グレーのケースに白いスポンジなエーハイムのプレフィルター
晩秋になり気温・気候ともに落ち着き始め、水槽内の魚や水草たちが好調になる季節を迎えますがいかがお過ごしでしょうか?
さて、前回の記事では、、、
非純正ウールマットの雄であるダイカオプションフィルターについてレビューを紹介しました。
今回も外部フィルターについての話をしていきたいと思います。
すばり、、、
エーハイム製のストレーナースポンジことプレフィルターについて
実際問題、エーハイムから発売されている「プレフィルター」と名が付く商品は複数あるのですが、今回はエコシリーズのろ材ケース上段に取り付ける方の「エーハイムプレフィルター”キット”」の話でも、「エーハイム”スポンジ”プレフィルター」の話でもなく、、、
グレーのケース内にスポンジがあり、水槽内の給水パイプに取り付けて”ストレーナースポンジ”として機能する、↑のエーハイムプレフィルターについて述べていきたいと思います。
実はこのブログを始める以前に(4~5年前)購入し一年ほど利用したことがあるのですが、とある理由で一度利用を中断していました。
(詳しくはレビューのデメリットのパートで述べます。急いでいる人は↓目次リンクより「デメリット」のパートへとジャンプしてくださいね。)
しかし、最近外部フィルターの構成変更を機に再び利用し始め、その使用感が固まったので、レビューを投稿してみた次第です。
ここで軽くレビューするならば、、、
キャラクターはテトラP1・P2フィルターと全く違いますが、その実力は10年続いているアイテムなだけありテトラのそれと比べても全く見劣りしません!
それでは続きをどうぞ!
なお、今回の記事も随分と前置きが長いですから、お忙しい人は↓目次リンクより直接パーツ&機能紹介へと飛んでくださいね!。
ストレーナースポンジとは
そんなわけで、ここからはまずストレーナースポンジとは何か?という話や、今回紹介するエーハイムプレフィルターとライバルであるテトラP1/P2フィルターの関係について、まずはざっくばらんに述べていきたいと思います。
外部フィルターのメンテナンスは面倒
さて突然ですが、外部フィルターを利用するうえで他のフィルターより面倒なことはなんでしょう?。
サイフォンの原理効かせる【呼び水】?
時には水槽裏も通るホース・パイプの配管?
もちろん、それらは厄介で時にちょっとしたトラブルを起こすファクターでもありますが、やはり外部フィルターの「面倒な事」といったら、、、
それらを作業を一通りすることになる、メンテナンス(フィルター内部の清掃)ではないでしょうか?
といいますのは、外部フィルターは構造的にフィルター清掃が行いづらいからです。
大型魚の糞や食べ残した餌、時にはトリミング後の枯葉など、上部フィルターでしたらフタをパカっと開けてウールマットを洗う、そんなものの3分で終わりそうな【物理ろ材】のお掃除も、外部フィルターでは簡単にはでません。
外部フィルターの電源をOFFにし、サイフォンに留意しつつダブルタップを閉じてホースを外し、パワーヘッドをあける。
一歩間違えれば簡単に漏水しますから、手慣れていても注意深く作業することになり1~2分は優にかかります。
この外部フィルターの「面倒な事」ですが端的に言えば、
ウールマットまでのアクセス性、つまり物理ろ材のメンテナンスのしやすさという点では、外部フィルターは上部フィルターには敵わない・・・
とも言えるわけです。
そんな風に外部フィルターと上部フィルターの違いとして話題に上がる物理ろ過ですが、
生物ろ過とは違いウールマットや物理ろ過用スポンジろ材のように頻繁に洗浄してこと正しく機能が働く場合もあります。
結果として、メンテナンスしづらいことで物理ろ材を洗浄できないことは、外部フィルターのウィークポイントの1つであると言えるわけです。
ストレーナースポンジの役割
「そんなウールマットのアクセス性が悪い外部フィルターをより楽にメンテナンスしよう!」
・・・と、ストレーナースポンジを発案した人が考えたどうかは定かではありませんが、
少なくともストレーナースポンジを利用することで、ある程度上部フィルターのウールマットと似たような役割を担わせることができます。
ストレーナースポンジなら水槽内に設置しますから取り外しは簡単でメンテナンス性もばっちりあり、
また、大きな汚れを絡み取りやすいスポンジろ材があるわけなので、物理ろ過性能も期待できるというわけです。
多少大げさな表現ですが、迷える外部フィルターの物理ろ過対策への救世主ともいえるのがストレーナースポンジなわけです。
↑の話とその他ストレーナースポンジの役割や効果をまとめると以下の通りとなります。
ストレーナースポンジの役割
・物理ろ過の強化
・フィルターの詰まり防止
・メンテナンスの軽減
・エビや稚魚の吸い込み防止
そんなわけでストレーナースポンジは、今外部フィルターを利用している人はもちろん、これから外部フィルターを始める人も知っておいて・持っておいて損はない道具であるのです。
補足
本記事ではフィルターにまつわる似たような言葉が複数ありますので、ここでその意味を簡単に紹介しておきたいと思います。
多少なりともアクアリウムで肌に感じたニュアンスも入れていますので、必ずしも【辞書通り】という内容ではありません。
悪しからず。
”ストレーナー”
”ざる”や”ふるい”という意味。
吸水ストレーナーとは、吸水パイプの先端につけるパーツになるのですが、意味合い的には吸水時に大きなゴミを吸い込まないために、もしくは大きなゴミを濾しとるために取り付ける格子状のパーツということになります。
”ストレーナースポンジ”
スポンジでできたストレーナーという意味。
外掛けフィルター用の単にスポンジでできたストレーナーのカバーを指し示すこともあれば、テトラP1/P2フィルターのような配管とスポンジ部からなるアクセサリーをまとめてを指し示すこともあります。
”プレフィルター”
「プレ」は”前の”という接頭語。
なので、主たるろ材がフィルターケースやろ材ケースに詰め込まれている場合、その前処理として、同じ流水経路でありながらもメインのろ材より前方かつ別の場所や位置でろ過機能を果たすフィルターやろ材のことを指し示します。
つまり、ストレーナースポンジもプレフィルターに含まれ、エーハイムエコシリーズの専用キットやプロフェッショナルシリーズにあるようなフィルターケース内部にあるスポンジろ材専用の前室があるタイプもプレフィルターと言えます。
さらに言えば、エーハイムサブフィルター2213のようなメインフィルター前に置き直列つなぎで利用するパワーヘッドの無いろ過器具も、プレフィルターと言えるでしょう。
実際に過去にはJAQNOプレフィルターという商品もありました。しかし、現在ではサブフィルターと言った方が話が通じやすいかもしれませんね。
外部フィルターのストレーナースポンジは専用品で
話をストレーナースポンジに戻しまして、ストレーナースポンジがよく話題になるフィルターと言えば、外掛けフィルターと外部フィルターです。
外掛けフィルターはその小さなろ過容量を補うために、
外部フィルターはメンテナンスの煩雑さを補うために利用することが多いのですが、
双方のスポンジストレーナーを軽く見比べてみると、パイプ系こそ似通っているもののサイズが全く違います。
そもそもの話になりますが
外掛けフィルターは外部フィルターはと比べると流量が少ないですから、ストレーナースポンジを通る水の量=引っ掛かるゴミの量も少ないわけです。
ですので、小さなストレーナースポンジでも事足りるわけです。
こういった外掛けフィルター用のストレーナースポンジを外部フィルターに利用すると、もちろん水槽内で生まれるゴミの量にもよるのですが、ポンプの通水量の違いから早々に目詰まりしやすい傾向になります。
そして、吸水パイプで目詰まりが起きるということは、それは結果としてフィルター全体の流量が落ちることを意味していますから、
これでは「何のためにスポンジストレーナーを付けたのか?」わからない事態となります。
なので、ごん太としては、外部フィルターにはなるべく専用のストレーナースポンジをお勧めしたいです。
(一応100均ボディスポンジから自作もできます。詳しい話はコチラから)
じゃあ、外部フィルター専用のストレーナースポンジってどんな製品があるの?
という話になりまが、
一般的に外部フィルターのストレーナースポンジスポンジとして広くアクアリストに知られているのは、テトラP1フィルター(もしくはP2フィルター)ではないでしょうか?
次に有名なのが
今回紹介するエーハイムプレフィルターと言えるでしょう。
テトラP1/P2フィルターは大昔から(少なくともごん太が水槽を始めて触れた2000年代初頭にはすでに販売されていた)あり、
エーハイムプレフィルターは2010年発売のようですからかれこれ10年以上継続して発売されていることになります。
そんなわけで、両ストレーナースポンジともに、アクアリストのハートをがっちり掴んだ、優秀なストレーナースポンジといるのではいでしょうか?
エーハイム製外部フィルターにテトラのストレーナーな時代
ここからはごん太のおぼろげな記憶に基づいて記しているので、間違っている箇所が多々あやもしれず恐縮ではありますが、ちょっとした昔話をしていきたいと思います。
さて、話に上がったテトラのP1/P2フィルターですが、テトラ性能外部フィルターであるEXバリューフィルター系統のパイプは黒色透明がテーマカラーであることが多いのですが、
なぜかエーハイムのテーマカラーである緑色をしています。
代理店が同じだったからエーハイムと同じ緑色だったというのは、いささか安直で乱暴な推論ではありますが、テトラとエーハイムは2002年までワーナーランバートという同じ輸入代理店だったのです。
そのワーナーランバートがファイザーに吸収合併されたのが2002年のこと。
エーハイムは日本として代理店はエーハイムジャパンを新たに設立し、少し遅れてテトラも2003年にテトラジャパンを設立することとなったのです。
さらにエーハイムは日本の輸入代理店を2016年にエーハイムジャパンからカミハタ移管して今に至り、テトラは2013年に「スペクトラム ブランズ ジャパン」と社名を変更して今に至ります。
そういった経緯が関係しているかわかりませんが、
なぜか、テトラは自社製の外部フィルターがないのにもかかわらず、ストレーナースポンジを発売していた時期があり、
なぜかエーハイム製の旧プレフィルターがテトラP1/P2フィルターの陰に隠れていた時期があったわけです。
そして、テトラとエーハイムが袂を分かつことになり、テトラからもEXパワーフィルターという今にも続く外部フィルターが発売されることになるわけです。
(・・・当時からごん太は当時からアクアリストでしたが、ストーリー展開が正しいかどうかはわかりませんw。)
そんなわけなので、これはごん太の推測ではあるのですが、
代理店独立以前の2社は友好的な関係にあったようなのです。
エーハイムにはエーハイムのストレーナーを!
そんなこんなで、昔はエーハイムの外部フィルターにテトラのストレーナースポンジ(P1とP2どちらかだっかたは失念)が同封され、二社のロゴまで入っていた、言わば【仲良しセット】まであったわけですが、紆余曲折あり双方の代理店は独立。
両社の関係は突然絶たれ、エーハイムとしては優良なパートナーとストレーナースポンジを失ったわけです。
もちろん、エーハイムからも旧製品のプレフィルターや、ストレーナーに被せるタイプのスポンジプレフィルターが発売されていたわけですが、
旧製品のプレフィルター(エーハイム プレフィルター 400462)は底床に埋めて使うタイプのもので妙な使い勝手であったり
スポンジプレフィルターは現在も販売されてますが、ストレーナーに被せるだけのものであたったりと、
やはり利便性がよくアクアリストの目にとどまったのは袂を分かったテトラのP1/P2フィルターだったわけです。
エーハイムの外部フィルターにはエーハイムのプレフィルターを!
・・・そんな声があったかどうか、さらには前パートから続く「昔話」も憶測の域を出ませんが、
そんなこんなで、2010年頃にリニューアルされたのがこのエーハイムプレフィルターというわけです。
ちょうどごん太が水槽をやめていた時期に発売されたアイテムですが、水槽復帰後すぐにごん太が大好きはエーハイム製品ということで早速購入し、復帰以前に利用していテトラP2フィルターに別れを告げたわけです。
んが、、、
冒頭で述べた【とある理由】のため、1年ほど利用して利用を中止。
(詳しくは、記事後半のデメリットパートで述べます。)
再びテトラのP1/P2フィルターのお世話になり、4~5年大切に保存していたのですが、今年の夏からフィルター構成変更を機に再び利用するなることなりました。
そして、その使用感が固まったため、発売されて10年、ごん太としても購入してから5年以上経過した商品ではありますが、改めてレビューをしていきたいと思います。
次のパートからいよいよ各パーツとサイズや機能の紹介、そしてレビューとうつっていきます。
エーハイムプレフィルター、パーツ&機能紹介
ここからはまずは、エーハイムプレフィルターの外観やサイズ、そして機能を紹介していきたいと思います。
外観・サイズ
さて、まずはパッケージ紹介・・・!
と行きたいところですが、如何せん4~5年前に購入したものなので、そんな物は当の昔に捨ててしまって手元にありません。
なので、商品紹介としては片手落ちではありますが、いきなり外観やサイズについて、紹介していきたいと思います。
それでは改めてエーハイムプレフィルターの本体にご登場願いましょう!。
すでに何度も登場しているので、このエーハイムプレフィルターを初めてみる人でも目新しさはないとは思いますが改めてその外観を言葉にするならば、
円柱形状をした灰色のプラスチックケースにスポンジを内蔵するタイプのストレーナースポンジ、もしくは”プレフィルター”となります。
スポンジとケースなど細かいパーツについての話は後にするとして、ここでは組み立て時の各サイズと付属パーツの紹介しておきたいと思います。
その本体サイズですが、
【本体の寸法】
直径7.8cm
高さ18.5cm(2段使用時)
高さ13cm(1段使用時)
となっています。
なお、外部フィルターとの給水パイプ接続部は中心よりオフセットされており、水槽内の給水パイプが壁際にあっても、問題なく接続できるよう工夫されています。
その他付属する各パーツは以下の通り。
・プレフィルター上部カバー
・フィルター下部カバー
・吸水ケース×2
・吸水ケース用スポンジ×2
ひとまず全体像の紹介を終え、次いでこのエーハイムプレフィルターの大きな特徴である吸水ケース並びに吸水ケース用スポンジ(ストレーナースポンジ)の紹介をしていきます。
吸水ケース
このエーハイムプレフィルターのハイライトがこの吸水ケースです。
この吸水ケース内部にこんな感じでスポンジが入るわけで、この構造が他のストレーナースポンジと大きく違う点です。
さてこのエーハイムプレフィルターですが、同時期に登場したエーハイム製大型水中フィルターである、エーハイムバイオパワーのろ過層と非常によく似た構造となっています。
というより、実はこのプレフィルターのケースとバイオパワーのストレーナースポンジ用の吸水ケースに限っては同じエーハイムコードであり、まったく同じパーツを利用しているようです。
そんなわけで、エーハイムプレフィルターにおいては、この吸水ケースを2段重ね、プレフィルター上部カバー(専用のフタ)を取り付け、プレフィルターとして販売しているようです。
どちらの商品も独特なろ材ケースが特徴な商品でもあるわけです。
セット時1段&2段
せっかく吸水ケースとフタの話が出たので、その組み合わせ方について、ここでは述べておきたいと思います。
先ほど、フタにケース2つ取り付けて利用すると述べましたが、実はケース1つだけでも利用できます。
ケース1段利用時はこんな感じになります。
この時のプレフィルターの全高は13cmとなり、かなりコンパクトなストレーナースポンジとなります。
レビューのパートでも述べますが、45cm規格水槽や30cmキューブ水槽で利用する際はこの1段利用がごん太としてはお勧めです。
小さめな水槽で吸水ケースを2段で利用すると、おそらく物理ろ材としては過剰ですし、なによりその存在感に圧倒されること間違いなしでしょう。
スポンジ
ついで、吸水用スポンジフィルターことエーハイムプレフィルターの内部で利用するースポンジの紹介です。
ストレーナースポンジは多くの他社製のそれと違い、クリーム色となっています。
これはエーハイムプレフィルターのとある強みがあるから、白色に近い色にできるのでしょう。
しかし、それはここではなく、レビューで述べていきたいと思います。
スポンジの目の粗さはこんな感じ。
おそらくですが、テトラP1/P2フィルターとほぼ同じもしくは若干粗い目のスポンジといったところでしょう。
ストレーナースポンジはエビの吸い込み防止でも利用される器具ですから、その目の粗さ・細かさは気になる話であるとは思います。
んが、、
この話もレビューのパートで詳しく述べていきたいと思います。
利用できるフィルター
エーハイムプレフィルターは流量を感知しているプロフェッショナル3eや、超大型の2250、2260を除くエーハイム製外部フィルターと接続できます。
つまり吸水パイプ12/16の2213も、16/22の2217も接続できるわけです。
その秘密はフタ(プレフィルター上部カバー)にあります。
こんな感じで段落ち構造になっており、上から一段目で12/16のパイプと、2段目で16/22のパイプとジャストサイズで接続できる構造となっています。
エーハイム製各パイプ(12/16、16/22)と接続するための専用パーツは、自作及び加工は一切不要というわけです。
値段
そんな、エーハイムプレフィルタのお値段ですが、、、
1つおおよそ1200円程度。
対してライバルたるテトラのP1/P2フィルターですが、
P1フィルターが1000円程。
P2フィルターが1500円程。
エーハイムプレフィルターは安すぎず高すぎず、ライバルを意識した、なかなかうまい値段設定となっているのではないでしょうか?。
さて、随分とエーハイムプレフィルターの全体像的な紹介が長引いてしまいましたが、次の章より実際に利用してみてよかった点や気になった点について述べていきたいと思います。
メリット:ケース構造が特徴的!
いよいよ、このパートからは本題のエーハイムプレフィルターのレビューとなります。
いままで何度も繰り返し述べていますが、
ケースにストレーナースポンジを内蔵する
これがエーハイムプレフィルター最大の特徴であり、他のストレーナースポンジにはないメリットを作り出しています。
それでは早速レビューに入っていきましょう。
スポンジがコケない
まず、このエーハイムプレフィルターの最大のメリットとして声を大にして言いたいのは、、、
ケース内にストレーナースポンジが内蔵されているために、スポンジがコケることがありません!
他社製のストレーナースポンジやプレフィルター、コケの侵略対象になることがあります。
特にテトラP2フィルター。
【これはごん太の水槽内の話に限ってかもしれませんが】
スポンジの頂点がライトに近くにあり、さらにスポンジというコケが定着しやすい柔らかな素材であり、そしてストレーナーなわけですから常時通水している部分ですので、、、
駆除するのが困難な黒ヒゲ苔の侵略対象となりやすいようなのです。
スポンジにできた黒ヒゲ苔の駆除する手段は数種類ありますから、こまめに水槽に手を掛けられる人ならば、それほど大きな問題にはならないのですが、
それでもやはり、完全な駆除が難しい黒ヒゲ苔ですから、なるべくそんな苔とは縁がない方がよいわけです。
1か所に黒ヒゲ苔の巣窟があればそこを起点として水草や器具に飛び火していきますからね!。
対してエーハイムプレフィルターは、スポンジそのものが吸水ケースの陰の中。
スポンジは苔の好むライトの光が遮断された空間に設置されているので、黒ヒゲはおろかコケることはほとんどありません。
これがこのプレフィルターの最大の利点です。
いままでストレーナースポンジのコケに悩まされていた人には、ぜひおすすめな給水アクセサリーです。
スポンジが劣化しづらい
そんなわけで、スポンジがほとんどコケないことが利点であるエーハイムプレフィルターですが、それはさらなる別の利点も生み出します。
先ほどにも述べたように、コケてしまったストレーナースポンジのメンテナンス方法はいくつかあります。
例えば熱めのお湯に浸したり、木酢液で攻撃したり、時には乾燥させて駆除するのが一般的な方法です。
しかしこれらの方法はコケにも効果がありますが、当然ながらスポンジにもある程度のダメージがある方法です。
スポンジにできたコケを駆除するために↑の方法を1週間に1回の換水時に必ず行うのですが、それを1~2年繰り返してるうちにスポンジが劣化し、パラパラと崩れてしまうのがごん太の悩みでもありました。
対してエーハイムプレフィルターのストレーナースポンジはほとんどコケないので、↑で紹介したようなコケ駆除そのものを必要としません。
つまりはコケが生えない分、化学的な処理を必要ようとせず、そのため劣化しづらく寿命も長くなるというわけです。
これもエーハイムプレフィルターの大きな利点と言えるでしょう。
スポンジが白色なので・・・
ケース内蔵型のストレーナースポンジであることは、さらなる利点を生み出します。
多くのスポンジ系ろ材、例えばスポンジフィルターやストレーナースポンジは、コケや汚れがわかりづらいように、黒色であることが非常に多いです。
・・・例えば白色のテトラスポンジフィルターがあって、日に日に茶色に汚れていくというのは、水景的にかなり考え物ですよね?・・・
そんなわけなので、【素材的な理由も理由もあるとは思いますが】、目視できるか所に利用するスポンジろ材は黒色系の物が多いわけです。
しかし、逆に言えば黒色のスポンジは汚れ具合がわかりづらいとも言えます。
まだまだ綺麗そうに見えたスポンジフィルターでも、試しに掃除してみたらゴミを含んでパンパンに膨らんでいたということは、実によくあることであり、
またモミ洗いしても、「どれぐらい汚れが落ちたのか?」これも黒色であるがゆえにわかりづらいわけです。
その結果、多くの黒色系のスポンジろ材に当てはまることなのですが、
どうせサブで物理ろ過目当てのフィルターだし、気が済むまでモミ洗いしよう・・・
となり闇雲にモミ洗いをすることもあれば、
メインフィルターだからモミ洗いしすぎて生物ろ過の調子が狂うのは怖いよな・・・
そんな風に躊躇しながら清掃することもあります。
結局は経験が物を言う作業となりがちです。
対してエーハイムプレフィルターは直接目に触れる部分にスポンジを利用していないため、その色は白色(クリーム色)です。
確かにケースをあけるというひと手間は必要ですが、、、
どれくらい汚れているのか?
モミ洗いしてどれだけ綺麗になったのか?
清掃のタイミングは適切だったか?
これが非常にわかりやすくなっています。
結果的に労力と時間の削減にもなるわけです。
コケづらい構造のために利用できる白色のろ材の利点というわけです。
専用の活性炭スポンジもある
さてこのエーハイムプレフィルターですが、散々述べているようにケース内にスポンジを入れて利用する構造となっています。
つまりろ材ケースとろ材が別々なわけです。
ということは、吸水ケース内に別のタイプのスポンジを入れてみよう!という発想になるのは当然なことで、以下のようなラインナップがありました。
【販売されていた替えスポンジのラインナップ】
・吸水ケース用スポンジフィルター(付属品)
・吸水ケース用活性炭スポンジフィルター
・吸水ケース用リン吸着除去スポンジフィルター
現在はリン吸着材入りのスポンジは終売になってしまいましたが、それでもストレーナースポンジで活性炭を利用できるということは、
ひいては外部フィルター内で化学ろ材たる活性炭をセットしなくて済むということにつながり、
その分生物ろ材や物理ろ材に回せるので、ろ材容量アップにつながるというわけですから、とても有用だと言えるのではないでしょうか?
【番外編:スポンジの代わりに・・・?】
そんな風に吸水ケース内にスポンジをセットする構造なわけですから、本来スポンジが入る部分に別のろ材をセットしたくなるのがアクアリストのさが。
お気に入りのろ材セラミックろ材の他に、外部フィルター内部に仕込むよりも比較的アクセス性がいいわけですからゼオライトや活性炭、ろ材用ソイルやピートなどの吸着系の期限のあるようなろ材を仕込めれば便利そうです。
しかし、、、
如何せんプレフィルターはその目的の通りゴミが集まりやすいですし、局所的に詰まればフィルター全体の通水量が低下します。
ごん太としてはあまりお勧めできません。
ただまぁ、これはごん太の妄想ですが、、
目の粗い大き目なゼオライトなんかを仕込むにはすごく良い場所のような気もします。。。
その場合エビの吸い込み防止は期待できませんが、ある程度の通水性を確保しつつ、飼育水を軟水化できるのではないでしょうか?。
吸水ケースを1段or2段と選べる
まだまだケースを利用することによる利点は続きます。
エーハイムプレフィルターの吸水ケースは本体紹介のパートでも述べた通り、1段利用(全高13cm)と2段利用(全高18.5cm)を選ぶことができます。
こいったストレーナースポンジにおいての長さ調節ですが、基本的には自作もしくは加工の部類に入り、スポンジはパイプは樹脂製ですから長さを変更のためにカットしたら元に戻らない場合がほとんどですから、利点と言えます。
特にうれしいのは、アクアリウムを始めたばかりの初心者さん。
といいますのは、水槽を始めたばかりのころは、水槽のサイズがコロコロと変わることが非常によくあることで、60cm規格水槽からメンテナンスのしやすい30cmキューブ水槽になることもあれば、30cmキューブ水槽から魚がより多く飼える60cm規格水槽になるというようなこともあります。
例えば、30cmキューブ水槽では、テトラのP1フィルターでも大きすぎ、スポンジとパイプをカットして利用したほうが、よりスペースを有効に利用でき、水景的によくなるはずです。
で、、、
そんな時でもこのエーハイムプレフィルターなら、本体に一切加工なく、吸水ケースを接続する、もしくは切り離すだけで、適切なサイズで利用することができます。
30cmキューブ水槽から60cm規格水槽へ、60cm規格水槽から30cmキューブ水槽へ、どちらにも瞬時に対応できるのです。
自分なりの水槽スタイルが固まっていない初心者さんにはぴったりなストレーナースポンジです。
また、こういった類の器具にありがちな・・・
買ってきたけど大きかった!小さかった!
使った見たら足らなかった!過剰すぎた!
ケースの段数を1段もしくは2段から選べるわけですから、そんな悩みもおきづらいわけです。
1段時はとってもコンパクト
これはデメリットにも関係するのですが、エーハイムプレフィルターはその存在感よく取り沙汰されます。
しかしこれは2段利用時に限っての話。
1段で利用すれば少なくともテトラP1/P2フィルターよりコンパクトになり、、、
我が家の水槽↑のように流木と水草で隠すのも非常に容易です。
ごん太の水槽では、45cm規格水槽にプレコ1匹、魚10匹前後、エビ15匹程度暮らしていますが、1段でも1週間に1回の清掃でプレフィルターとして十分に機能しています。
なので、余程汚す魚や大きな水槽や大きなフィルター、さらにはメンテナンスが面倒な人出ない限り無理に2段利用せずとも1段利用で十分なのではないかと、ごん太は感じています。
特に30cmキューブ水槽~45cm規格水槽のサイズを利用している人には、1段利用のエーハイムプレフィルターが外部フィルター用ストレーナースポンジとしては、機能的にも、適合サイズ的にも、そして水景的にもお勧めです。
スポンジがケースに守られているので魚が当たってもゴミが舞わない
さて、力のある中型魚や大型魚を飼育しており、その糞や残飯対策でストレーナースポンジを利用するということが多々あります。
そういったとき場面の利用では
喧嘩や給餌中に魚のヒレがスポンジにあたり、せっかく集まっていたゴミがフワフワと舞っい、水景が汚らしく見える・・・
そんなことが問題になることもあります。
大昔ごん太は純粋なプレコ水槽(大きい流木を2~3個入れ、プレコを5~6匹入れるような水槽)をたしなんでいました。
プレコを複数匹同一水槽で飼育したことがある人なら、お分かりいただけるかもしれませんが、プレコという魚は、同サイズに限ってですが比較的喧嘩っ早く、そしてしつこいのです。
負けたプレコがストレーナースポンジ付近の陰に逃げ、それを追ってきたプレコと第二ランドが始まる・・・というような光景が非常によくあったわけです。
もちろん、ストレーナースポンジ付近で2匹の中型プレコがヒレをブンブン振りながら押し合いっこするわけなので、スポンジがせっかくため込んだプレコの糞がフワーンと舞ってしまい水景が台無しになってしまうなんて日常茶飯事でした。
当時はこのエーハイムプレフィルターは無かったので、あくまで妄想にすぎませんが、
こういったケース内蔵型のスポンジストレーであれば、プレコのヒレが当たっても体当たりされても内部のスポンジは守れているわけですから、喧嘩で糞が舞い水景が台無しということはきっと無かったでしょう!。
・・・
とまぁ、ここまでがケースであることの利点のレビュー。
次より、プレフィルター全体としてのレビューとなります。
プレフィルターとしての効果あり!
さて、エーハイムプレフィルターはプレフィルターもしくはストレーナースポンジのくくりとして販売されているので当然な話ではありますが、
しっかりプレフィルターとしての物理ろ過の効果はあります。
つまりは、糞や残飯、トリミングの葉や枯草、さらには人間の髪の毛というような異物までしっかりとフィルター内部に通さず、ブロックしてくれます。
また、当たり前ですが、設置場所も水槽内ですから、メンテナンスは楽々。
水替え時にケースごと取り外し、中のスポンジをモミ洗いするだけ。
たったこれだけで、パワーヘッドをあけるのに面倒な外部フィルターのメンテナンス期間を延ばしてくれるわけです。
もちろん外部フィルターの清掃が全く不要になるということは決してありませんが、これこそがエーハイムプレフィルターに限らず、すべての外部フィルター用ストレーナースポンジの利点でもあるわけです。
そんなわけなので、確かに外観はグレーのプラスチックケースに囲われており異色の存在ではありますが、他のストレーナースポンジと遜色なく利用できます。
プレフィルターもしくはストレーナースポンジとして期待通りの効果をあげてくれるでしょう。
目が粗いので詰まりづらい
さて、ストレーナースポンジはスポンジろ材の塊ともいえるわけですが、ろ材を語る上で大切なのはその目の細かさ・粗さです。
目が細かければ硝化細菌が繁殖するのに適し、生物ろ過向きのろ材となり
目が粗ければ通水性が良くなり、大きなものを濾す物理ろ過向きのろ材となります。
一般的にストレーナースポンジのスポンジは【物理ろ材】の範疇に含まれますから、同じスポンジろ材でも生物ろ過向きなスポンジフィルターのスポンジと比べて目が粗い傾向あります。
では直接のライバルたるテトラP1/P2フィルターと比べるとどうなのか?
ということなるのですが、
テトラP1/P2フィルターと比べるとほぼ同等もしくはわずかに目が大きいです。
ですので、すぐに目が詰まりプレフィルターとして利用できないということはまずなく、ストレーナースポンジとしての効果も極めてテトラP1/P2フィルターに近い物になります。
正直に言えば、【ある点】を除けば、、、、
ケースに入ったテトラP1/P2フィルターというのが、ごん太なりの利用所感です。
そんな、ある点についてはデメリットのパートで述べていきたいと思います。
エーハイムのパイプ2種類が接続コネクターなしで利用できる
さて、こういった外部フィルターのアクセサリーでしばしば問題になるのが、パイプやホースとの接続です。
といいますのは、エーハイム製品ですら外径が9/12、12/16、16/22の3種類のホースが存在し、当然それに対応するパイプも3種類あります。
結果、多くの給水・排水アクセサリーにおいては、各パイプ径専用のコネクターを噛ませてから、アクセサリーと接続するという構造を持ったものが良くあります。
(それでも手持ちのパイプと合わず、苦慮する場合も良くあります。。。)
写真の右側緑色の段差があるパイプは、大昔のテトラP1/P2フィルターに付属していた異径変換パイプです。
各径を重ね段差にしたものが、なんと2種類も付属していたわけですが、
現在は写真は左側黒色のパイプ1つのみ。
このパイプはゴムの伸縮性を利用し様々なパイプ径と接続ができ、さらに余計なパーツを減らすことに成功したようです。
そんなわけで、メーカーが側としても苦慮しているのがよくわかりますし、ユーザー側としても
不必要に長くなり、不格好で、ポロリと外れる箇所も増え、取り付け取り外しも面倒になるコネクターはなるべく避けてほしいパーツでもあります。
とはいえ、まったく接続できないもの困りもの。。。
そんな悩ましいコネクター問題ですが、エーハイムなりの結論がこれ!
吸水ケースのフタ自体に段落ち加工がされており、別途コネクターを利用せずとも12/16、16/22のホース接続用パイプなら接続できるのです!。
エーハイム製品に9/12の給水パイプはありませんから、エーハイム製の外部フィルターであるならば、難しいことを考えずに必ずできるというわけです。
また、接続部は非常にスマートになり、 取り付け取り外しは取り外しは簡単。
購入時もよし!、見てよし!、メンテナンス性もよし!な他社製品にない強みを生み出している構造となっています。
うーん、便利!。
多くのエーハイム製フィルターで利用できる
そんな↑機能を持つストレーナースポンジなので、ほとんどのエーハイム製の外部フィルターに取り付けることができます。
取り付けられないのは流量を感知する機能を持つエーハイムプロフェッショナル3eシリーズと超大型の2250、2260のみ。
エーハイムの外部フィルターを購入したら、このエーハイムプレフィルターも迷わず買っておけば、何ら苦労することなくプレフィルターの恩恵に預かることができるとうわけです。
・・・と、ここまではその利点について述べてきましたが、次の章よりいよいよ欠点について述べていきたいと思います。
デメリット:ケース構造が仇となり・・・
当ブログではレビュー時にメリットばかりでなく必ずデメリットも述べるようにしています。
と言いますのは、こういったレビュー記事を読んでれるアクアリストさんが、店頭やオンラインショップでグッズの購入し、そのグッズの恩恵に預かれないと、アクアリウムという趣味全体で盛り上がり、そして前に進んで行かないからです。
(・・・高額商品が多くステマだらけな趣味では、いくら興味を持っても「やってみたい!」「続けたい!」って思いませんよね?)
なので、なるべく記事では本当の事を書くように心がけてます。
但し、著者はエーハイム信者なので、バイアスがかかっている可能性が十分ありますからその点はご注意くださいね。
そんなこんなで、、、
当記事で紹介したエーハイムプレフィルターですが、やはり欠点とはいかないまでも【気になる点】があります。
プレフィルターとしての機能すべてをスポイルさせるようなことは決してありませんが、やはり購入を検討するなら留意しておくべき点を↓で紹介しておきたいと思います。
というわけで、欠点や気になる点の紹介を始めていきたいと思います。
ケース内部が稚エビの隠れ家になることも
さて、ここで改めて吸水ケースの吸水部ご覧いただきましょう。
まるで自動車の【グリル】のごとく、高さ約2~3mm幅40mmのスリットが縦に9本入っており、これが円柱状の吸水ケースを囲うように4列あります。
このスリットを通った水が、スポンジを通り、外部フィルターへと進んで行くわけです。
スリットやスポンジがあることで、大きなゴミはもちろん、魚やエビの【大人】が吸い込まれることはありません。
で、、、
前章でも述べましたが、このケース内はコケが生えない程度の暗さです。
スリットのサイズは成魚の侵入を防ぐのに十分です。
なので、、、、
これはごん太の水槽【のみ】に起きた話かもしれませんが、
どうやら稚エビや子エビにとっては格好の逃げ場となることもあるようです。
吸水ケースのなかはゴミが溜まりやすく、デトリタス食なミナミヌマエビにとっては餌も豊富なわけです。
なので、水槽内でミナミヌマエビなどの小型の淡水エビを飼育している場合は、、
メンテナンス時に必ずスポンジやケース内に稚エビや子エビが潜んでないか軽くチェックしてから、稚エビを流さないためにも汲み置いた水で洗浄作業を行うようにしましょう。
ただまぁ、
稚エビ的にもケースの中と水草の中、どちらに逃げるか?となった時に選ばれるのは圧倒的に水草の中なので、
このプレフィルターを購入した当初の貧相な水草水槽ならざ知らず、現在では水草も豊富にあり、稚エビにとっては魅力的なシェルターとして映らず、侵入している数は以前に比較し大きく減りました。
ですので、すべての環境で起きることではないようです。
稚エビが吸われることも
そんなエーハイムプレフィルターですが、稚エビにとってケース内がシェルターとして大変魅力的に映りスポンジを潜り抜けてしまう稚エビがいるのか?
創的な接続部を持つフタとパイプの接続部に隙間ができるのか?
それともケース内でスポンジとケースやフタに隙間ができるのか?
・・・詳しい原因はわからず、
さらに言えばこちらも先ほどと同様にごん太の水槽に限った話かもしれませんが、
スポンジを潜り抜け外部フィルターのろ材に吸われてしまう子もいるようです。
言いようによっては、
外部フィルターの内部は餌(ゴミ)も豊富で、天敵たる魚もおらず、ろ材という比較的足場として優れている素材もあり、エビにっては天国なのかもしれませんが・・・
アクアリストにとってはせっかくお迎えしたエビさんたちに住んでもらう場所として、あまり良い気のするところではありません。。。
ですので、
外部フィルターの清掃時には、底の方で呑気に暮らしているエビ達がいないかチェックしてから清掃するようにしましょう!。
ごん太の水槽でもこのプレフィルターを購入した当初は、先ほども述べた通り水草が少なく格好のシェルターとなっていたので、
結果的にスポンジ内に逃げ込み外部フィルター内に吸い込まれたエビがポツポツいました。
もちろん、吸水パイプにストレーナーのみという組み合わせ時よりも吸い込まれるエビは減少しましたが、
ほぼ稚エビの吸い込みを防止できるテトラP1/P2フィルターを所持していることから大事をとり冒頭の通りエーハイムプレフィルターを一端利用中止にしたわけです。
なお、現在では水草が豊富になりエーハイムプレフィルターはシェルターとしての役目は失ったためか、外部フィルターに吸い込まれるエビはほとんどいません。
エビをとるか?
コケをとるか?
という悩ましい問題に一見思えますが、エビが逃げ込むということはその水槽において、エビが逃げ込むシェルターが不足していることが原因なわけですから、
飼い主としては専用のシェルターを設置するなどひと手間加え、よりエビ達が安心して暮らせ、繁殖でき成長できる環境を作り上げるべきでしょう。
、、、そんなわけで、吸水ケースであることはメリットもあれば、そんなデメリットもあるのです。
スポンジへのアクセスの悪さ
こちらも吸水ケースであることのデメリットです。
多くのストレーナースポンジにおいて清掃時の取り外し方法は、もちろん設置方法にもよりますがフィルターの電源を止めてスポン!とスポンジを取り外し、水槽外でモミ洗いとなります。
対してエーハイムプレフィルターは吸水ケースごと水槽外に取り出し、ケースを開けることで、初めてスポンジを取り出すことができます。
つまり、清掃するのにひと手間多いのです。
これは特にものぐさな人にとっては、気になる点となるでしょう。
しかし、これはごん太の使用感となるのですが、確かにひと手間あり、スポンジまでアクセスする時間も多いですが、
これが他のプレフィルターと大きな差になるデメリットか?と問われると甚だ疑問です。
と言いますのは、
フタを簡単に取り付け・取り外しできるよう留め具がついており、その開閉自体は5秒もかかららないからです。
実際問題、余程ものぐさな人でない限り、多くの人にとって大きな問題にはならないといえるでしょう。
存在感
プラスチックケースであること、プレフィルターとして太いことから、、
大きい!存在感ありすぎ!!
とよく言われるエーハイムプレフィルター。
もちろん、ごん太も購入当初はそう思いました。
ですがまぁ、、、
そもそも、エーハイムプレフィルターでも、テトラP1/P2フィルターでも、どんな他社製品のストレーナースポンジやプレフィルターでも、、、
物理ろ過性能と通水性を確保するために、ほとんどの製品が大きくて存在感があります。
プラスチックにしろスポンジにしろ、グレーにしろ黒色にしろ、、、
外部フィルター用としてのストレーナースポンジやプレフィルターとして機能が期待できる物は、流量に比例するように、さらに通水性を確保するためにも、総じてサイズも大きいのです。
ごん太も過去に100均ボディスポンジから自作して気が付いたのですが、フィルターの流量が大きければ大きいほどに、スポンジが小さければ小さいほど、ゴミが溜まりやすく詰まりやすい傾向にあります。
流量が小さい外掛けフィルター用のストレーナースポンジが小さいく、流量が大きい外部フィルター用のストレーナースポンジが大きいのは、なんとなく頷ける話なのではないでしょうか?。
・・・
さて、そんな、「そもそも論」はここまでにして、エーハイムプレフィルターの実際について述べておきたいと思います。
60cm規格水槽以上では、やはり吸水ケースを2段利用したほうがいいでしょうが、45cm規格水槽以下では吸水ケース1段利用でも十分ストレーナースポンジとして利用できます。
現にごん太の水槽では1段で利用しているのですが、、、
こんな風に流木と水草で目立たないように隠してあります。
一段で利用時はテトラP1フィルターよりはコンパクトなわけですから、エーハイムプレフィルターを隠すのにそれほど苦心することはないでしょう。
2段で利用している場合でも、テトラP1フィルターより若干大きく、P2フィルターよりは遥かに小さいですから、カモフラージュするのはそこまで難しいことでないように思えます。
縦置きゆえにパイプをカットしないと利用しづらい
まずこれをご覧ください。
水槽からビヨンと吸水パイプが飛び出しています
実はこのエーハイムプレフィルターですが、
パイプの長さを調節する機構が付いていません。
つまりここだ!と思う高さに設置するには、吸水パイプをカットして利用しなくてはならないのです。
対してテトラP1/P2フィルターでは、
テトラP1/P2フィルターにはもともとパイプの長さを調節し利用するための機構があり、いちいち吸水パイプをカットせずとも、ある程度スポンジの高さを調節することができます。
さらに、
P1にではスポンジ部が横置きなり、P2フィルターも配管がW字になっており、2つもの大きなスポンジが、縦寸法ではコンパクトに収まるように設計されていますので、
スポンジ部がつっかえて吸水パイプのU字部が大きく水槽からはみ出すということはありません。
そんなカットするか?カットしないか?で悩むエーハイムの吸水パイプですが、、、
1本1000円程しますから、カットするとなると妙な【もったい精神】が働き、このパート冒頭の写真のようにごん太の水槽では吸水パイプの一部が飛び出してしまったわけです。
基本的にはストレーナースポンジはゴミ取りも兼ねているので、ある程度底床と接地するようにセットする場合が多いとは思いますが、
プレコのように重くて大量な糞する生物を買う場合、わざとプレフィルター接地させずに宙に浮くように取り付け場合があります。
その方が底床のゴミ掃除がしやすく、また糞の量が多すぎるためゴミ取りをさせていると、すぐにスポンジが詰まってしまうからです。
なので、パイプをカットせずとも、プレフィルターの設置高が調節できる機構があれば、より便利であると言えるでしょう。
なお、この欠点に対する対処法は現在ごん太も考えあぐねているところです。
総評
それでは、最後にレビューの総評をごん太の事例をあげつつ述べてみたいと思います。
エーハイムプレフィルターVSテトラP1/P2フィルターの実際
ここからはごん太の水槽で事例です。
我が家においてエーハイムプレフィルターとテトラP1/P2フィルターを比較する論点はエビでした。
例えば、先日までのような外部フィルター2台並行利用な状況では、エビが吸いこまれると吸水パイプから直接メインフィルターのフィルターケース内に吸い込まれることになります。
外部フィルターを2台並行稼働時のメンテナンス頻度(つまりエビを発見&救出できるタイミング)はおおよそ月に1回です。
そんな場所にミナミヌマエビを閉じ込めたままにするのはアクアリストとして大変心苦しいので、何として、そのような事態は避けたいわけです。
結果としてエビの吸い込みがほぼないテトラP1/P2フィルターを再度利用することとなりました。
しかし、現在は外部フィルター並列稼働から、サブフィルター→メインフィルターの直列稼働と構成が変更してあります。
そして、サブフィルターは1週間に1回程度、メインフィルターは1.5カ月程度に1回のメンテナンス頻度となっています。
吸い込まれたほとんどのエビはサブフィルターに留まっていることが多いですから、並列稼働時よりも吸い込まれたエビを発見し救出する機会(=サブフィルターのメンテナンス回数も)増えることとなります。
そうなってくると、
じゃあ、、、エビ吸い込み防止もほどほどにコケ対策もできる、エーハイムプレフィルターを利用してみようか
という気持ちになり8月よりエーハイムプレフィルターを利用しています。
つまり、ほんのちょっとした機器変更やメンテナンスタイミングの変化でテトラP1/P2フィルターからエーハイムプレフィルターに変わったわけです。
プレフィルターとしての効果はほぼ同じならば・・・
そんなこと↑が我が家の水槽ではあったわけです。。
そこで経験したことをより噛み砕いて言うならば、、、
まずライバル関係となるテトラP1/P2フィルターとの比較ですが、まずはっきりと言えるのはプレフィルターもしくはストレーナースポンジとしての機能において、もちろんごん太が得た使用感に限ですが、あえて言えば、、、
テトラP1/P2フィルターとエーハイムプレフィルターはそれほど大きな差はありません。
さらに言えば値段もほぼ同じなわけです。
しかしその中で、明確な対立する軸があるわけです。
より大きい拡張できる方ががいいのか?
それともコンパクトになる方がいいのか?
グレーがいいのか?黒色がいいのか?
ケースに守れらた方がいいのか?
スポンジむき出しで簡単に取り出せるほうがいいのか?
コケが生えづらい方がいいのか?
エビが吸い込まれづらい方がいいのか?
縦置きがいいのか?
横置きがいいのか?
ざっくり言ってもこれだけの違いがあるわけです。
そして、プレフィルターとしての効果はほぼ同じ【かつ】違いが多いとなると、どちらを利用するかは、はっきり言ってアクアリストとしては水槽の違いもしくは好みの違いで選ばざるを得ません。
水槽サイズや機器構成、メンテナンスタイミング、飼育している生体、水槽のテーマなどなど
これだけでも、どちらがベターか?常に変化するわけです。
なんだかんだでもう10年。ということは・・・
そんなこんなで、、、 両方所持しているごん太も、双方甲乙つけがたく、評価が揺れ動きながら利用している状況です。
やはりなんだかんだ言っても、 テトラP1/P2フィルターの方が古くから多くのアクアリストに利用されているわけですから、情報量ではエーハイムプレフィルターは敵いません。
しかしながら、、、
そんな新たな対立軸を生み出したエーハイムプレフィルターも今年で発売されてから10年ほど経過するわけで、余程良い製品でなければ10年も続くはずもなく、、、
これは実力が伯仲している状況を示しているのではないでしょうか?
つまり、
古くから愛され利用されてきたテトラP1/P2フィルターに匹敵するほど、
エーハイムプレフィルターは良い出来だと言えるでしょう。
というわけでかなりの長文になってしまいましたが、今回はここまで。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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