いよいよ子供たちの冬休みが始まり、大人たちはなにかと忙しくなる年末年始を迎えつつありますが、いかがお過ごしでしょうか?。
さて、前回はエーハイムプレフィルターについてレビューしてみました。
今回は、そのエーハイムプレフィルターの”ライバル”として登場したテトラの外部フィルター用ストレーナースポンジこと、、、
テトラP1フィルターとテトラP2フィルターの双方をレビューしていきたいと思います。
(なお今回の記事では双方含めて呼ぶ場合P1/P2フィルターと記します)
さて、このストレーナースポンジですがアクアリストの間では、、、
外部フィルターのストレーナースポンジで困ったらとりあえずこのP1もしくはP2フィルターを手に取っておけばまず間違いなし!
それほどのアクアリストの間では定番中の定番のアイテムで、利便性や有効性に秀でたものがあり、そしてそれを示すかのように非常に息が長い商品でもあります。
我が家の水槽でもつい最近エーハイムプレフィルターの変更していましたが、それまでの直近の約3年間、それ以外では1年半、計4年半もの間、2代にわたり外部フィルターの物理ろ過の守護神として役割を果たしてくれた信頼性の高いフィルターです。
そんなわけで本文に入って行くわけですが、まずはいつものように利用することとなった経緯から述べ、P1/P2フィルターそのものの紹介へと移り、最後にレビューをしていきたいと思います。
それでは続きをどうぞ!
なお、今回のレビュー記事もいつものように長めな内容となっておりますので、お忙しい人は下目次リンクをご利用ください。
テトラ P1/P2フィルターレビュー
というわけで、ここからが本文となります。
相変わらず長い文章ですので、お忙しい人は↑の目次リンクよりお好みのパートへジャンプすることをお勧めいたします。
利用経緯
まずそれでは、テトラP1/P2フィルターを購入した経緯について述べていきたいと思います。
我が家のテトラP1/P2フィルターですが、今回写真に収めたものは2代目でして、その1代目はごん太が水槽を中断する以前に購入したものです。
かれこれもう10年以上前の話ですが、しばし昔話に付き合っていただければと思います。
プレコ水槽の物理濾過の強化を目指して!
直接的に何がきっかけかはわかりませんが、テトラP1/P2フィルターを初めて購入したのは、もう10年以上前の話です。
その当時ごん太はプレコ水槽を嗜んでいました。
グリーンロイヤルプレコに、プラチナロイヤル。
サタンプレコにオレンジスポットセルフィン。
タイガープレコに、オレンジフィン”ブラック”カイザー
などなど
そもそもアクアリウムを始めるきっかけとなったのはプレコに惚れたからなのですが、当時は格安で様々なプレコが手に入るショップが自宅の近くにあり、あれよあれよという間にごん太はプレコマニアになり、買ったばかりの水槽がプレコ水槽に様変わりしていきました。
ところで、そういったいわゆる”プレコ水槽”において一番の問題はなんでしょう?
それは時に彼らの肛門からブラーンと連なっている糞なのです。
もちろん、人工飼料やきゅうりなどの生き餌を食べることで生じる生分解の対象となるような糞もあれば、
ガシガシ・ゴリゴリと流木を削るように吸盤状の口から食べ、糞として排泄後も重く水中に沈み、おそらく主成分はリグニンからなると思われる迅速な生分解を望めないようものまでありました。
兎にも角にも糞の量がすごかったのです。
当然いくら高性能の外部フィルターでも、ろ材構成に一工夫なければ容易く詰まるわけですが、当時のごん太は生物ろ過ならまだしも物理ろ過についての知識も経験もゼロ。
初心者でもろ材の吟味が必要なく、簡単に取り付けでき手軽メンテできる。
そんな物理ろ過を強化できる道具はないか?
行きついたのが今回紹介するテトラP1/P2フィルターでした。
それは、もう10年以上昔の話です。
稚エビ稚魚の吸い込み防止のために利用
それからごん太とアクアリウムには紆余曲折あり一時中断。
話は飛んでそれから数年前(と言っても、もう5年以上前の話になりますが)、いよいよごん太は水槽が再スタートできることになり、本格的なプレコ水槽をあきらめ家族の理解が得られそうな水草(の中にプレコを入れるという荒業)がスタート。
プレコと水草の成長を愛でつつも、無機質な室内に生まれる美しい水辺に見とれる、充実したアクアライフを送っていましたが、それと同時に厄介者の”ヤツ”が増え始めます。
そう、黒ヒゲ苔です。
当初はライトの点灯時間を減らしたり、水替えで貧栄養な水槽を目指したり、さらには木酢液で対処していたごん太ですが、いよいよコケが手に負えなくなります。
その時お迎えしたのが、”お掃除屋さん”として有名であったミナミヌマエビです。
もっとも、プレコやオトシン、ミナミヌマエビなどの”スカベンジャー”と分類される生体を、ただ単にお掃除屋さんとして迎えるのはプレコ好きとしては認めたくない行為ですが、その時はただただ藁をもすがる気持ちで導入したわけです。
そして幾度かの重大な失敗を経て、ミナミヌマエビたちが我が家の水槽に順応し始めホッと胸をなでおろしているとき、あることに気が付きます。
あれ・・・?
この小さくてヒュンヒュン泳いでる生物は?
それこそ、ミナミヌマエビの”稚エビ”だったのです。
エビ達が我が家の水槽に本格的に適応し始めた証拠でもある、新しい生命の誕生にごん太は大いに喜びました。
それと同時に大いに慌てました。
外部フィルターの吸水パイプにはプラスチック製の簡単なストレーナーしか設置しておらず、このままでは稚エビ達が吸い込まれてしまうことに気が付いたからです。
バタバタしながら大昔のプレコ水槽で利用していたテトラP1フィルターを発掘してセットし、か弱い命が凶暴な外部フィルターに吸い込まれないようにしたわけです。
もっとも、稚エビにとっては外部フィルター内は天敵もおらず餌もたくさんあるので余計なお世話だったのかもしれませんが。。。
そんなこんなで、つい最近まで我が家ではテトラP1/P2フィルターは現役だったわけです。
今回は、水槽中断前に1年半ほど、水槽再開後には約3年、トータル4年半利用したテトラP1/P2フィルターをレビューしていきたいと思います。
次章よりテトラP1/P2フィルターの紹介となるのですが、まずは、
「ストレーナースポンジの役割とは何ぞや?」
という人もおられるでしょうから、次パートで簡単にまとめておきます。
ストレーナースポンジの役割
前回(エーハイムプレフィルターのレビュー)でも記しましたが、ストレーナースポンジの役割は以下の通りです。
【ストレーナースポンジの役割】
物理濾過の強化
生物ろ過の強化(但し目の細かさによる)
外部フィルターのメンテナンス軽減
稚エビ稚魚の吸い込み防止
ストレーナースポンジの主たる効果は、スポンジで大きなゴミを濾すことによる”物理ろ過”の強化です。
外部フィルター内部のメンテナンスは少々手間がかかることもあり、なるべくならフィルターケース内に残飯や枯葉や死骸など大きなゴミを吸い込ませたくありません。
そこでストレーナースポンジの出番なります。
ストレーナースポンジで大きなゴミを漉してしまえば、水槽外に設置してあるわけなので、外部フィルターのフタを開けなくてもスポンジを楽々取り出せ洗浄でき、その分外部フィルター内に汚れがたまらないわけです。
つまりストレーナースポンジを利用すれば外部フィルターのメンテナンスの軽減につながるわけです。
また、ストレーナーにスポンジが付いているわけですから、ゴミはもちろん、稚魚や稚エビなどの生体も吸い込まれることはありません。
そんな物理ろ過の強化という側面が強いストレーナースポンジですが、生物ろ過の強化のために利用するという人もいるようです。
スポンジ自体の目の細かさはエーハイムの粗目パッド(いわゆる青スポンジ)よりも細かいですから、確かに生物ろ過を担わせることはできるでしょう。
が、、、
目詰まりしづらいためやや粗目のスポンジを利用しており、またフィルター外にありすぐに洗浄できるという特徴が強みな道具ですから、なるべく物理ろ過の強化目当てで利用したほうが特徴を生かせるのかと思います。
というわけで、経緯についての話はここまで。
本体・各パーツ紹介
ここからは、本体や各パーツの構造やサイズについての紹介となります。
今回紹介するテトラP1フィルターとP2フィルターです。
さて、若干レビューのネタバレになりますが、
テトラP2フィルターのパッケージ内容物でテトラP1フィルターとして利用することも可能だったりします。
ですので、まずはテトラP1/P2フィルターの共通部分について紹介したうえで、P2フィルター、P1フィルターとそれぞれ紹介していきたいと思います。
1アイテムで2通りの紹介となりますから、いつものように長々と紹介しているといつまでたってもレビューまで進みませんので、手短に紹介していきたいと思います。
なお、今回も大昔に購入した品ゆえにパッケージはとうの昔に破棄されており、その紹介はありません。
パッケージの詳しい内容についてはチャームさんなどアクアリウム系通販サイトの有名どころには必ず掲載されていますので、そちらにお任せすることとします。
本体
というわけで、まずは本体の紹介となります。
まずはP2フィルターの写真。
次いでP1フィルターの写真となります。
(長期間利用したため、スポンジがやれています。悪しからず。。。)
双方ともに、パイプカラーは濃い緑もしくは薄い緑色透明のプラスチック素材を利用しているため、ものすごく”エーハイム感”が漂っています。
そんなエーハイムとテトラ両社の関係については前回ネタにしましたので、今回はもう1つ”気になる関係”について↓で述べておきます。
テトラスポンジフィルターとの比較
このテトラP1/P2フィルターですが、↑のようにエーハイムとの関係も推測できるわけですが、それよりも多くのアクアリストが真っ先に思いつくであろうは、同社製スポンジフィルターとの関係です。
特にテトラP1フィルターはテトラブリラントフィルター、
テトラ/P2フィルターはテトラツインブリラントフィルターとよく似ています。
そこでここで両者を並べて写真を撮ってみました。
下の写真はテトラP1フィルターとテトラブリラントフィルター。
上の写真からわかる通り、テトラP1/P2フィルターはテトラのスポンジフィルターを、まるで比率をそのままに拡大したようなサイズとなっています。
しかしながら、構造がよく似ており、さらにパーツも一部共通ですが、そのスポンジのサイズと目の細かさは全く違います。
↓の写真をご覧いただければ、お分かりいただけるでしょうが、両者のスポンジ部の目の粗さはかなり違います。
やはりプレフィルターとして利用されることやより大きい流量を想定しているためかテトラP1/P2フィルターの方が目がテトラブリラントフィルターのそれより粗くなっています。
また、スポンジのサイズやパイプ径などもテトラP1/P2フィルターの方がより大きくなっています。
そんなわけで、、、
両者は似て非なるものなのです。
ですから、たとえ構造が似ているから!という理由でもブリラントフィルターのスポンジを外部フィルターのストレーナースポンジとして利用するのは決してお勧めできません。
ブリラントフィルターのスポンジはより流量の少ないエアリフトで利用することを想定しているので、外部フィルターの通水量は過大であり、頻回にメンテナンスなされなければ、あっという間に詰まることが想定されます。
(実際、そういった話や写真を幾度となく目にしたことがあります。)
給水部が詰まれば外部フィルター全体の通水は低下もしくは停止してしまうので、水槽全体を危険にさらすことになります
ですので、ブリラントフィルターなどエアリフト式スポンジフィルターのスポンジを外部フィルターのストレーナースポンジとして利用するのは、ごん太としてはお勧めできません。
ただ、役割的には別になりますが、構造的にはよく似ているわけで、コスト削減のためか複数のパーツがテトラP1/P2フィルターとテトラブリラント/ツインブリラントフィルターでは共用だったします。
共通パーツは以下の通りです。
【共通パーツ】
・エルボーパイプ(ツインブリラントでは出水口)
・MPパイプ(ツインブリラントではメインパイプ)
・T字コネクター(P2とツインブリラントのみ)
・キスゴム
テトラP2フィルターのサイズと構造
さて、話を戻しまして、ここからはテトラP2フィルターをクローズアップしていきます。
テトラP2フィルターの各サイズは以下の通り。
【テトラP2フィルター:サイズ】
高さ:17cm(吸水パイプ含まず)
幅:12.5cm
厚さ:6.5cm(キスゴム含む)
※各サイズはメジャーで測定したためおおよそのサイズとなります。
以上のようなサイズですから、その大きさたるやなかなかのものです。
正直、45cm規格水槽ならまだしも、30cmキューブで利用するならば、流木やレイアウト用の石などでうまく隠さないと、その存在感に圧倒されることになるでしょう。
さて、ここからはテトラP2フィルターの構造について述べていきたいと思います。
テトラP2フィルターの最大の特徴は何と言ってもその形。
W型もしくは山型ともいえるような、なんとも不思議な形をしています。
スポンジを横にして上下2段にすると水圧の違いによる不都合がでるのか?
それともP1のパーツを有効活用するためなのか?
はたまたスポンジをコンパクトに納めたいためなのか?
理由はわかりませんが、実に1度見たら忘れられない特徴的な形をしています。
そんなP2フィルターのスポンジを取り払い配管のみ撮影してみました。
上の写真からお分かりいただける通り、水槽の中層~下層付近の水を左右のスポンジで水を吸い込み、外部フィルターへと送る構造となっています。
さて、そんなテトラP2フィルターですが、先ほども述べた通り実はテトラP2フィルターは各パーツを組み直すとP1にもなります。
そんなわけで、下のパートからはテトラP1フィルターについての話となります。
テトラP1フィルター:I字型にセット
というわけで、ここからはテトラP1フィルターのサイズについて述べていきたいと思います。
とはいえ、、、
テトラP1フィルターは3種類のセット方法がありますので、
それぞれの構造とサイズをまとめて述べていきたいと思います。
まずはI字型にセットする方法。(吸水パイプを組み合わせるとJ字にも見えますが。。。)
【テトラP1フィルター I字型にセット時:サイズ】
高さ:18.5cm(吸水パイプ含まず)
幅:5.5cm
厚さ:5.5cm
※各サイズはメジャーで測定したためおおよそのサイズとなります。
この場合、その寸法はほとんどスポンジのサイズと同等だということができるでしょう。
なお、ごん太が記憶している限り、いままでテトラP1フィルターといえば、このI字型のセット方法か、次に紹介するL字型のセット方法が主流だったように記憶しています。
さて、このI字型のセット方法ですが、パーツ数が少ないために外れにくいという利点はあるものの、スポンジを外す時は下向きに引っ張らないと外れないのでなかなか不便です。
【コンパクトにかつ便利に】P1フィルターを利用したいのならば後述しますU字型にセットするのがお勧めです。
テトラP1フィルター:L字型にセット
次いでL字型にセットする方法。
【テトラP1フィルター L字型にセット時:サイズ】
高さ:8cm(吸水パイプ含まず)
幅:17.5cm
厚さ:5.5cm
※各サイズはメジャーで測定したためおおよそのサイズとなります。
さて、このL時にセットした場合ですが、
スポンジを横向きでセットするので高さは無く目立ちにくく隠しやすいという利点があります。
また、L字型にセットして底床と触れるようにスポンジを設置すると、水槽以内のゴミは底床に留まっていることが多いですから、、、
外部フィルター内へ向かう水流を利用して意図的にゴミを集めるすることもできます。
もちろん、わざと宙に浮かして必要以上にゴミ集めをさせず詰まらせない運用方法も可能です。
しかし、水槽内の背面に設置することが多いため、スポンジがヒーターと干渉し設置がままならない時もあります。
また、スポンジを取り外すためには水平方向に引っ張らなくてはならず、取り外すだけでもレイアウトを崩す必要があり、手数も増えますのでせっかくため込んだスポンジのゴミをばらしやすい・・・そんなデメリットが強く出る設置方法です。
しかし、、、換水時にスポンジを掃除してしまえば↑の後2つのデメリットは気にせず利用できるでしょう。
テトラP1フィルター:U字型にセット
最後はこんな風にエルボーパイプを2つ組み合わせU字型にセットする方法です。最近流行りの組み方でもあります。
【テトラP1フィルター U字型にセット時:サイズ】
高さ:16cm(吸水パイプ含まず)
幅:8cm
厚さ:5.5cm
※各サイズはメジャーで測定したためおおよそのサイズとなります。
昔はP1フィルターには1つのエルボーパイプしか付属していなかったため、このU字にセットする方法はP2フィルターを購入したときのみ実現可能な組み合わせだったと記憶しています。
しかし、、、
現在はP1フィルターにもエルボーパイプが2つ付属しているようで、なにもP2フィルターを購入しなくてもU字型に組めるようです。
さて、I字型でなくわざわざU字型にセットする利点ですが、それは、、、
スポンジを真上に引き抜くだけで、すぽん!と取り外せる点です。
そのため非常にスポンジのメンテナンスが行いやすく、さらに言えば素早くスポンジを外せ、簡単にスポンジごとネットに移せるので、ため込んだゴミが散らばりにくいのも利点です。
ごん太としては、余程の理由がない限り、このU字型で利用がおすすめです。
そんなわけで、ここまでが、P1/P2フィルターの構造についての話となります。
次いで各パーツの紹介となります。
ストレーナーパイプ
ここからP1/P2フィルターを構成している各パーツについての紹介となるのですが、思いほのか話が長くなっているので、非常にざっくりとした内容で紹介を済ませたいと思います。
でないと、といつまでたってもレビューが始まりませんからね。
まずはストレーナーパイプ。
P1/P2フィルターにおけるストレーナーパイプとはスポンジと直に接する↓の写真にあるパイプのことです。
↑の写真のように複数の穴(計16か所)が規則正しく開いおり、この上にスポンジをかぶせるようにセットしストレーナースポンジとして利用します。
その利点はといいますと・・・
この16か所の穴すべてが吸水部となるわけですから、たとえ1か所の穴が詰まっても他の箇所で補える仕組みとなっているわけです。
つまりは、通水性確保のための工夫がなされているわけです。
スポンジ
次いでスポンジです。
いままで幾度となく写真にも出てきたテトラP1/P2フィルターのスポンジですが、それ単体を写真に納めると↓のようになります。
(長期間利用したスポンジですので、かなり損耗しています。悪しからず。)
このスポンジはテトラP1とテトラP2フィルター共用であり、そのサイズは長さは約14.5cm、直径は約8.5cmとなっています。
その構造上の特徴は何といっても、、、
表面積を増やすためにスポンジ表面に凹凸処理がなされていることです。
生物ろ過のセラミックろ材の話にも通ずる話ではありますが、
同じ体積でも表面積が多ければそれだけゴミをキャッチできると言えますし、ゴミの量が同じならば表面積が多い方が詰まりづらく通水性を確保できるとも言えるわけです。
ストレーナーパイプ共に実によく考えてある構造であり、このテトラP1/P2の最大のメリットである【詰まりづらさ】を生み出しています。
T字コネクター
次いでT字コネクターと言われるパーツです。
なお、このパーツのみ【P2フィルター専用】のパーツとなっています。
さて、このパーツの役割ですが、見ての通り配管を分岐、もしくは水流を集合させるパーツとなっています。
P2フィルターではこのT字コネクターの左右にエルボーパイプを接続し、配管を分岐した上で90°に曲げているというわけです。
またさらに、T字コネクターはパイプを左右に分岐するだけでなく、実は裏側に吸盤の取り付け箇所があり、TPパイプ・MPパイプで調節した高さを”固定”するという大切な役目もあります。
エルボーパイプ
こちらは直角に曲がっているパイプです。
P2フィルターのスポンジが垂直に立っているのも、P1フィルターでL字型、U字型にセットできるのもこのエルボーパイプのおかげです。
スポンジの方向を決めるパイプですから、メンテナンスの利便性や水景への馴染み方など、単純なパーツではありますが重要なパーツでもあります。
吸水パイプ
こちらはサイズ違いの2種類のパイプで、大きい径のものがTPパイプと呼ばれるパイプで直径約1.8cmで長さ約19cm、小さい径のものがMPパイプと呼ばれるパイプで直径約1.4cm・長さ約18.5cmあります。
↑の2本のTPパイプ・MPパイプを↓のようにつなぎ合わせると、わずかに隙間が生まれまるでトロンボーンのように上下に稼働できるのです。
この構造のおかかげで、長さを調節つまりP1/P2フィルターの高さを調節できる仕組みを生み出しています。
仕組みは単純なのですが、ストレーナースポンジの高さ調節ができるので、すんごく便利なのです。
異形変換パイプ
最後は異径変換パイプ。
本名は「接続ラバー」です。
昔のP1/P2フィルターではこのような階段状の異径変換パイプが2つ付属していたのですが、
現在はゴム製で伸縮可能な異径変換パイプこと「接続ラバー」が付属しています。
この接続ラバーを利用することで外径13mm~17mmのパイプと接続できるようになります。
伸び縮みするゴム製の異径変換パイプですから、サイズ内なら悩むことなくこれ1つで確実に取り付けることができるのです。
手持ちのパイプで繋げられる仕組みを考えたり、ホームセンターに慌ててホースを買いに行くなんてことは一切無用です。
また、ゴムが多少きつめなので強めに固定できるのも、以前の階段状の異径変換パイプにはなかった利点です。
・・・というわけで、パーツ紹介だけでも随分と話が長くなってしまいました。
そんな風に妙に熱く語れるほどにごん太とP1/P2フィルターとは長い付き合いだというわけです。
良い点
さて、ここからは本記事のメインでもあるP1/P2フィルターのレビューを述べていきたいと思います。
このテトラP1フィルターもしくはテトラP2フィルターですが、冒頭でも述べた通り
「ストレーナースポンジ」といったら、まずこれ!的な知名度を誇るアイテムです。
ごん太がアクアリウムを始めた15年以上前からあるストレーナースポンジです。
実際、その知名度に裏付けされる利便性と物理ろ過能力があり、おまけに廉価な商品で、長年売れ続けて当然なアイテムでもあります。
まずはそんな、テトラP2フィルター、テトラP1フィルターの優れいている点について述べていきたいと思います。
吸水面積が広く詰まりづらい
さて、P1/P2フィルターのようなストレーナースポンジを利用するにあたり、もっとも注意すべきことはなんでしょう?
それは、ストレーナースポンジが詰まりです。
ストレーナースポンジは長い長い外部フィルターの通水経路の先頭、つまりは吸水パイプの先端に取り付ける物理ろ過システムです。
もしこのストレーナースポンジが詰まってしまうと、外部フィルター全体に水が行き届かなくなります。
それはつまり、生物ろ過の停止を意味します。
生物ろ過が停止すれば水槽内ではアンモニアが高濃度になり、生体の住みずらい水質へと様変わりしてしまうのです。
なので、ストレーナースポンジを利用する際は観察と定期的なメンテナンスを行い、通水を確保することが利用するうえでの最も重要なポイントです。
視点を変えれば、、、
詰まりづらいストレーナースポンジほど安心して利用しやすいというわけです。
ではテトラP1/P2フィルターはどうでしょうか?
まずスポンジをかぶせるストレーナーパイプ。
1本につき16か所(P2フィルターでは2本なので32か所!)もの穴が開いており、たとえ1か所詰まったとしてもストレーナーパイプ全体では水流が止まらない構造になっています。
さらに言えば、スポンジ全体から吸水するような構造のため、一か所にゴミが集中しそこからスポンジの目が詰まるというようなことが極力起きにくい構造となっています。
次いでスポンジ。
スポンジの表面は凹凸加工がなされており、その表面積が大きくなるよう配慮されています。
表面積が大きいということはそれだけゴミを分散してキャッチすることになるわけで、目詰まりしにくくなるわけです。
以上のような工夫がなされているため、【もちろん、目詰まりのしやすさはメンテナンスの回数や水槽内のゴミの多さによるところも多いのですが】、、、
テトラP1/P2フィルターは非常に目詰まりしづらいストレーナースポンジです。
これこそがテトラP1/P2フィルターの最大の利点です。
失敗談:ストレーナースポンジと飼育環境
↑でも述べた通りテトラのストレーナースポンジであるP1/P2フィルターは詰まりづらい構造をもったストレーナースポンジです。
特にP2フィルターの詰まりづらさはかなりのもので、
【適切にメンテナンスしていれば、すぐにつまることはまずありません】
しかしごん太、過去に詰まらせたことがあります。
それは、60cm規格水槽に中型サイズのプレコ5匹、糞大量、木くず大量に出る水槽で、水替えの3日後にはコケが生え始めるような水槽でした。
1週間の換水時には1回は必ずスポンジのメンテナンスをしていましたが、それでも5日後には流量が半減していることがよくありました。
そんなある日、5日程度で詰まりメンテナンスが大変だからという理由でP2フィルターを取り外したことがあります。
そうしたら何が起きたか?。
数週間後、外部フィルターそのものが詰まって停止してしまったのです。。。
考えれば、P2フィルターに引っ掛かっていたものが全て外部フィルターに吸われるわけですから当然のことですね。
失敗したから言える話ですが、こうなってしまっては再びP2フィルターを利用する以外に、フィルターを大きいものに変更するか、2台併用にするか、さもなくば飼育数を減らすしか手立てはありません。
テトラP1/P2フィルターがすぐに詰まって役にたたない!・・と嘆く前に、それは物理ろ過に負担が掛かりすぎていることを意味しますから、まずは飼育環境や設備を見直してみてはいかがでしょうか?。
以上、ごん太の失敗談でした。
スポンジが黒く目立ちにくい
これはほとんどのストレーナースポンジにも言えることですが、スポンジが黒色であるとメリットが生まれます。
さて、ストレーナースポンジは物理ろ過ですから大きなゴミが溜まりやすいろ材です。
日に日にゴミで汚れていくスポンジろ材というのは、維持管理の点から見れば優秀ですが、水景を台無しにする一因でもあります。
また、そんな汚れやすいスポンジですが、そのサイズたるや結構なもので、それが水槽背面に鎮座するわけですから、目立たないわけがないわけです。
なので自然と汚れが目立たないように、存在感が出ないようにと心が動くのは当然のことです。
そこで黒色のスポンジです。
スポンジを黒色にすれば汚れが目立ちづらくなり、さらにそれに合わせるように暗色系のバックスクリーンを利用すればその存在感も幾分抑えることができるのです。
確かに最近流行りのミスト系バックスクリーンとは相性が悪いですが、特徴を抑えてうまく隠せば必要以上のアピールをなくすこともできるのです。
高さを上下に調節できる
前回のエーハイムプレフィルターのレビュー記事を執筆して、改めて利点に感じたのが吸水パイプの高さ調節ができる機構です。
「機構」だなんてカッコイイ言葉を借りましたが、なんのこっちゃない、
トロンボーンのように大きなパイプのなかに、1サイズ小さながパイプがぴったりはまり伸縮するだけなのですが、これが便利なのです。
文中にも記しましたが、P1フィルター特にL字型にセットして利用する場合、スポンジと底床の触れ具合によりゴミの集まり方が変わってくるという場面によく遭遇します。
ゴミがよく集まればメンテナンス時に一網打尽にすることができるのですが、逆に言えば詰まりやすくなるわけで、スポンジが底床に接するか?接しないか?
つまり吸水パイプの長さはどれだけにするか?極めて重要な検討事項であったりするのです。
またそれだけでなく、伸縮可能な吸水パイプは、水替え時にもその威力を発揮します。
例えば、一時的に吸水パイプよりも水位の低下が起きる場合、サイフォンが途切れる間際に外部フィルターは多量の空気を吸い込み、盛大にエア噛みを起こすことがあります。
しかし、P1/P2フィルターなら水位に合わせての位置も下げられるので、そのような事態も置きづらいというわけです。
(↑の写真のU字型に組んだテトラP1フィルターのパイプですが、TPパイプとMPパイプを組み合わせて利用すれば↓の写真のようにグインと伸ばすことが可能。)
さらに、
P1/P2フィルターの吸水パイプが伸縮するわけですから、U字型の外部フィルターの吸水パイプを長さに合わせてカットしなくていいというのも利点です。
前回のエーハイムプレフィルターでも似たようなことを記しましたが、エーハイムのU字型のパイプは1,000円程します。
もちろん、水槽が変わるごとに新しく購入してカットすればいい!という人もいるでしょうが、1,000円という金額は妙な【もったいない精神】が働き始める金額でして、ごん太はなるべくカットしたくないのです。
で、、、
伸縮可能な機構がついていると、いちいち長さ合わせのためにカットしたり、継ぎ足したり、ときには新しいものを購入したり、、、
そんな手間と費用が不要なわけです。
そんなこんなで、テトラP1/P2フィルターのTPパイプとMPパイプというパーツからなる吸水パイプは、構造こそ単純なのですが、侮りがたい利便性を生み出しています。
外径13mm~17mmのパイプに対応
このテトラP1/P2フィルターには接続ラバーことゴム製で伸縮可能な異径変換パイプが付属しており、それにより外径13mm~17mmのパイプと接続可能となっています。
例えば、エーハイムの12/16mmホース接続用パイプは外径が約10mmですから、小型~中型のエーハイム製外部フィルターなら、そのほとんどが細かい加工せずとも簡単に取り付けることができます。
買ってきたけどパイプが合わないっ!(汗)
加工のためにホームセンターいかなきゃ!!
そんな面倒事もなく、ポンとつけてすぐに使えるストレーナースポンジとなっています。
うーん、なんとも便利。
物理濾過を手軽に強化
こういった外部フィルター吸水パイプに取り付けるタイプのプレフィルターは、何といっても手軽にろ過に関わるろ材を増やせるところがその魅力です。
これが例えば、セラミックろ材を増やそうとするならば、まずは外部フィルターのフィルターケース内に空きがあるか確認しなくてはいけませんし、
なければ一回り大きい外部フィルターの購入を検討しなくてはなりません。
運よく空きスペースにろ材を追加するとなれば、今度はフィルターケース内でのろ材の順番を吟味しなくてはなりません。
さらに実際にセットするなればよく、開けるのがとても面倒な外部フィルターのフタを開けなくてはなりません。。。
・・・まぁ、それがあるから外部フィルターは面倒でもあり楽しいのですが・・・。
しかし、こういったストレーナースポンジなら難しいこと考えずに吸水パイプにポンと取り付けるだけですから、非常に手軽かつ短時間、そして難しことを悩んずに取り付けることができるのです。
稚エビ・稚魚の保護
ごん太がこのテトラP1/P2フィルターを再び利用することになったきっかけは、稚エビの保護です。
スポンジの目はそれほど細かくはないのですが、ミナミヌマエビの稚エビはこのスポンジを通り抜けることができないようで、外部フィルターに吸い込まれたと思わしき個体を清掃中に発見したことはほとんどありません。
それでも1年に1~2匹ほど外部フィルターの清掃時に救出することがありますが、外部フィルターの底がミナミヌマエビ達のパラダイスになっている・・・という事態はミナミヌマエビのために利用している3年間のなかで一度たりともありませんでした。
ですから、稚エビの吸い込み防止に十分利用できるストレーナースポンジだといえるでしょう。
P2フィルターを購入すればP1フィルターにもなる
これはP2フィルターのみのメリットなのですが、繰り返しますがP2フィルターのパーツを組み直せばP1フィルターとして利用可能です。
P2フィルターを買ってみたけど思ったよりゴミが引っ掛からず目立つだけなのでP1フィルターで十分だった!
将来水槽を拡大するため前もってP2フィルターを購入しておき、現在はP1フィルターとして利用したい!
などなど、、、
つまりは水槽の状態に合わせて、P1フィルター⇔P2フィルターを臨機応変に変更することが可能です。
特に初心者のうちは自分なりの水槽スタイルが定まらないことが多く、大きな水槽から小さな水槽へ、小さな水槽から大きな水槽へと右往左往することも多いですから、「大は小を兼ねる」というわけではありませんが、テトラP2フィルターがごん太としてはおすすめです。
スポンジの取り外し簡単
このメリットはP2フィルターとP1フィルターではU字型にセットした場合のみ、つまりスポンジが垂直かつ上向きについている場合のメリットとなりますが、
スポンジを上に引っ張るだけで、「するっポン」と簡単に外すことができます。
そして手早く取り外したら、そのまま目の細かいネットでスポンジごと回収すれば、スポンジにため込んだゴミを大量にばらまかずに回収できます。
これが横向きや下向きについていると、スポンジを取り外すためにはレイアウトを崩したり、水槽内に腕を深く入れないと外れませんし、そうこうしているスポンジにため込まれたゴミがばらまかれ水槽が大変なことになりますから、なかなかの曲者なわけです。
そんなわけなので、スポンジを上向きする(P2フィルターもしくはP1フィルターをU字型にセットする)だけで、メンテナンス性がかなり向上します。
幾度となく述べていますが、、、
ストレーナースポンジは外部フィルターの給水口に設置するため、それ自体の目詰まりが外部フィルター全体の流量低下に直結するので、適切なメンテナンスが必要なアイテムです。
(もっともテトラP1/P2フィルターは詰まりづらいストレーナースポンジですが・・・。)
それゆえ、簡単に取り外しができるということは、長期間安定した水質を維持するという目的において重要なことなんです。
そんなわけで、テトラP1/P2フィルターは利便性がよく詰まりづらくて安心して利用できる、実にアクアリストの目線に立った優秀なストレーナースポンジというわけです。
しかし、
そんな優秀クンでも欠点はあります。
気になる点
昔から有名なアイテムですから、多くの愛用者がいます
そんなわけですから、多少の欠点はあれども、、、
エーハイムのクラッシックシリーズのように利用すれば利用するほど手に馴染み欠点が気にならなくなるでしょう。
とはいえ、興味を持った人や今検討している人もご覧になっているでしょうから、ここではあえて欠点について述べていきたいと思います。
大きい!目立つ!
まず多くの人が一番気になるであろう点は、その大きさです。
前章でも述べましたが、P1フィルターをU字型に利用するとおおよそ幅8cm×高さ16cm×厚さ5.5cm、P2フィルターではおおよそ幅12.5cm×高さ17cm×厚さ6.5cmもあります。
その存在感たるやなかなかのもので、特にP2フィルターは特徴的な構造も相まって、アクアリストからもそうでない人からも多くの人の好奇心の対象となるでしょう。
また、そんなことをする人はまずいないでしょうが、P2フィルターを30cmキューブ水槽に設置しようものなら、鑑賞者の視線を独り占めできるでしょう。
しかし、、、
そもそもストレーナースポンジというものは水中ポンプで利用する場合もありますが、外部フィルターの吸水パイプに接続するのが一般的。
その吸水パイプは水槽背面に接していることがほとんどですから、テトラP1/P2フィルターも同じく水槽の奥にあることが多いです。
水槽の奥にあるということは・・・?
流木やレイアウト用の石、さらには背丈の高い水草でばっちり隠せます!
そのような隠し方があるので、以外にも水草水槽なら隠すのは比較的容易なわけです。
ですから・・・
テトラP1/P2フィルターを利用したいけどその存在感が気になる!
という人は安直な方法であり、多少手間もかかりますが、流木や石で隠してみてはいかがでしょうか?
P1フィルターでL字型に組んでいる場合造作もないはずですし、P2フィルターやP1フィルターをI字型に組んでいる場合は背の高い後景草や高さのある流木などを利用すれば簡単に隠せるはずです。
しかしそれとは逆に、大型肉食魚のようにレイアウト用のアクセサリーや水草がほどんどないような水槽では隠すのは難しいでしょう。
なお、ごん太のように3~4年も近くで見ていると、不思議なことに全く気にならなくなります。
こんなに特徴的な形をしてサイズもあるのに、人間の目というのは全く持って奇異なものです。
それだけこのデザインが秀逸だということでしょう。
ただまぁ、エーハイムプレフィルターのレビューでも述べたのですが、もちろん目の粗さ細かさにもよるのですが、小さくて目立たないストレーナースポンジというのはその分だけゴミをとどめられる量が少なく、詰まりやすいことを意味しています。
太くて大きいということは、それだけゴミが詰まりづらく安心して利用できるということとなわけなんです。
パイプが緑
なぜか?どういうわけか??、、、
パイプ類がエーハイムの外部フィルターや、テトラ製スポンジフィルターと同じように
濃い緑色もしくは緑色透明がテーマカラーになっています。
おそらくはコケや汚れが目立たないようにこの色にしてあるわけですので、利点でもあるのですが、
ソイルの色からパイプの色、さらには水草の色や魚の色まで注意を払い、レイアウトに力を入れている水槽では気になってしまうかもしれません。
ただまぁ、、、
こちらも水槽背面にあるわけですから隠すのは比較的容易です。
なお、ごん太はエーハイム信者のため全く違和感を感じません。。。
むしろ緑色のパイプが愛おしく感じます(重症)。
キスゴム
さて、このテトラP1/P2フィルターですが、
結構なサイズにもかかわらずP2フィルターで1か所キスゴムで固定するのみ、P1フィルターではキスゴムで固定する箇所はありません。
もっとも、
テトラP1/P2フィルターを接続することになる吸水パイプの方がガッツリとキスゴムで固定されていることがほとんどでしょうし、接続ラバーで硬く接続されるために、、、
いつも接続部がグラグラぷらぷらして外れがちで困る!というこはほとんどないはずです。
ただまぁ、それでも稚エビや稚魚の保護をする場合では吸水パイプからポロリと外れることは決してあってはならないことですし、
喧嘩の多い中型を飼育している場合はヒレなどが当たって外れることも多いです。
そのように外れることで大きな被害が起こると想定できるときや、実際に外れやすい時はTPパイプやMPパイプに別途キスゴムを追加し固定、さらにT字コネクターやエルボーパイプは100均のビニタイで固定しましょう。
ほんのひと手間ですが、これで安心して利用できるでしょう。
(たただまぁ残念ですが、固定方法によってはメンテナンスは面倒になります。。。)
スポンジがコケやすい
ここから先の話は、水草のために高光量かつ、プレコのためにフィルター2台並列運用による過度な水流、そして残飯に起因する富栄養状態な、ごん太の水槽に限った話かもしれません。
その点留意してお読みください。
さて、ごん太はとある理由で長年連れ添ったテトラP1/P2フィルターをやめ、エーハイムプレフィルターを利用することになるのですが、その理由は・・・・
スポンジが黒ヒゲ苔に侵食されやすいからです!
ごん太はP2フィルターもしくはP1フィルターをU字型に組んで利用することが多かったのですが、そのような利用方法ではスポンジの上端はライトに極めて近くなります。
さらにストレーナースポンジは外部フィルターの給水口に取り付けてあるわけですから、常時やや強めの流れがあるわけです。
おまけにスポンジという素材は非常に柔らかく表面もザラっとしています。
以上を黒ヒゲ苔基準で考えると・・・
光もさることながら大好きな水流もあり活着しやすい。黒ヒゲ苔にとってこんな理想的な環境はありません!
んが、、、
当然ではありますが付いてしまった黒ヒゲ苔への除去方法はたくさんあります。
【スポンジについてしまった黒ヒゲ苔の除去方法】
・1週間程度日陰で乾燥させる
・木酢液に1~2分ほど漬け込み酢攻めにする
・やや熱めのお湯で湯攻めにする
↑の処理をすればとりあえず黒ヒゲ苔は死滅させることが、スポンジの損傷も比較的軽微です。
しかし、1年も2年も同様の処理をしているとやがてスポンジがパラパラと砕け始めるので、そのタイミングでスポンジの交換となります。
つまるところ、、、
結局黒ヒゲ苔が生えてしまうと、その駆除処理をするためにスポンジの劣化が進みやすく、どこかのタイミングでスポンジの交換が必要になります。
交換用スポンジ自体1本700円前後とそんなに高いものではありませんからし、消耗品だと考えるべきでしょう。
また、黒ヒゲ苔の処理も水替え時に木酢液や湯攻めにすればいいわけですからそれほど手間でもありません。
しかし、問題はそれだけではありません。。。
黒ヒゲ苔の温床が水槽内にあり続けるということは、感染源をみすみす放置しているようなもの。
【あくまでスポンジにびっしりと黒ヒゲ苔が付着するごん太の水槽における話ですが】
栄養、光量、水流など黒ヒゲ苔の原因療法は難しいと言われて久しい昨今、温床となりやすいものは利用しないという対策も1つの有効な対処療法だと、ごん太は考えたわけです。
そんなこんなで、現在はケース入りで光があたりづらくコケずらい、エーハイムプレフィルターを利用しています。
後付けで遮光できるパーツがあればなぁ・・・そんな風に思わずにはいられません。
なお、塩素に付けたり、日向で乾燥させたり、100度の熱湯に漬け込むのはスポンジが著しく痛むので控えましょう。
総評
最後に総評を述べていきたいと思います。
冒頭でも述べた通り、ストレーナースポンジといったらコレ!と言えるほどテトラP1/P2フィルターには高い知名度があります。
そしてその知名度は、テトラP1/P2フィルターの利便性や有用性からなるもので、「長年使える」というよりは、多少の欠点は何のその、使えば使うほど目は慣れ手に馴染み、「気が付けば長年の相棒になっている」、そんな風に長年多くのアクアリストに愛された結果でもあります。
エーハイムプレフィルターを代表するような他社の外部フィルター用ストレーナースポンジを見かけるようになった現在、確かに市場に10~15年前のような圧倒的な存在感はなくなりつつありますが、
それでも今なお多くのアクアリストに愛されるアイテムです。
外部フィルター用のストレーナースポンジをお探しなら、第一選択となりうる実力と人気を兼ね備えたフィルターアクセサリーだと言えるでしょう。
というわけで、今回はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。
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