる
・光が弱すぎる
・CO2濃度が低すぎる
・肥料分が無さ過ぎる

とは言え、↑これがすべてでないことを説明したいがために、冒頭の文章を記した、というわけです。


光・水温・CO2について


水草には温帯出身のものも多いですが、たとえば浮草のような熱帯出身の水草にとっては、低すぎる水温は枯死に直結します。

さら「水温」についてに言えば、一般的な植物全般の話ですが、光合成は酵素により反応が進んでいる部分もあるので、なるべく体温に近いような暖かい温度ほうよいはずです。

同じく光が弱すぎるとCO2が弱すぎるこの2つも光合成に関係する問題です。

光合成において水を分解し後の反応で使う電子を取り出すのに「光」は利用されます。

「CO2」は↑で述べた酵素による反応で利用され、最終的にはエネルギー源であるブドウ糖になるわけです。
「極端にCO2の濃度が低い=水草のエサ不足」とも言えるわけです。

そんなわけなので、

温度(水温)、光、CO2この3つは水草にとって非常に大切なものなのです。

これらは要求に度合いに差はあれど、

↑の3つはどれが欠乏しても水草は元気よく生長することはありません。


肥料分について


肥料分については三大栄養素、多量要素、微量要素と実に様々にあります。
光合成に直接関係しているものもあればそうでないものもありますが、、

肥料分の多くは生命維持のための化学反応に利用されるものです。

ここではメジャーな三大栄養素ことN、P、Kについて紹介してみたいと思いますが、
例えばNは生体内の化学反応を担う酵素のもとであるタンパク質を作るためには必要な元素ですし、

Pは植物の遺伝情報が保存されているDNAになくてはならないものです。
さらにKは酵素の反応を進めるための補酵素としての役割があります。

そんんわけなので、、、

肥料は水草が正しく生命活動をするうえでなくてはならない物のです。


水草の生長を妨げる何が過不足してる?


そんなわけなので、、、

水草には光、温度、CO2、さらには肥料が必要!なんて簡単にいいますが、さらりと書くだけでも理由があるのです。

じゃあ何が足りないんだ?ということから原因を調査しはじめ、すぐに答えが出ることもあれば、時に永遠にわからないこともあります。

今回は幸いにもその答えがCO2不足だとわかるのですが、それでもかなり時間を費やしてしまいました。

↓からはCO2が正常に添加されていなかった原因について。


なかなか見つからない原因。その見つけたきっかけは・・・


一見正常に見えたが・・・


さぁ、前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここから本題となります。

↑でも述べた通り水草が極端に調子を落とした場合、その原因は光、温度、CO2、そして肥料これらの不足に原因がある場合が多いです。

なので、、、
ごん太もそれらの不足が無いかチェックしてみたのですが・・・

光→ライトが故障すればすぐわかるものです。
水温→低温になれば魚も一大事ですが、水温は常時26℃。
CO2→「CO2カウンター」はいつも通り3秒で1滴。
肥料分→いつものタイミングでいつもの肥料。

・・・・

ご覧の通り、どこにも不足の原因となる要素が見つかりません。。。

水質も疑いテトラ6in1で水質チェックもしてみたのですが、、、
結局、6in1のわかる範囲では大きな水質の異常は見当たりませんでした。

そんなわけで原因不明な水草の不調。
結局、水草の調子が悪いまま1週間経過してしまい、水草の状態はさらに悪化。

特に有茎草は状態がひどく、一か八かトリミングか、それとも潔く撤去するか?というところまで来てしまいました。


ふと見てみると・・・


そんなある時(・・・というよりこの記事を書く直前に・・・)、
どうしても年末のイベントやら大掃除やらで水替えする時間がなくライト点灯時(=CO2添加時)に水槽のメンテナンスをすることにしたわけです。

ごん太は普段ライトON時には水槽の水替えと清掃はしないので気が付かなかったのですが、、、、

CO2ディフューザーついたコケと剥がし、CO2カウンターについたほこり払おうとしたときに、あることに気が付きました。

それは、、、

CO2カウンターはコポリ、コポリ、と気泡を立てているのに・・・
CO2ディフューザーからは気泡が出ていないではありませんか!!


カウンターではCO2が通過するのにディフューザーから出ない!?


CO2ディフューザー毎日チェックしてますか?


ごん太はガラス製のディフューザーを割ってしまう自信があるので、プラスチック製のものを利用しています。

プラスチック製のものは割れず隅々までメンテナンスできるので大変実用的でよろしいのですが、ガラス製のような水槽前面や側面に堂々と置いておけるほどの美しさはありません。

なので、CO2ディフューザーは水槽背面に設置して水草に隠していたのですが、、、
これが発見が遅れ、被害が拡大した原因。

CO2カウンターでは気泡が通過しているのに、CO2ディフューザーからは気泡がでない。

つまりこれは、、、

カウンターとディフューザーの間のどこかでCO2が漏れていることを示しています。


CO2漏れが疑われれる場所


実際、ごん太のCO2カウンターの付近の耐圧チューブの配線は↓の写真の通りに、、、


CO2カウンター→①→エアチューブ→
→チューブコネクタ→③→耐圧チューブ→
④→U字のアクリルパイプ→⑤→CO2チューブ→
⑥→アクリルパイプ→⑦→CO2チューブ→
→⑧→CO2ディフューザー

(数字は接続箇所)
 
という接続箇所多めな配線になっています。

そして、実際、耐圧チューブの真ん中に穴が開いてCO2が漏れるというようなことはほとんどなく、締め込みが甘いがために接続部から漏れ出ることがほとんどです。

さて今回のトラブルは、CO2カウンターまでは正しくCO2が送られてきているわけですから、それ以降で漏れているということになります。

また、水中をつぶさに観察したところ、水の中ではCO2と思わしき気泡が漏れ出ていないようです。

つまり、漏れ出ている可能性がある箇所は、↑の経路でいうところの、カウンターからアクリルパイプまで①~⑥の箇所です。

つまり↑の写真の箇所というわけです。


CO2漏れを見つける方法


CO2漏れ疑いの基本的な対処ですが、その方法は自転車のパンクとよく似ています。
ここで軽く説明しておきます。

なお、以下の方法は必ず水槽外で行い、実施後は必ず良く水ですすぎ石鹸成分を除去してましょう。
また、CO2添加一式を取り外す際は、必ずCO2と止めましょう。

①、まず、ボンベからディフューザーまでCO2添加一式を繋いだまま取り外します。
②、次いで、カップ1杯の水に石鹸水を泡立つ程度に軽く溶かします。
③、石鹸水を疑いのある場所に石鹸水を塗り、CO2を流します。
④、するとCO2が漏れている箇所では石鹸の泡ができます。
⑤、漏れている箇所を締め込んだり交換し再度石鹸水でチェックします。
⑥、泡が出来なければ修正完了!できていれば再度⑤をします。
⑦、最後に石鹸成分を良くすすぎ一式を水槽に設置し直します。

という方法がごく一般的です。
しかし、今回CO2が漏れている箇所はごく狭い範囲に限定できましたので、単純に疑いのある各箇所を締め直すことにしました。

そして案の定、U字アクリルパイプとディフューザー側のCO2チューブを接続(⑤)をちょちょいと締め直してみると、、、

シュワー・・・

そんな擬音がお似合いな小さな気泡が出始めました。



そんなこんなで無事問題解決!!

とはいきません。。。


CO2チューブはしっかり接続しないと簡単に漏れる


さて、普段この部分は触れない部分なので、何がきっかけでCO2が漏れ始めたか?思い返してみることにしたわけですが、、、

なんと、この部分を最後に触ったのは電磁弁を交換した時。
つまり交換した時についでに清掃した拍子でパイプが緩みCO2が漏れ出ていた!!

ということになります。。。
実はボンベを利用したCO2の添加は、高い圧力でガスが送られるので接続部での漏れというのはよくあることです。

特にCO2チューブが斜めに切断されているとワンタッチ継ぎ手から漏れるという事象は、水草アクアリストなら1度は経験したことのあることでしょう。

ただ、、、

今回CO2漏れが発生した箇所はワンタッチ継ぎ手も利用しておらず、CO2チューブにただパイプを刺しただけの箇所ですから、

清掃しただけで簡単にずれCO2が漏れ出したというのが事の始まりのようです。

その後U字パイプは取り外され、多少不格好でもCO2カウンターからディフューザー直前まで1本の耐圧チューブとなるように直しました。

それ以降、今回のような摩訶不思議なトラブルには幸いなことに見舞われていません。


教訓


というわけで、最後に今回の失敗から得た教訓を記して終わりたいと思います。

CO2添加の有無は必ずディフューザーで確認しましょう!
CO2カウンター以降のチューブの接続はなるべく減らしましょう!
正常性が確認できるよう器具は分かりやすく配置しましょう!!

常々観察って大切!とこのブログでも述べてきたのですが、
まさか自分がCO2カウンターが正常=CO2が正しく添加されているという思い込みにとらわれ、観察不足になると思いもしませんでした。

何はともあれ、トラブルも解決してめでたしめでたし!!

・・・とてもじゃないですがそんな風に言えない状況です。

有茎草たちは行くところまで行っているので、再起を願いトリミングをしましたが、もしかすると全撤去になるかもしれません。

観察不足の代償は大変重いものとなりました。


トラブルから2か月後 【追記】


CO2漏れのトラブルから2か月経過した現在、なんとか水草たちは回復しつつあります。
とはいえ、影響を免れることができなかった水草もありました。
最後にその話をして終わりにしたいと思います。

CO2漏れからのCO2不足というトラブルをイメージすると、「何となく生長する速度が旺盛でCO2添加に依存している水草」、、、

つまりウォーターウィステリアやハイグロフィラなどの有茎草へのダメージが大きそうに思えるのですが、、、

現実はちょっと違いました。

確かにウォーターウィステリアやハイグロフィラ、さらにはロタラやヘアーグラスなどの陽性植物たちの影響はありました。

しかし、それ以上に影響を受けた水草があります。
それは、、、

浮草
(ドワーフ・フロッグピットとルドウィジア・フローティングプラント)

詳しい理由はわかりませんが推測するならば、、、

浮草と言えども葉の裏面にある気孔から水中にあるCO2を吸収し、それに依存する割合が高かったか?

もしくは

ヒーターありガラス蓋ありでも低温となる冬の水面で生存するには、光合成をするための基質となるCO2がより高い濃度で必要だったか?

どんなことが起きたかはわかりませんが、真っ先に再起不能なダメージを受け、
残念ではありますがすべて枯死していしまいました。

どちらにせよ

冬浮草を越冬するならばなるべくCO2の添加をした方が良いのかもしれません。

ただまぁ、夏のCO2無添加室内睡蓮鉢で旺盛に繁殖していたことを考えると、CO2が通年で必要かどうかはわかりません。

おそらくは温度、光の強さ、CO2濃度、、、そして光合成このあたりの話になってくるのかと思います。

なお、浮草はすべて枯死してしましたが、それ以外の水草は全て無事です。
もちろん中華製電磁弁もぴんぴんしています。


というわけで、今回の話はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。

(更新:2020/4/29)


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