あれよあれよという間にGWは過ぎ去り、季節はジメジメ・ジトジトな梅雨へ。
そして、その後に待ち構えるのは、水槽の維持管理の難易度を格段に上げる魔の季節・・・
日本の夏!!
夏の水温上昇は、生体にとってもフィルターにとって悪影響を及ぼすものなのです。。。
というわけで、どうもこんにちは。ごん太です。
今年も水槽の夏対策をする季節がやってきました!
今年の我が家の水槽の【夏対策】ですが、
とある経緯から、、、
冷却ファン付き水槽の蓋を自作してみたいと思います。
詳しくは本文で!
というわけで、↓より本文へ入っていくのですが、今回も(いつも通り)文章が大変長くなっております。
ですので、お忙しい人は↓目次リンクよりお探しのパートへとサクっとジャンプして読んでくださいね。
それでは、続きをどうぞ!。
I.冷却ファン付き水槽の蓋を作ることにした経緯
まず水槽の夏対策の必要性や、蓋を自作することにした経緯について、ここでは述べていきたいと思います。
水槽の夏対策アレコレ
さて、自作の経緯を話していく前に、何故高水温が良くないのか?
せっかくなので「水槽の夏対策」について簡単に触れておきたいと思います。
高水温が及ぼす水槽への影響
夏と言えば誰しも感じるのはその暑さ。
暑い夏が好き!汗ダラダラ頭ふらふらな夏なんかキライ!という人間側の都合はさておき、、、
夏がもたらす高い外気温は、結果的に水槽内の水温上昇につながり、
生体やフィルターに悪い影響を及ぼしてしまいます。
水槽内の水温上昇の何がいけないのか?と言いますと、
その問題点は酸素の量。
水温が上昇することで、水の中に溶け込める酸素の量(=溶存酸素量)が減ってしまうのです。
当然魚は息苦しくなり、酸欠の兆候である【鼻上げ】をするようになります。
また、水温上昇の悪影響は魚ばかりではありません。
水温が高温になることで、魚や水草さらには微生物の代謝が進みやすくなります。
すると、代謝による酸素の消費量は増えますから、ますます水に溶けている酸素の量が減ることとなります。
ですから、
夏と言えば縁日。縁日と言えば金魚掬い!
金魚すくいでもらった魚は、、、もちろん水槽へ!
そんな風に夏は「アクアリウムをスタートさせる人が多い季節」なわけですが、、、
夏の水槽は高水温になりやすく、ベテランさんでもコントロールが難しい。
初心者さんでは、大きな失敗が起こりやすい時期でもあります。
ですから、夏という季節はアクアリウムをスタートさせるには不向きな季節でありますし、当ブログとしても、夏に水槽を立ち上げることは、お勧めできたものではありません。
みすみす自らハードルの高さを上げているようなものなのです。
そうは言っても、意図せず水槽を立ち上げることになる親御さんもいるでしょうし、また金魚は文化的側面が非常に強いわけです。
金魚すくいから始める水槽はお子さんの一生の思い出になるでしょう。
一生の思い出が良いものになるように、初心者さんでもしっかり夏対策はしましょう!。
なにも水槽用クーラーとは言いません。
エアポンプにエアストーン。
逆サーモに冷却ファン。
これで十分なのです。
詳しくは↓で述べていきたいと思います。
実際の水槽の夏対策
というわけで、、、
日本の夏は高温すぎて水槽に良くない影響を与えるということが、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?。
当然ではありますが、
夏対策なしでは、最悪生体が夏を越せないこともあるので、飼育者としては何かしらの対策を立てることに迫られるわけです。
さてここで水槽の夏対策を改めてまとめると、結局水槽は水温が上昇し溶存酸素量が減るという現象が起きるわけですから、
夏場の水槽対策と言えばその逆を行うことになります。
つまり、、、
①、水温上昇を防ぐ!
②、溶存酸素量を増やす!
この2点に的を絞って対策されることとなります。
例えば、
水温上昇を防ぐ方法としては、冷却ファンや水槽用クーラーなどが一般的です。
また、水槽のある部屋ごと室内用クーラーで冷やせば、人も水槽も一緒に涼めてより効果的です。
また、窓から水槽へと入り込む直射日光を遮断して、水槽が過熱するのを防ぐ!という方法もあります。
また、溶存酸素量を増やす方法としては、1にも2にもエアレーション(=ブクブク)。
エアストーンとエアポンプの定番な組み合わせでもいいですし、水中や外部フィルターとディフューザーを組み合わせるという方法もあります。
また、近年では、、、
水槽内に酸素が行き渡るよう大きな対流を作ってあげたり、空気中から酸素を取り込みやすくするよう水面を波打たせるのも溶存酸素量を増やすうえで重要だと言われています。
(なお適正サイズなエアレーションを利用すれば双方とも意識せずとも達成できます。)
そんなわけなので余程の寒冷地でない限り、夏、ほとんどの水槽では、上記のような夏対策が取られることになるのです。
一通り水槽の夏対策の一般論を話し終えたところで、今回自作をすることとなった経緯を少しずつ述べていきたいと思います。
次のパートでは、ごん太水槽の夏対策の話となります。
水槽の夏対策の実際
じゃあ、「ごん太」はどんな夏対策してるのさ?
ということになるのですが、例年の夏対策では、、、
・冷却ファン
・エアカーテン(いぶきエアストーン製)
・足し水君
この3本柱となっています。
最近流行りのペルチェ素子な水槽用クーラーを鎮座させて、ブログのネタでもしたいのですが、
水槽のある部屋は常時人がおり、さらに最近はペットもいる部屋なので、部屋を丸っとクーラーで冷やすほうが水槽用クーラーを設置するよりも効率が良く、
アクアリウムブログとしては失格でありますが、ペルチェ式水槽用クーラーを購入するための良い【言い訳】が現在見当たりません。。。
そんなわけで、室内クーラーキンキンかつ冷却ファンブンブンがごん太の夏対策。
しかしそれでは水位の低下が甚だしいので、水足しの補助としてニッソーの足し水君を利用する。
これが3点セットが2020年の水槽の夏対策!
・・・となる予定でした・・・。
しかし、ここで今まで気になっていたあるジレンマを解決し、それをブログのネタにすることを思いつきます。
話は少しずつ少しずつ自作する方向へと動いていきます。
水槽の蓋の役割とそれを外すことの問題点
ここからは、水槽の夏対策で取り外すことが多い水槽の蓋について話を進めていきたいと思います。
冷却ファンと水槽の蓋
さて、ここからは水槽の夏対策定番中の定番である、冷却ファンの「とある」残念な点について話していきたいと思います。
夏だ!水槽だ!高水温だ!(?)となると、今まで述べてきた通りまずは冷却ファンの設置となるのですが、、、
それに伴いそれとは逆に「取り外される物」があります。
それは、、、
水槽の蓋!!
うん、水槽の蓋なんて利用してたら、内部で熱がこもるばかり。
せっかくファンが作り出した風も遮られてしまいますから、
蓋を外すことになるわけです。
ただまぁ、、、
ガラス蓋外すといろいろと問題が出てきます。
水槽の蓋の役割
というわけで、、、
ここで改めて水槽の蓋の役割を考えてみましょう。
先ほどから、なぜ水温が高いとダメなの?とか。なぜ蓋を外すと問題があるの?なんて話が続いていますが、
手間暇かけて自作するにはそれ相応の理由があるからです。
さて、水槽のフタとは、水槽内と水槽外を区切るために利用するもので、、、
【水槽のフタの役割】
①、水槽内のものが水槽外へ出て行かないようにする
もしくは
②、水槽外のものが水槽内へ入らないようにする
非常にざっくりしたくくりですが、この2つが蓋を設置する主たる目的です。
前者では、、、
熱帯魚の飛び出し防止、エアレーションなどで生じた水滴の飛散防止、水滴からのライトの保護、寒い季節における水温の低下防止などを目的として利用されます。
後者では、、、
昆虫の侵入防止、意図しない落下物の水没防止、ペット(特にネコ)の落下や、水槽から直接飲水することを防ぐことを目的として利用されます。
蓋を外すことで生まれる問題
そんなわけなので、、、
夏だから、暑いから、と言って水槽の蓋を外してしまうと、【水槽から出ていこうとするもの】、もしくは、【水槽に入っていこうとするもの】を防げなくなります。
その中でも特に大きな問題となるのが、、、
飼育魚の飛び出し
こればかりはたとえ夏対策で水槽の蓋を外したとしても、
必ず防がなくてはなりません。
魚を元気に生かすために夏対策をしているのに、水槽から飛び差して煮干しになってしまっては本末転倒だからです。
じゃあ水槽の夏対策は?
飛び出し防止は?どうするにはどうするのさ?
ということに話が発展していきます。
過去にはこんな物も自作してみたが・・・
ここでは過去に、夏対策しつつ飛び出しを画策して自作したとあるものの話を少しだけ紹介したいと思います。
残念ながら過去の【自作物】ではやはり問題があり、今回の自作へとつながるわけです。
冷却ファンを利用しつつ魚の飛び出し防止をしたいなら柵の設置!
まず、水槽で冷却ファンを利用しつつ、蓋をせずとも魚たちの飛び出し防止になる方法を、ごん太は画策しました。
幸いにして我が家にはペットはいるものの、彼らの届かない場所に水槽があるため、蓋がないことで大きな問題となるのは魚の飛び出しのみです。
そんなわけで、
「冷却ファンは利用したいが、魚の飛び出しを防止したい」
これを叶えるために自作したのが、、、
下の写真のような100均素材で作った柵
もしくは
より頑丈なキャノピーです。
水槽の上端を柵もしくはキャノピーで高くしてしまえば、魚は水槽外へと飛び出すことはできません。
しかし、丸っと水槽上部が開いているので冷却ファンも設置可能というわけです。
つまり、水槽の夏対策と飛び出し防止対策が同時に実現できるわけです。
さらキャノピーや柵について言及すれば、、、
キャノピー(柵)は水量を減らすことなく、水面から上のガラスの壁を高くすることができる方法です。
例えば、【いまある水槽】の水面の高さ~ガラスの縁の高さを確保しようとすると、
水位を低下させるくらいしか、その方法はありません。
しかし、水位を低くするということは水量を低くするということでもあるわけです。
水量を減らすということは、それだけ汚れやすく水質や水温が変化しやすい水槽でになるということなわけで、
水質が不安定になりやすいい夏の水槽においては、水位を低くするという方法は、積極的に採用する方法ではありません。。。
そんなわけで、
キャノピーや策を利用すれば水位を低くせずともカラスの壁を長くとれ、飛び出し防止が図れるので水量を減らすこともでき、水質の変化に強い。
夏向きな飛び出し防止対策でもあるいえるわけです。
柵に関する詳しい話はコチラ。
(キャノピーについてはブログ開設以前に自作したものなので記録がなく記事にしていません。悪しからず。)
ただし、水槽上部が丸っと開いていることがある問題を引き起こします。
飛び出し防止&冷却ファンも利用できるが柵では防げない問題もある
実際、柵でも十分に飛び出し防止しつつ、ファンを併用することで水槽の冷却ができるのですが、新たな問題が出てきます。
それは、、、
エアレーションから生れる水しぶきです。
いやまぁ、柵を設置したわけですから、当然柵の外側に水しぶきは付きません。
しかし、現実的に問題となるのは、柵の内側に設置してある高価な「あるもの」がビッチョリと濡れてしまうことです。
それはライトです。
吊り下げて利用できるライトならば、ライトの高さを調節できるため、水しぶきの被害には遭い難いのですが、、
一般的に多く流通している廉価なライトの場合、蓋直乗せもしくはライトリフトで水槽に取り付ける物が多く、水面から高さを確保できない場合が多いです。
そのため、、、
ガラス蓋が無いと、エアレーションで生じた水しぶきが直撃してしまうのです。
最近ではいくら防水仕様のものが増えたとはいえ、やはりライトは高価な品であり、電気機器あり、さらに言えばLEDなんかは電子回路で動いているわけです。
なので、
故障を防ぐためにもライトが水滴でビョッショリという事態はなんとしても避けねばなりません。
故障してしまったらお財布的にも厳しいのです。
さぁ、随分と前置きが長くなってしまったので、↓でまとめたいと思います。
今回の自作の目的
そんなわけで、今回の自作の目的です。
【今回の自作の目的】
①、水槽を冷却できる
②、生体が飛び出さない
③、水しぶきでライトが濡れない
以上の3つの目的を持って自作を考えることとしました。
で、、、
その結果生まれたものが・・・
こんな感じの冷却ファン付き水槽の蓋です。
というわけで、大変お待たせ致しました。
次のパートより自作する道具や方法、その様子の紹介となります。
II.自作の道具と手順
長い長い前置きが終わり、ここからは本編となります。
今回の自作品の材料と工具紹介
まずは、ファン付き水槽のフタを自作するにあたって利用した材料&工具の紹介となります。
材料&工具一覧
こちらに利用した材料と工具一覧を載せておきます。
細かい紹介はパートからとなります。
【材料】
・PET板
・PCファン(ケースファン)
・PCファンガード
・PCファン用USB電源変換ケーブル
・USB
・ACアダプタ
【工具】
・Pカッター
・定規
・鉄定規
・マジック
・マスキングテープ
・紙やすり#400~600
・電動ドリル
・ドリルビット(2mmと4mm)
・新聞紙
・軍手
今回は材料・工具共に多くなっております。
そんな各アイテムの詳しい説明は↓で述べていきたいと思います。
PET板
さて、ごん太はつい最近の同じくPET素材を利用した工作で失敗したばかりなのですが、、、
(その失敗原因は素材の厚さによるもの。)
今回も懲りずに↓のようなアクリルサンデーから発売されているPET板を利用したいと思います。
(今回は前回と違い、失敗しないのでご安心してお読みください。)
450×300mmで厚さ3mmの物を加工していきたいと思います。
なお、ごん太の水槽が45cm規格水槽なので↑のサイズとなりましたが、各々水槽のサイズに合ったものを用意してくださいね。
また、以前のPET板を利用して水槽の蓋を自作した際、厚さ2mmの物を利用したのですが、、、
それを設置してみるとポヨンとたわみ、蓋受けを普段より多めに設置しなくて利用できない失敗がありましたので、、、
今回は厚さ3mmのものを利用することとしました。
(以前の厚さ2mmの板を利用して失敗した時の話はコチラをご覧ください。)
より大きいPET板を利用する際は、そのたわみもより大きくなるので、より厚いものをお勧めしたいと思います。
PET板の厚みと金額の関係
そんなわけなので、水槽の蓋の素材とする際には、ごん太としてはなるべく厚みがあるPET板を利用して欲しいわけなのですが、、、
450×300mmで
2mm
のPET板はおおよそ
1000円
。
2mmの厚さを
3mm
にすると、お値段
1500円
。
厚さ1mm違うだけでなんと500円も違います。
また、先に失敗したと紹介した厚さ2mmのPET板で以前自作した蓋も全く使い物にならない!というわけではなく、
多少たわんでも蓋受けを多めに設置することで問題なく利用できます。
ですので、PET板のサイズや水槽のサイズ、さらにたわみ具合にもよるのですが、
なので、たわむ!たわまない!という問題はそれほどまで目くじらを立てる必要はないのかもしれません。
フタをたわませないために、高額な素材を購入するよりも、ある程度のたわみはあきらめ、蓋受けを多めに設置したほうが、リーズナブルな場合もあるでしょう。
ただまぁ、大きな水槽の場合、フタがたわみすぎて蓋受けを利用してもストンと落ちてしまうことがあるかもしれません。
大きな水槽の利用している人は、厚さに留意してくださいね。
PCファン(ケースファン)
お次はPCファン。
今回のネタでは冷却ファンとして代用するので自作の要となっています。
実際に利用したものは↓
オウルテック製の6cm(6cm×6cm)厚さ2cmのものです。
実はこれ、、、
PCファンで水槽の冷却ファンを自作する!
という以前の記事で利用したものなのですが、その自作冷却ファンも今回の自作蓋が完成すればお役御免ということなので、再利用することにしました。
その過去の自作の際には、コンパクトであることと、風量を確保するために厚みがあることを基準として、このファンを購入したのですが、、、
今回の自作においても、蓋にPCファンを取り付けるわけですから、コンパクトさと強い風量がある方が何かと便利なので、再利用することとしました。
PCファンガード
PCファンは基本PCケース内で利用するものです。
なので、プロペラ部分が剥き出しのまま。
そして、稼働時のプロペラで指を挟もうものなら、、、
ガシッ!!という音と共に指先からは出血し
爪には大きな傷跡が残ります。。。(経験談)
うっかりミスでも生身で触れてしまうと流血沙汰になりますので、
PCファン用の「ガード」を利用することにしたわけです。
PCファン用USB電源変換ケーブル
お次はUSB電源でもPCファンを「正しく」利用するための変換ケーブルです。
そもそもPCファンはPC電源やマザーボードから給電されたDC12Vで稼働します。
対してUSBACアダプタからはDC5Vが給電されます。
つまり、、、
USBから出るそのままではファンを動かす電圧が足らない!
なので、DC5VをDC12Vに昇圧する必要があるわけです。 下の写真はサイズ製USB電源変換ケーブルとUSB ACアダプタです。
なお、市場にはUSBアダプタからのDC5VのままPCファンと接続するタイプと、DC5VをDC12Vへ昇圧し接続するタイプの2種類があります。
ごん太は過去DC5Vのまま変換するケーブルの方が圧倒的に安価でしたので実際に利用したことがありますが、、、
はっきり言って、それは失敗でした。
一応小さくて簡単な構造のPCファンでしたら、DC5Vでも回ることは回りますが、その風力は「そよ風仕様」とも言うべきもの。
水面とガラス蓋に挟まれた空間の通風や換気には向いているでしょうが、、、
真夏日の水温上昇を防げるほどのパワーは、DC12VのファンをDC5Vで駆動させた時にはありません。
最近はamazonで千円もせずに購入できるようですから、冷却ファンとしてPCファンを利用したいのであれば、「昇圧タイプ」の電源変換ケーブルをお勧めしたいと思います。
USB ACアダプタ
最後はUSB ACアダプタ。
これはいわゆるiPhoneの充電器の根元についている四角形のアレです。
機能的にはコンセントのAC100VをDC5Vに変換するものです。
実際にごん太は、お手軽に入手できるダイソー製の物を利用することにしました。
水辺で利用するわけですから、高価なスマホ充電用のものをそのまま流用することは、故障する可能性もありますので、おすすめできません。
道具編はここまで。
Pカッター・カッター
続いて工具編。
この章は「道具の使い方わからないよ!」という人のみ読んでくださいね。
このパートもPカッターの利用方法を知っている人は飛ばしてしまって全く問題ないでしょう。
今回のPET板切断にはPカッターを利用しました。
Pカッターとはこんな感じのえぐれた刃がついている、プラ板切断用のカッターです。
さながら彫刻刀のように彫り込み、PET板やアクリル板、さらには塩ビ板などを切断できます。
また一般的なカッターナイフも利用しました。
こちらは、PET板を保護しているフィルムをカットするのに利用したり、紙やすりでは撮り切れないササクレ(バリ)を取り除くのに利用しました。
カッターの代用としてプラモデル用のデザインナイフなんかでもOKです。
ただし、厚みのあるPET板を含めプラ板はカッターナイフやデザインナイフでは切断不可能ですから、、、
Pカッターだけは用意してくださいね。
定規・鉄定規・メジャー
次いで定規。
基本的に定規、鉄定規、メジャーともに長さを測る物です。
一般的なプラスチック製の定規は、よく下書き時に直線を描くときに利用します。
しかし、、、
Pカッターで直線に切断したい場合なるべく鉄定規を利用することをお勧めします。
と言いますのは、Pカッターはプラスチックを彫り込む刃を持っているので、うっかり手が滑ってプラ製の定規上を切り込もうものなら、定規にも深い傷跡がのこるからです。。。
ですので、下書き時はプラスチックの定規、Pカッター利用時は鉄定規と使い分けることをお勧めしたいと思います。
最近は100均でも鉄定規売っていますからね。
また、今回のPET板は長い辺で45cmもありますから、およそ普通の定規では数回測り重ねないと測り取れませんので、正確に測るためにメジャーを利用しています。
こちらも最近では100均で販売されていますから、購入しておくと何かと便利でしょう。
マジック
今回は、PET板を包んでいるビニール製のフィルムに下書きする際に利用しました。
フィルムに線を書ける筆記用具なら、マジックでなくても問題なく代用できるでしょう。
こちらも100均で販売されています。
マスキングテープ
Pカッターで板に切り込みを入れる際、まっすぐに彫り込めるようガイドとして鉄定規を利用するのですが、(ずれるとフタに傷が残る)
その鉄定規が板からずれないように固定しておくために利用しました。
こちらも簡単に取り外しでき、跡も残らいなようなテープなら問題なく代用できるでしょう。
こちらも同じく100均にて購入。
紙やすり#400~600
Pカッターで切断した際のササクレ(バリ)を除去するのに利用しました。
番手は#400~600のものがあると便利でしょう。
バリがある状態でうっかり指でなぞろうものなら流血しますから、必ずバリは取りましょう!。
こちらも100均でも販売されていますし、ホームセンターでもそれほど高いものではありませんから、なるべく利用することをお勧めします。
電動ドリル・ドリルビット(2mmと4mm)
PET板を直角にカットする際や、PCファンの取り付けの際に利用します。
板がひび割れずに綺麗に穴をあけさえすれば電動ドリルでなくても問題はなく、例えば最近は100均でも「ピンバイス」などでも代用できます。
ただまぁ、登場するたびに毎回書いていますが、電動ドリルを持っておくと組み立て家具を作るときに大変便利です。
特に組み立て式の水槽台を作るときに持っていると、握力・体力ともにかなり楽をできるので、そういった予定がある人は持っておくといいかもしれません。。。
最近は2000円~3000円で手に入りますからね。
軍手
軍手は魚たちの命と健康を司る貴方の「手」を刃物から守る大切な道具です。
手が傷つけば、魚の健康を守る簡単なはずの【水替え】が、一瞬にして困難な作業になります。
軍手はそんな事態から遠ざけてくれる、大変優秀な道具です。
工作の際にはぜひ利用してください。
貴方が健康でないと困る子たちが、水槽の中にはいるのです。
新聞紙・カッティングマット
Pカッターは彫刻刀のように鋭いですから、うっかり彫り込みすぎたりすると、いとも簡単に机や床を傷つけます。
ですので、カッティングマットや厚く重ねた新聞紙を下敷きにすることをお勧めします。
カッティングマット自体、こちらも100均で購入できるので、自作が好きな人は持っておいて損はないです。
【補足】
毎度毎度自作記事のたびにこのようなことを書いているのですが、改めて1つ1つ記してみると思った以上に書くことが多く、それに伴い文書量も増えてしまいます。
しかしまぁ、、、
作業自体は下書きして、カットして、穴あけして、バリ取りして、PCファン取り付ける・・・その程度のことしかやりませんから、、、
道具の使い方が、出来栄えに左右するほどすごく重要なんですね。。。
さて、次のパートは自作にあたっての注意事項です。
注意事項
さて当ブログの自作ネタでは、毎度毎度同じみの注意事項となります。
自作と自作品の利用は必ず自己の責任において実施してください。
カッターなどの工具を利用するわけですから、当然怪我の危険性もあります。
電気機器を想定されていない水辺付近で利用するわけですから、最悪発熱&火災の危険性もあります。
さらにはおおよそ想定出来ない事故、、、
例えば子供がファンで指を怪我した
うっかり水没して漏電した
ライトの発熱でPET板が溶けた・・・
というようなことが起こりえます。
ですので、そのリスクとそこから生れた事故の責任を全て貴方自身で負う事ができなければ、自作やDIYは慎むべきです。
そういった方には、安心安全なアクアリウム用冷却ファンを利用することを強くお勧めしたいと思います。
冷却ファン付き水槽の蓋自作手順とその様子
そんなわけで、随分とお待たせしましたが、自作にあたっての注意は済みましたので、ここからは作業の紹介となります。
(目次リンクよりジャンプしてここから読み始める人は、↑のパートの【注意事項】を必ずご覧ください。)
作るべき蓋のサイズを決める
まずは自作する蓋のサイズを決めます。
ごん太の水槽は45cm規格水槽ですが、45cm規格水槽といっても各メーカーから販売されているるすべての水槽が寸分違わず同じサイスというわけではありません。
なので、メジャーや定規を利用して実際のサイズを測り、「設計図」を書き起こしておくことをお勧めしたいです。そうすれば完成後に、、、
蓋が大きすぎてはまらない!
蓋が小さすぎてガバガバ!!
というような事態にはなりません。。。
↓はごん太が今回作成した設計図を清書したものです。
(青字は完成後の寸法) |
ごん太の45cm規格水槽は、水槽を上から見て縦28cm、横45cmの水槽、ガラスの厚みが5mmのものです。
実際の水槽の内側のサイズもそれぞガラス厚の分だけ-1cm(厚さ5mm×2)した縦27cm、横44cmですから、そのサイズにPET板を切り出したいのですが、、、
現実的にぴったりサイズでフタを切り出すとはまらない可能性が高いです。
ですので、5mmほど余裕を取って、縦26.5cm、横43.5cmとしました。
また、四隅の四角い切り欠きは、、、
排水パイプ → A
給水パイプ → B
PCファン設置部分 → C
足し水君設置箇所 → D
となっています。
なお、PCファンのサイズは6cm×6cmで、それに対する切り欠は5cm×5cmとしました。
下書き
そんなわけで、こういう蓋を作りたい!という設計図ができましたら、次は下書きです。
アクリルサンデーのPET板はビニール製の外装とその内側の保護フィルムで、2重に包装されていますので、、
今回は写真の撮影の都合上、艶消し加工してある内側のフィルムにマジックで下書きしていきたいと思います。
(外装とPET板は半端なく反射するので、写真を撮ると部屋が綺麗に映り込んでしまうのです。。。)
それでは、マジックと定規で設計図を下書きしていきます!。
これがいい加減だと出来上がりもいい加減になりますので、定規を利用しながら丁寧に下書きしましょうね!。
そして下書きすること10分、無事下書きを終えました!。
なので、Pカッターでさっそく板をカットしていきたいと思います!!。
いよいよ工作らしくなってきました!。
Pカッターで切断(まずは縦と横)
それでは、PカッターでPET板を切断します。
設計図を見る限りでは、いきなり切り欠きをカットするよりも、まずは縦と横の長辺からカットするのが良さそうです。
今回は蓋の奥行となるラインからカットしていきたいと思います。
なお、
工具パートでも述べましたが、Pカッターを利用する際は、鉄定規、マスキングテープを利用することをお勧めします。
まず、↓のように鉄定規をPET板にマスクキングテープで張り付け、、、
次いで、鉄定規をガイドとして利用しつつPカッターでカットすれば、簡単にまっすぐに彫り込めます。
↓の画像のような感じで厚みの3/4程度の深さまでPカッターで彫り込むと、、、
彫り込んだラインを支点として指で簡単に曲がるようになります。
そのままさらに、指で軽く曲げ続けると・・・
ポッキン!!
という音と共にPET板が綺麗に割れ、
今度は逆方向に押し曲げるとさらにポッキン!と音がして、、、
まっすぐに切断できます。
(もちろん、Pカッターの刃が貫通するまで彫り込んでも構いません。)
そんこんな感じで次は蓋の横幅となるラインをカット!
が・・・
途中、Pカッターが脱線!!
脱線して傷になると修正はほぼ不可能です。諦めて次の工程に進みましょう!。
そんなトラブルもあったものの、設計図通りとなるよう、なんとかカットできました。
四隅を直角にカット
次いで四隅を直角にカットします。
ここで電動ドリルとビット(2mm)の出番となります。
4つある切り欠きの、直角の頂点に電動ドリルで穴をあけます。
さて、↑こんな風にする理由ですが、
Pカッターはその構造上切り込みを入れ始める箇所は綺麗に彫り込むめません。
とはいえ、頂点(切り込み開始地点)を切り込むために逆方向に切ると、頂点をオーバーランしやすく、いともたやすくPET板に余分な切れ込み=傷ができています。。
そして、そんな風にしっかりと彫り込めていない状態で直角部に力をかけて切断すると・・・
折り曲げ切断する時に余分な力がかかり、いびつな形になってしまうことがままあります。
なので、、、
直角の頂点はPカッターで彫り込まず電動ドリルで最初から穴を開けてしまいます。
そして、、、
直角の頂点に開けた穴を彫り込みの始点にして、、、
いままでと同じように何度もカットするラインにPカッターの刃をあてて彫り込み、、、
厚さの3/4程度まで彫り込みます。
同じように直角を成すもう片方の辺もPカッターで彫り込みを入れ、、、最後は、丁寧にグラグラゆらゆらと力を縦横の彫り込みが支点となり曲がるように加えながら、
1辺ずつやさいい力ポッキン!と折っていくと・・・
↑の写真のように綺麗に直角に切り出せます。
なお、簡単に折れない時は無理に強い力を加えるのではなく、再度彫り込んでください。無理に強い力を加えると曲がって折れ、切断ラインがいびつになり、失敗します。。
そんな感じで4つの角を丁寧にカットする約30分、、、
なんとか↑のような感じで4隅を直角に切り取ることに成功しました。
水槽に仮設置してみる
さて、ここで水槽に問題なく蓋が設置できるか?仮に設置してみましょう!。
排水パイプ
給水パイプ
ニッソー足し水君
これらに干渉しないよう四隅を直角に切り取ったわけです。
というわけでレッツ仮設置!
今回は一発で各器具に干渉なく設置できたようです。
(写真は失念。)
もし蓋のサイズが大きすぎてはまらなくても、慌てず騒がずカット済みのPET板と水槽のサイズを再度測定し修正してくださいね。
なお、、、
切りすぎてしまった場合は、それを修正する手立てはありませんのでご注意ください。
また、PET板のカットはこれ以降行いませんが、まだ保護フィルムは剥がさないでくださいね。
PCファンの仮取り付け(仮)
ここからは、PET板にPCファンを取り付けるための下穴を開け、PCファンを仮設置していきます。
まずはPCファンをPET板の設置部に置いて、マスキングテープで仮止め。
そのままそーっと裏返し、ファンのボルト穴をマジックでトレースします。
最後にマスキングテープで取り付けてあるPCファンを外すと、開けるべき穴の位置と穴のサイズが綺麗に下書きできます。
次いでネジとネジ穴のサイズをざっくり測ってみるとおおよそ直径4mm程度が良さそうでしたので、今回はPET板にドリルで4mmの穴を開けることとしました。電動ドリルでささっと穴を開けると・・・
こんな感じとなります。
最後に、PCファンが付属のファン取り付け用のボルトで固定できるか?
とりあえず蓋に取り付けて確認してみます。
問題なくPCファンも取り付け出来そうなので、ここで一端PCファンを外します。
バリ取り
さぁ、長い長い作業工程ですが、徐々に終わりが見えてきました。
次はバリ取りです。↑の全体像の写真でもなんとなくわかるのですが、
Pカッターでの切断面はこんな感じで、、、
ギザギザにささくれ立っており、この面に手を付けてスルスルっと動かそうものなら流血間違いなしです。
なので、紙やすりで切断面をなぞるように削り、バリを取ります。
紙やすりの粗さにもよるのですが、サッサッと十往復ぐらいすると、、、
↑のような感じに、きれいさっぱりとバリを削り取れました。
なお、バリ取り以前に保護フィルムを外している場合は、
紙やすりが蓋の表裏に当たっただけでも傷になるわけですから、慎重に作業してくださいね。
このバリ取りがあるので、今までPET板を包んでいた保護フィルムを剥がさなかったわけです。
PCファン取り付け
最後に保護フィルムを剥がし、、、
(表面があまりにも凹凸がなく鏡のように反射し、ボカシをかけてもどうしようもないくらいに周囲のものが映り込んでしまうので、写真はありません。。。)
PCファンを取り付けて、、、
さらのその上部にファンガードを取り付けて、フタ自体は出来上がり!
配線
ここからは設置の話となります。
蓋ですから基本水槽の上に乗せるだけなのですが、PCファンが付いているのでその配線も接続する必要があります。
・・・といってもごく簡単です。
まずはPCファンの3pinのオス側を変換ケーブルのメス側に差し込みます。
もし迷うとしたらここでしょう。
PCを修理したり自作したりしたことがない人は、もしかしたら初めて3pinに触れるかもしれません。
しかし、、、どうあがいても3pinは3pin同士でないと接続できません。
USBにもコンセントにもさせないわけですから、もの自体は目新しいでしょうが、接続相手を見つけることは容易いでしょう。
ケーブルによってはごん太の持っているもののように3pinとpwm(4pin)の双方に対応しているものもあるので、その場合はケーブルの説明書などに示されている通りに取り付けましょう。
次いで変換ケーブルの反対側のUSBコネクタをUSB ACアダプタのUSBポートに差し込みます。
最後にUSB ACアダプタのプラグを壁にあるコンセント、もしくは【逆サーモ】のコンセントに差し込んで配線完了です!。
設置!
そんなわけで、いよいよフタを設置してみます。
なお、ファンガードは写真撮影のため一時的に外してあります。
さすがは設計図を描いたことだけあって、ぴったりと水槽上面にはまる蓋を作ることができました。
ライトの電源をONにすると・・・
水槽の低床までクリアに観察することができます。
安い素材の割には、なかなかの透明度のようです。
そして、真夏というわけなので、ものの数分で逆サーモが反応し、早速ファンの電源ON!
ファンも問題なく回り、水温もグイグイと冷えていきます。
なお察しのいい人はお気づきになっているかもしれませんが、冷却ファンを【吸い出し】方向で取り付けてあります。
今回は蓋のおかげで水面と蓋の間の空間はある程度閉鎖空間であり、空気を引っ張ればエアフローが見込めそうなので、このようにしてみました。
んが、、
、
あまりにも冷えないようなら、風が水面を吹き付ける方向に設置し直したいと思います。
実際に真夏で利用してみたところ、しっかりとしたエアフローが出来ていたようで、室内丸ごとエアコンで常時冷却(27℃設定)していたこともあり、今年の夏は一度も30℃代に水温が上昇することなく、秋を迎えることができました。
しかし、室内エアコンを利用しない場合や、フタと水槽の隙間が大きい場合は、がっつり空気を水面に当て、気化熱を利用して冷却した方が良さそうです。
(2020/11/16 追記)
最後に改めてファンガードと取り付け直して、、、
(冒頭写真三度登場) |
できあがり!
III.ファン付き蓋 作って、使って、わかったこと
最後に実際に自作してみて、利用してみて、わかったことをアレコレと述べてこの記事を終わりにしたいと思います。
メリット
まずはメリットから。
自作なのでファンのサイズや風量も選べる
自作品ですので当然、冷却ファンの性能を自分で選べます。
PCを自作する人が購入するであろうPCケースファンは、
「サイズ ××mm、回転数××××rmp、ノイズ××db」
そんな風にほとんどの商品で、その性能を明示されています。
また、商品のラインナップの充実度圧倒的に違い、じつに様々なメーカーから出ていますから、、、
風力(=冷却力)と静音性がたやすく想起できますし、さらに言えば製品間での比較がしやすいです。
結果として、製作者の考えを反映した自作品が作りやすいです。
対してアクアリウム用の冷却ファンは大変残念ではありますが、いまだそういった細かい性能の記述はなく、実際に販売されている種類も片手で数えられる程度しかありません。
その中で選べと言われても、それほど違いが分からずどれを手に取ればいいかわかりづらいのが現状で、既製品をそのまま利用するような状況ならいざ知らず、
自分の思い描いたものを自作したいような状況ではその流用は不向きです。
自分が思い描いた通りにファンを利用したい!そんな場合にはPCファンを利用して自作すると、より満足できる冷却ファンができるでしょう。
ただ、アクアリウム用冷却ファンは悪い点ばかりでなくのメリットもあります。
詳しくは後半で述べたいと思います。
魚の飛び出し事故の心配がない
ここからは「蓋」をしてあることのメリットとなります。
つまりこれは、冒頭の自作する目的の裏返しでもあります。
まず、蓋をしてあるので魚の飛び出し事故を防げるということがあげられます。
つまり今回の冷却ファン付き水槽用の蓋を利用すれば、、、
冷却ファンを利用したい。でも水槽の蓋は飛び出し防止で外したくない!
このジレンマを解決できます。
ごん太は冷却ファンを利用している季節は毎朝魚が飛び出していないか?ハラハラドキドキしながら水槽のある部屋へと向うことが多いですから、
多くのアクアリストの皆さんにとっても【飛び出し防止】は強烈なメリットであるがご理解いただけるものと思います。
エアレーションの水飛沫が飛ばない
こちらのメリットも蓋があることで為せる業。
夏対策でエアレーション設置したり、ストーンから出るエア量を増やしたりすると何かと気になるのが水しぶき。
高価なライトがびしょぬれになったり、壁紙や家具を汚したりと、なにかとトラブルのもとになりやすいのです。
とは言え、溶存酸素対策は夏対策のポイントでもあるわけですから、「エアレーションをしない」という手法は極力避けねばなりません。
そんなわけで、水槽において夏とエアレーションは切っても切れない関係なのです。
もちろん、ごん太も過去水しぶきで困り 水しぶきをブロックするものを自作 したことがあります。
当然と言えば当然ですが、↑では水しぶきを100%ガードすることはできません。
ガードの面積が狭いと多少漏れ出てしまうのです。
しかし、今回自作した冷却ファン付きのフタなら、水面からの水しぶきは、ほぼ完全にガードできます。
結果、、、
思う存分エアレーションをかけても、その水しぶきからライトや家を守れるのです。
ごん太は今年の夏は、いぶきエアストーンのエアカーテンを思う存分利用することができました。
何気ない蓋の効能ですが、そのメリットは計り知れないのです。
自作品なのにポロリと外れることはない
クリップなどで取り付けるタイプの冷却ファンで困りものなのが、その取り付け不十分による落下です。
アクアメーカーの既製品はそういったことに留意して設計されているので、余程いい加減に取り付けない限りファンが水没することはないのですが、自作品はそうは言ってられません。
PCファンやそれに給電するコード類が簡単に入手できる現在、、、
自作冷却ファンの一番の課題が、
どのようにして安全に冷却ファンを設置するか?ということです。
過去にはこんな風にクリップでリフトしてあるライトに取り付けたこともありますが、、、
上の画像のようにクリップで取り付けるよりも、今回の自作のように蓋にネジで取り付け他方がはるかに安定して固定できます。
より安全に自作冷却ファンを固定して利用したい人は、今回の手法を強くお勧めしたいと思います。
デメリット
ここからはデメリットとなります
自作だけど・・・高い!!
自作=安い!な流れ広まっている現在、今回の自作品はその流れに真っ向から反するものとなっています。
材料だけでも
・PET板=1,500円
・PCファン=700円
・変換ケーブル=1,000円
・USBACアダプタ=200円
・ファンガード=500円
すでに、自作経費としておおよそ4,000円もかかっています。
ファンとケーブルは再利用なので実際は2,000円なのですが、それでも既製品1台分の費用となっています。
そんなわけなので、今回の自作は決して安価ではありません。
これがデメリットの1つとしてあげられます。
安く済ませたいのなら、既製品を購入すべきでしょう。
ただまぁ、ごん太の場合、追加で2000円払っても「痒いところに手が届いた」のでごん太としては満足です。
蓋をドボンすればもれなくファンもドボン!
さてこの冷却ファンですが水槽の蓋にネジで直付けしてあります。
これにより安定して設置できるわけなんですが、
それは裏を返せば、、、
水槽に蓋を落とせば一緒に冷却ファンも落ちる!ということです。
ですから、給餌や簡単な掃除、さらにはメンテナンス時など、蓋を外すときには注意して取り扱う必要があります。なお、送風中に蓋ごとファンを落とそうものなら、、、
漏電待ったなしです。
フタを外す際に、設置する際は十分注意しましょう!。
アクア専用品では無いものを利用するリスク
蓋にPCファンが取り付けてあるという事はファンと水面の距離が近いです。
結果、常時湿気に晒されることになりますから、おそらくその寿命はかなり短くなるでしょう。
ですので、
水しぶきが直接当たるようなエアストーンの真上などには絶対に設置しないでください。
なお、ごん太もこの点多きに懸念しており、現在ファンから水面まで距離が開くよう多少水位を下げて利用中です。
とは言え
、
おそらくは数シーズンで故障するでしょうから、
この記事で改めてその経緯を紹介したいと思います。
1シーズン(2020年夏)を故障なく乗り越えられました。
果たして来シーズンも乗り越えられるのか・・・?
結果は来年の今頃この欄に記すことにします。
(2020/11/16 追記)
そんな風に考えるのは、、、
ごん太は過去アクアリウム用では人間用クリップファンを冷却ファンとして利用し1.5シーズンで壊してしまった経験ががあるからです。
冷却ファンとして利用すれば、夏の水槽を冷やすために高温多湿な過酷な環境で、長時間稼働し続けることになるのわけですから、寿命が短くなりやすいからです。
そんなわけなので、
アクア専用品では無いものをファンとして利用するリスクは常に付うとごん太は考えています。
なので安心という観点からは多少利便性を犠牲にしても、、、
専用品であるアクアリウム用のファンと、それがうまくはまるように加工した自作蓋という組み合わせが一番なのかもしれません。
というわけで、冷却ファン付き水槽の蓋について長々と語ってきましたが、今回はここまで。拙い文章ではありましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
(2020/11/16 更新)
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