年末から年始まで、様々な行事があり、気が付けば1年のうちの12分の1が過ぎ去ろうとしていますが、いかがお過ごしでしょうか?
こんにちは、ごん太です。
前回は、、、
外部フィルターのストレーナースポンジの代名詞たるテトラP1・P2フィルターについてレビューしてみました。
そして今回もレビュー。
(実はレビューしたい商品が数多くあるのですが、書くスピードが追い付かず溜まってしまっています。)
今回のレビューは約6年ぶりにエアポンプを交換したので、そのレビューとなります。
今回新たに購入したエアポンプもといレビューネタは・・・
水作水心 SSPP-3s!
(以下水作水心3Sと省略)
水作水心3Sを約6年利用し、それを破損してしまったので水作水心3Sをリピート購入したたついでにレビュー記事を書いたみたというわけです。
そんな水心3Sの特徴を6年間利用した経験から言えば、何といっても静音であること。
しかし、静音ばかりが取り柄ではありません。
レビューのネタバレになりますが耐久性もあり、エアの量も多く、安価で入手しやすいと、多くのアクアリストに是非とっていただきたいエアポンプなのです。
というわけで、まずはエアポンプを交換することになった経緯、次いで水作水心3Sの紹介、最後にレビューという流れで話を進めていきたいと思います。
なお、今回はびっくりするほどの長文レビューとなっております。
お忙しい人は↓目次リンクよりお探しのパートへジャンプすることをお勧めします。
それでは続きをどうぞ!↓
エアポンプを交換することになった経緯
そんなわけで、まずは6年間利用した水心3Sを、新たに購入した水心3Sで交換することになった話の経緯について述べていきたいと思います。
どうやらエアポンプを破損したらしい
最近どうにもエアポンプがうるさい
さてごん太、実は水作水心3Sを2機所有しています。
1つは今回交換することになった、水槽を再開した6年前より利用しているもの。
もう4、5年前より1つは睡蓮鉢で利用しているもの。
2つの水槽を水作水心3Sにお任せしてあります。
といいますのは、具体的な性能についての話はレビューのパートで述べますが、
それほどごん太の水作水心3Sの性能に対する信頼は絶大だからです。
しかし、さすがに6年目のエアポンプということだけあって、いつのころからかわかりませんが、
ブィーーーン♪
という音がやや目立つようになってきました。
そういえば最近、エアの量を調節する時にパキっという音が聞こえたような・・・
そんな「心当たり」があるので、故障原因についてアレコレと思い出しつつまずは分解して、原因を調べてみることにしました。
分解してみたらネジの取り付け部分が破損!その原因
というわけで水作水心3Sを分解メンテナンスすることにしたごん太。
6年間も愛用しているエアポンプですから、分解清掃もお手の物。
まずは4隅のネジを取り外します。
エア吐出口側の前2つのネジを取り外し、
次いで後ろ2つのネジを取り外そうとしたとき異変を感じます。
なんとネジ2か所を外していないのにエアポンプのカバーが外れるではありませんか!?
あわててカバーの蓋を裏返してみるごん太。
どうやらネジを受ける雌ネジ兼支柱が根元から折れてしまっているようです。
この水作水心3Sはエア調節を担う【エア調節ダイヤル】と呼ばれるパーツを回すと、エアポンプの内部でダイヤフラムが前後に移動し、その振動量を増減することでエアの量を調節する仕組みになっています。
(詳しいパーツについての話は後述の紹介パートで述べたいと思います。)
どうやら、エア量が弱めたとき=ダイヤフラムが電磁石より遠い位置であるときに分解メンテナンスを行い、その際後ろ2つのネジを必要以上に強く締めたため、
エアの量を強くした際に(=ダイヤフラムが電磁石に近づく)ダイヤフラム一式がダイヤルでケースとカバーの間にクサビのように打ち込まれ、それらをつなぎとめていた雌ネジが折れたようです。
水作水心3Sをリピート購入
6年目のエアポンプということ
その他いろいろな原因も考えられるのですが、どちらにせよカバーがしっかりとしまっていなかったことが、ここ最近のブーン音の直接的な原因のようです。
折れた雌ネジをエポキシ系接着剤で強力に固定すればなんとか利用できるのかとは思いますが、いくらエポキシ系接着剤とはいえ、
「てこの原理」を利用しているネジの締める力を受け止めるのは非常に困難であり、接着面から再びぽっきりと折れてしまうことが目に見えています。
というわけで、今回はエアポンプを修理せずに交換することに相成りました。
6年目のエアポンプですから、それすなわち、
18時間×365日×6年=28,620時間!
それほど長く頑張ってきたエアポンプなわけです。
当然、プラスチックで構成された各部が多少なりとも劣化していることが十分想定できますし、使用者のメンテナンスミスが直接的な原因ですから、
壊れた!ショック!という感情は全くなく、
あぁ、いよいよ逝ってしまったな・・・
今までありがとう!。
という哀愁に満ちたものでありました。
壊さなきゃ、ボクもっと頑張れたのに・・・
という水作水心3Sの無言の叫びが聞こえなくもないですが・・・
ただ、エアポンプは水槽の生命線。
人体における心臓や肝臓の機能がフィルターならば、
エアポンプは肺。
そんな感情に浸っているわけにはいかず、すぐさまamazonで代替するエアポンプを探し始めました。
エアポンプ観今昔
さて、ここ数年、静音を売りにしたエアポンプが実に多く販売されるようになり、アクアリストもそれを当てにしてる節もありますが、、、
ごん太が初めてアクアリウムに触れた15年以上前のエアポンプとそれに対する考え方は?というと、
エアポンプはうるさくてあたりまえ。
静音性を謳っていようがいようがなかろうが、
大手メーカーだろうがなかろうが、
サイズやエア量大きかろうが少なかろうが、
中でダイアフラムが振動している以上、
エアポンプというものはすべからくうるさいものである。
アクアリスト自身がそれを当然だと思い込んでいる傾向ありました。
が、それはごん太がアクアリウムを初めて知った15年以上前の話。
最近のエアポンプは以前物と比べてはるかに静音性が高いのが特徴です。
例えばニッソーから発売されているミュートSやミュートDは、従来のダイヤフラムポンプではなく、ピエゾ素子を利用し静音性ながら小型化を達成しています。
水作水心も消音室に柔軟なゴム足を採用するなどして、静音性を高めることに力を入れています。
そんな風に各社静音性に力を入れるのは、、、、
癒しの空間、小さな水辺たるアクアリウムからブーン♪とかヴィィー♪とかひっきりなしに聞こえたら、
癒されるどころかストレスの発生源になってしまうからでしょう。
実にいい時代になったものです。
さっそくamazonで注文お値段1500円也
さて、様々なエアポンプの製品名も出てきたことですし、ここで本来ならば、あれやこれやと検討することになるのですが、
今回の交換にあたっては水作水心3S一択でした。
といいますのは、
ごん太も癒しを求めアクアリウムを知ったクチであり、ストレスを貯めやすく音に敏感なタイプの人間なので、水槽から発生する騒音にはすごく気が滅入いります。
実はアクアリウムを再開した当初、騒音の無いエアポンプを求めあれやこれやと身銭を切って試した時期があり、その時に気に入ったのが今回の水作水心3Sです。
正直な話、これ以上【エアポンプの騒音解消!】という泥沼にはまるような経験はしたくないですし、、6年間利用してその静音性は十分に評価できるものだったのでリピート購入した次第です。
(あ゛あぁ・・「ピエゾ素子」という格好のブログのネタを手に入れる機会が・・・)
と、投稿者としての残念な気持ちもありつつも、不必要な冒険をして寝不足になりたくない!というアクアリストとしての気持ちが勝ってしまい、今回は安全策で静音だとわかっている水作水心3Sのリピート購入となったわけです。
・・・と、随分と話の経緯が長くなってしまいましたが、次の章より製品の紹介をしていきたいと思います。
水作水心3Sを紹介!
水作水心3Sの全体像
ここからは、水作水心3Sのサイズや本体などを写真で紹介していきたいと思います。
まずはパッケージ、次いでそのサイズや本体についての紹介となります。
パッケージ紹介
まずはパッケージ正面。
落ち着いた黒と白のツートンカラーの色合いなパッケージに、
低振動・超静音・高圧力という言葉が水からインスピレーションを得たであろう水色の文字で記されています。
そして、その隣には
グンを抜く静けさ
というキャッチフレーズが添えられています。
さらにはパッケージ右上には日本製であることが高らかと謳われています。
次いでパッケージ正面向かって右面。
パッケージ正面で謳った性能の実現させるための特徴的なパーツである、ジャバラ状の脚ゴムやエア調節ダイヤルと一体化してある消音室とダイヤフラムのユニット、さらにはそのユニットが別売りでも販売してあることなどが、写真とともに掲載されています。
続いてパッケージ正面向かって左面。
エアポンプと水槽の適合表が記されてあります。
というわけで、本体のスペックが出てきたわけですから、改めて次のパートで、その性能とサイズについて述べておきたいと思います。
スペック・本体サイズ
そんなわけで、パッケージをサクっと開けて、、、
ここからは水作水心3Sのスペックやサイズについての紹介となります。
まずはスペックについてまとめてみました。
【水作水心3S(SSPP-3S)のスペック】
最大吐出量:2500cc/分
水深25cm時:1500cc/分
圧力:14KPa
水槽適合サイズ:30~60cm水槽
消費電力:2.8W(50Hz)2.3W(60Hz)
エア量調節:可
そのスペック上の一番の特徴は、これ1つで30cmキューブ水槽から60cm規格水槽まで賄えることです。
エア調節ダイヤルなるエアの量を絞り込む機構が水心3Sと2Sにはあるので、三又分岐や一方コックなどを別途用意する必要なく、これ1つで30~60cmの幅広い水槽サイズに対応可能です。
エアの量や圧力が豊富なことはこの水作水心3Sの1つの特徴でもあるので、詳しくはレビューパートで述べていきたいと思います。
続いてサイズ。
【水作水心3S(SSPP-3S)のサイズ】
前面幅 → 5.8cm
横幅 → 13.1cm(最大)
高さ → 5.1cm(ゴム脚含む)
コード長 → 約70cm(プラグ除く)
重量 → 260g(パッケージ除く)
そのサイズや重量はごくごく一般的な60cm規格水槽用エアポンプとしては、実に標準的なものとなっています。
一応ですが、消音室とエア調節ダイヤルが一体構造で前面端に配置されている構造上、その前面と後面のサイズは他機種よりも少々長めであるともいえるでしょう。
(ただまぁ、その点を加味してもごくごく一般的なサイズです。)
というわけで、全体論的な話はここまで。
続いては、水作水心3Sの特徴的なパーツであるゴム脚と、エア調節ダイヤル兼消音室について述べていきたいと思います。
水作水心3Sの特徴的なパーツ紹介
ゴム脚
さて、ダイヤフラム式のエアポンプは、内部で電磁石と永久磁石の振動でダイヤフラムを動かしているため、どうしても振動やそれ由来の音が出ます。
そして振動や振動音が周囲のものと共振したり、振動音単体で響いたするせいで大きな騒音となることもあります。
なのでエアポンプの脚は、エ静音にするうえで大切なパーツの1つなのです。
では水心水心のゴム脚といいますと・・・
こんな感じで、本体裏側から5つ生えています。
ここで、その1つを取り外してみましょう。
そのゴム脚はジャバラ状になっており、その内部は空洞です。
硬さは耳たぶよりわずかに硬めといった程度であり、柔軟性があります。
この柔軟な脚で、エアポンプが発生した振動を吸収し、騒音を低減させるというわけです。
実際稼働中のエアポンプを床に設置してみると、本体は従来品のようにブルブルと振動しますが、柔軟なゴム脚でその振動を良く吸収しているようで、床や床置きの家具と共振してうるさい!というようなことはまずないでしょう。
しかし、
やはりいくら柔軟な脚があったとしても、音の反射面となる床が直近に迫る床置きは静音性を求めるならいささか不利なのも確かで、
より静音を求めるならエアポンプ本体にリングもついていることですし、
太めの輪ゴムで吊るすことをお勧めしたいと思います。
(エアポンプの吊るしについては、詳しくはレビューパートで。)
エア調節ダイヤルと消音室
続いてエア調節ダイヤルと消音室。
こちらをケースから取り出してみると・・・
↑の写真のようなエア調節ダイヤルと消音室、さらにはダイヤフラム(ゴム製のポンプ部)に振動源となる磁石まで一体化されたパーツであることがわかります。
ダイヤル部を取り外すと、消音室を形作っている円筒状の内部が空洞と思わしきパーツがお目見えします。
ごん太としては消音室内部がヒジョーニ気になるのですが、どうやら固く接着されているようで分解することは叶いませんでした。
続いてダイヤフラム。
このゴム製の膜が、その横に取り付けてある永久磁石と対となる電磁石(写真には写っていない)で振動し、空気を吸ったり出したりします。
そのままではエアは出たり入ったりするだけでいつまでたっても遅れないので、ダイヤフラムの内部にはエアの動きを一方方向に制限するゴム弁が付いており、この弁とダイヤフラムが組み合わさり、初めてエアを送ることができるのです。
なお、ダイヤフラムの根元にあるナットを外すとダイヤフラムが外れ、その中にある弁が2つお目見えするのですが、、、テーマから随分と脱線してしまうので今回の分解は上の写真までとします。
最後にエア調節ダイヤル
ダイヤル自体はネジでありごくごく単純なものです。
(グレーの円筒上のパーツが⇔方向に稼働します) |
このダイヤルをエア量最大から最小方向へと絞ると・・・
ダイヤフラムと電磁石の距離は↑(近)から↓(遠)へ。
このようにダイヤフラムを含めたユニットまるっと前後に移動し電磁石への距離が変わり、
遠くなれば受ける磁力も弱くなるので、
(危険なのでマネしないでください) |
永久磁石の振動が↑(大)から(小)↓へ
エア量も↑(大)から(小)↓へと変わります。
(危険なのでマネしないでください) |
まとめると・・・
永久磁石と電磁石の距離が大きい=振動が大きい=エア吐出量大
永久磁石と電磁石の距離が小さい=振動が小さい=エア吐出量小
という構造なわけです。
一昔前のエアポンプは吐出口にコックが付いており、それでエアの通り道を閉めることでエア量を絞り込んでいただけですが、
水心水心3Sの場合は、エアの量を絞ると自ずと振動が小さくなるわけで、副次的な効果ではありますが静音性はさらに高まるというわけです。
静音性に着眼を置いた実によくできた構造だと言えます。
・・・そんなわけで、話も徐々にレビュー的な部分が増えてきましたので、そろそろ水心3Sのレビューを述べていきたいと思います。
しかし、その前に当レビューを読むにあたっての注意事項の記しておきたい思います。
水作水心3Sレビュー
!注意事項!
さて、私たち人間の耳は実は繊細にできており、結論から言ってしまえば、全員が全員同じ音を聞いているとは限りません。
精神状態や覚醒状態、ストレスの有無や育った生活環境、年齢などで聞こえている音は違ってきます。
例えば、
年を取るほどに女性や子供のしゃべり声のような高い音は聞き取りづらくなると医学では言われており、
最近では若い人だけ聞こえるモスキート音なるものが流行したことも記憶にある人が多いのではないでしょうか?。
また、仕事をしているときには何ら気にならない人の足音やしゃべり声なども、就寝時やリラックスしたいときにはとても耳障りとして感じられる人も多いのではないでしょうか?。
さらに言えば国道沿いに長年住んでいる人は車の排気音には慣れていると言えるでしょうし、線路沿いの人は鉄道の走行音に、空港の近くに住んでいる人はジェットエンジンの音に、公園の近くに住んでいる人は子供のはしゃぎ声に・・・そんな風に本来なら騒音となりうる音でも、長い時間を過ごすうちに慣れうるさいとは感じない人も多くいるはずです。
そんなわけで、
たとえ同じ音を聞いたとしても、人によってうるさいと感じるか否かはそれぞれ違うのです。
つまり何が言いたいのかと言いますと、
ごん太が「うるさい!」or「しずか!」と感じ、この記事でそのように書いたとしても、貴方の精神状態や生活環境によっては同じように感じない可能性が大きいということです。
ごん太はあれこれ静音だ!と評判の器具を買っては失敗した経験もありますし、
静かな器具で作り上げた自慢の水槽が、ストレスによって突然うるさく聞こえる経験もしたこともあります。
ですから、音に関する評判は当サイトを含めネットの記事や科学的な数値も確かに大切ではありますが、それらの情報1つだけを当てにすることなく、様々な見地から多角的に判断していくことが大切かと思います。
水作水心の「ここがいい!」その1:静音である
その音量を騒音計アプリで調べてみた
ここからは水心3Sを6年間利用を通じて得た所感を述べていきたいと思います。
冒頭でも述べた通り最近はいろんな機種が「静音」であることを売りに出していますが、やっぱりうるさくないエアポンプと言ったら、水作水心3S。
その静音性たるやかなりのもので、水心3Sから発せられるブーンという音よりも、エアストーンから発せられるシュワシュワーという音の方が目立ってしまうほどです。
じゃあ具体的にどれぐらい静かなの?
というわけで、スマホアプリの騒音計で簡単にではありますが音の大きさを調べてみました。
今回調査する対象は、
【音量調査の対象】
①、エアポンプ電源OFF時/エアレーションのなしの音量
①、新品の水作水心3Sの音量
②、破損した水作水心3Sの音量
③、エアレーションありの音量
以上の3つを調べてみました。
なお、このパートの冒頭で注意事項としても記しましたが、いくら騒音計を利用して、音の大小を比較したとしても、
人間の耳はかかっているストレス精神状態、時間や状況、育った環境で受け取れる音が変わってしまうほど、非常に繊細にできています。
ごん太は電車が走る音や、ジェット戦闘機が低空を飛ぶ音には全く動じませんが、人がグループで談話する声にはめっぽう苦手です。
そんなわけで、
同じ音、同じ音量でも、全ての人がまったく同じように
「うるさい」もしくは「静か」と感じることはまずないといっていいでしょう。
同一人物でも時間帯によって違うぐらいですからね!。
そんな注意事項を留意したうえで↓の測定実験を読み進めてください。
エアポンプ電源OFF/エアレーションなしの音量
最初に、比較対象として電源OFF時の「水槽台内」の音量と、エアレーションなしの状態で「水槽そのもの」から発せられる音量の2つを測定してみることにしました。
まず水槽台内で水作水心3Sの電源をOFFにして測定。
水心3Sの真下・エーハイムサブフィルター2213のヘッド(モーターなし)の上で測定してみました。
エアポンプが駆動していない時、水槽台内の音量は29.4dBのようです。
エアポンプの電源OFF=エアレーションなしの状態で、エアストーンの真上に騒音アプリを起動しスマホをかざし測定。
エアポンプが電源OFFでエアレーションをしていない時、水槽から発せられる音量は34.5dB。
(音量が一般的音量で言うところのどのレベルなのか?ということは次のパートに任せるとして)
この29.4dBと34.5dBという値は、今後の測定の比較対象として利用します。
なお、29.4dBと34.5dBという値自体は、この水槽の外部フィルター(エーハイム2222)のモーターの駆動音を拾ったものと思われます。
次の測定は、新品の水作水心3を測定していきます。
新品の水作水心3Sから発せられる音量
次いで本命の新品の水作水心3S。
何度も繰り返しますが、こちらは水槽台内部の梁に大きな目玉クリップと輪ゴムで吊るしたものを、その直下にあるサブフィルター2213(モーターなし)の上に騒音計アプリを起動したスマホを乗せて測定してみました。
その結果、35.4dB。
この35dBというのは一般的には、囁き声や落ち葉の音、病室内や深夜の郊外に該当する音量のようです。
つまりは、
音はすれども騒音と感じず、ほぼ無視できる音量と言えるわけです。
実際にごん太はエアポンプから半径2m以内にベッドがありますが、音に敏感となる就寝時ほとんどエアポンプの音が耳に入ってきません。
その代わり水槽由来の【別の音】が入ってくるのですが・・・
詳しくは後述します。
破損した水作水心3Sから発せられる音量
続いて破損した水作水心3S
こちらも新品の水作水心3Sと同様に水槽台の梁に目玉クリップと太い輪ゴムで吊るしたものを、同様の方法で測定しました。
結果、56.1dB
50dbという値は、静かな事務室、木々のざわめき相当の音量のようです。
故障前後で比べるとその差20dB。
音の大きさを示すdBという単位は、20dBで10倍の音圧の違いとなるようです。
つまりは、故障した水作水心3Sは新品と比べて10倍うるさい。
・・・
いや・・・自分よくいままで10倍うるさいエアポンプに耐えてきたなぁと、感慨に浸ってしまいましたが、そもそもこのエアポンプは壊してしまったものですから、
音量が大きくて当然です。
逆に言えば、破損しても元の静音性が高かったため、よこで就寝しても問題ないレベルのうるささで済んだともいえるでしょう。
話はまだまだ続きます。
エアレーションから発せられる音量
続いては、エアレーションの音。
実はごん太、このエアレーションのシュワシュワ音がうるさい・うるさくないにかかわらず、結構大きな音なのではないか?と前々から疑問に思っていたのです。
この測定では、エアポンプの電源ON時に騒音計アプリを起動したスマホをエアストーンの真上にかざし測定してみました。
なお、今回利用したエアストーンはいぶきエアストーン(23φ×60#100)です。
その結果は、、、
40.5dB。
40dBという値は、静かな図書館やシトシト降る雨に相当するようです。
さて、新品の水作水心3Sと比べるとエアストーンのシュワシュワ音の方が値が高いことにお気づきになられるはずです。
実際問題、ごん太はここ数カ月水槽の横で寝ているのですが、やはり破損したエアポンプの音よりもエアストーンのシュワシュワーという音の方を強く感じていたため、このような測定をしたわけです。
しかし、
このシュワシュワ音が多くの人には騒音として捉えられることは無いのではないでしょうか?
どちらかと言えば、木々のざわめきや雨のシトシト音というような自然な音に感じされるわけです。
そんな自然な音よりもエアポンプの音が小さいわけですから、
アクアリウムの癒しのもととなる音にその駆動音を隠すことができるほどの、静かなエアポンプということもできるでしょう。
実験結果まとめ
最後に比較対象と各測定結果をまとめてみたいと思います。
【水作水心3S】
電源OFF 29.4dB
新品水作水心3S 35.4dB
破損した水作水心3S 56.1dB
【エアレーション】
エアレーションなし 34.5dB
エアレーションあり 40.5dB
そんなわけで、結果から言えることは、、、、
単体ではエーハイムの外部フィルターに近い音量をもち、エアレーションの音に隠れてしまうほど
水作水心3Sは静音性が高いエアポンプであるということが、結果よりお分かりいただけるかと思います。
しかし何度も書きますが、
やはり人間である以上、疲れているときや就寝時、ストレスがたまっていたり、イライラしていたり、精神が不安定な時は、、、
いくら数値としては静音であっても、うるさく聞こえる時はうるさく聞こえるわけです。
周りはスーピースーピー寝ているのに、
自分だけエアポンプの音が気になって寝られない!!
という時もあるわけです。
そんなわけで、次のパートは静音性の高い水作水心3Sをより静かにするテクニックを紹介したいと思います。
tips:より静音にするには?
ここからは番外編。
ただでさえ静音な水作水心3Sをより静音化する方法について述べていきたいと思います。
もちろん、音が気になるエアポンプも以下の方法を利用すれば多少なりとも効果があるでしょう。
というわけで、まずは一覧でまとめてみました。
【エアポンプを静かにするテクニック】
・ゴムで吊るす
・エアチャンバーを取り付ける
・エア量を絞る
・慣らし運転をする
次いでそれぞれを説明していきたいと思います。
ゴムで吊るす
多くのエアポンプがそうですが、基本的にエアポンプは床やテーブル面などの平面に直置きするように作られています。
しかし、騒音対策で大切な1つの要素は、むやみに騒音を反射させず、うまく発散させること。
確かにそれ自体の音を抑えたり、共振をなくしたりすることも大切ですが、音を反射させスピーカーのように騒音をばら撒くのを防ぐだけでも効果があります。
そういった観点からみると床やテーブルに直置きするのは、エアポンプから出た音がすぐ平面で反射されるので騒音となりやすいわけです。
いくら優秀なゴム脚で振動を吸収できたとしてもダイヤフラム自体からから出る音は吸収できない・・・というわけです。
じゃあどう設置すればいいの?ということになるわけですが、
ゴムで吊るすと同じ床置きと比べ反射面が遠くなるため、より騒音を抑えることができます。
市販されているいくつかのエアポンプは吊るして利用ことも織り込み済みのようで、ポンプの先端にリングが付いている機種もあります。
そのリングに太めの輪ゴムを取り付け、さらに大き目な目玉クリップやS字フックなどを取り付け、水槽台の梁や付近の家具などに引っ掛けて利用するというわけです。
こうすれば、柔らかいゴム脚が無くても振動は吸収でき、設置場所次第ですが音もむやみに反射されることもないので、平面に設置するよりもエアポンプを静かにすることができるのです。
注意点としては、吊るす際に壁に近すぎたりすれば音が反射され騒音になり、またエアポンプが家具や壁にに接触するとさらに振動が大きく響き、かえってうるさくなるので注意してくださいね。
またゴムが劣化してくるとひとりでにちぎれることおあるので、輪ゴムの定期的な交換も必要です。
エアチャンバーを取り付ける
つぎは「エアチャンバーを取り付ける」について述べていきたいと思います。
エアチャンバーとは空気だまりのことで、当ブログでも一度取り扱ったのでその時の写真も載せておきます。
当ブログ過去記事より画像を拝借 |
このエアチャンバーが有効な騒音は、「エアストーン」から聞こえるエアポンプのブーン音です。
エアポンプは柔らかいゴム脚と強固なカバーで音を閉じ込め、振動を吸収する構造となっていますが、エアが流れる空気の通り道は閉じ込めるわけにもいかずその限りではありません。
ダイヤフラムが振動しエアがおきるわけですが、その心臓部で生まれたエアには騒音が含まれており、そのままエアチューブを通り、エアストーンから出るわけですので、なぜかエアストーンから騒音が発せられるという複雑奇怪な現象が起きるわけです。
そこで、エアストーンとエアポンプの間にエアチャンバーを取り付け、エアチャンバー内で空気の振動=音が発散さよう!というわけで、その結果静音になるというわけです。
が、、、
その効果は、かなり音に敏感な人しかわからないはずです。
ごん太はかなりストレスを抱え込んでいた時期にこのエアチャンバーに助けてもらったので、このtipsに載せておいた次第です。
エアチャンバー自体は簡単な道具で作れるので、静音なエアポンプを利用しているのにどうしてもブーン音が収まらないのなら、自作してみるといいかもしれません。
自作方法は、↓リンクよりご覧いただけます。
【静音化】エアポンプにエアチャンバーをつけてみた!【ペットボトルでDIY】
エア量を絞る
経験的な話ですが、エアの量を絞ると静かになるエアポンプが非常に多いです。
エアポンプ付属のコックでエアを絞ってもいいですし、三又分岐や一方コックで絞っても構いません。
おそらくは、↑で述べた多くのエアポンプは通りエアの通り道の騒音対策が効果的にできていないことが多く、、、、
・・・つまりはエアから排出されるエアはエアポンプの振動部付近から生まれるのですが、それを壁で塞いではエアが出てこなくなるわけですので、対策しづらいわけです。
結果、多くのエアポンプで吐出口が騒音の逃げ道となっているのが現状です。
さて、そこでエアの量を絞るとどうなるか?
エア量を絞る=騒音の逃げ道を塞ぐ
これが、エア量を絞るとエアポンプの音量も下がる理由かと思われます。
もちろんそればかりでなく、水作水心3Sのように、ネジを回すことでダイヤフラムの振動が弱くなり、エアの量が減り、振動が弱くなることでブーン音も小さくなる機種もあります。
どちらにせよ、エアの量が減るわけですから、状況によっては利用できない方法です。
まずは、エアレーションの量を減らしても生体に悪影響がないか?よく検討し、
エア量を絞った際はしばらくの水槽の観察が欠かせません。
慣らし運転をする
これは水作水心シリーズに限っての話かもしれませんが、
購入してから1~2カ月程度連続して利用すると、可動部がこなれて音がより静かになることがあります。
実際にはただ普段通り利用するだけなので、↑3つのように特段なにかするというわけでもないのですが、こちらもごん太その効果を確認済みです。
こちらもエアチャンバーと同じく、相当音に敏感でないと違いが判らないかもしれませんが、もし静音性が高いと評判のエアポンプを購入したのにもかかわらずうるさいと感じるのならば、1カ月ほど我慢して利用してみると慣らし運転が終わり静音になるやもしれません。
ただまぁ、うるさいものを1カ月も我慢して利用するということになるわけですから、
騒音でストレスが溜まり本末転倒ですし、場合によっては初期不良の見逃しにつながるわけですから、全ての人にすべからくお勧めできる方法ではありません。
・・・
随分と大脱線してしまいました。
話を水作水心3Sの良い点に戻したいと思います。。。。
水作水心の「ここがいい!」その2:エアが豊富
さて、水作水心3Sのもう1つの魅力。
それは豊富なエア量です。
毎分2500cc、水深25cmでは毎分1500ccなので60cmも十分これ1台でまかなえます
その心臓部から生み出されるエアの圧力もかなりのもので、最高圧力14Kpa、これがどれだけの圧力下と言いますと、、、
直径30mm長さ15cm #150という、ドでかく目の細かいエアストーンでも、
水深28c(45cm規格水槽の底)でエアが弱くなることなく利用できるほどです。
(当サイト過去記事より) |
エア量が大きなエアポンプには「余裕の音だ!馬力が違いますよ」=エア量も大きくなれば吐出量も大きくなるというような現象が良く見受けられるのですが、
水作水心3Sはこんなに太いエアストーンを利用できるのに、静音なのです。
水作水心の「ここがいい!」その3:耐久性ばっちり!
さて、そんな静音で吐出量も多い水作水心3Sですが、ごん太がメンテナンスで破損するまで6年間も頑張ってくれました。さすがの日本製と言わざるを得ません。
ただまぁ、、、
壊さなかったら・・・もっと長生きできたかも。
もちろん、水心3Sには交換用ユニットもありますから、ケースさえ破損することなく適切なメンテナンスしていけば、もっと長期間利用できるでしょう。
さて、
そもそもですが、
エアポンプは水槽内に酸素を供給するだけでなく、過剰な二酸化炭素も排出してくれる、いわば人体においてガス交換が役割の肺にあたる重要な器具です。
静音であること、吐出量が多いこと、廉価であること、、
それらも確かに大切ですが、”壊れない”これが実は最も大切なことだとごん太は思うのです。
水槽状況や季節によっては魚の生死にかかわる器具ですから、安心して長くつかえてるものを利用したいものです。
水作水心の「ここがいい!」その4:エア量調節可能である
エアポンプのエア量を調節(絞る)方法
さて、こういった30~60cm水槽用エアポンプにおいて、ちょっと昔までエアポンプ自体にエア量を調節するバルブなんて付いていないことが多かったものです。
そのため、三又分岐や一方コックのお世話になることが実によくありました。
今でも、より安価なエアポンプや、小型水槽用のエアポンプにはエア調節をする機能がないものもあり、そういった小物パーツが必要なものもあります。
そして、、、
三又分岐や一方コックというようなちょっとしたパーツというのは、まず初心者さんの目にまず留まらないことが多く、
エアの量が多すぎる!なんとかせねば!!という事態が起き、その調節方法を調べ、初めて手に取られる器具とも言えるのです。
余程念入りに調べた人か、手取り足取り教えてくれる人が近くにいる人がいるなら、初めてのエアポンプを購入したついでにコック類を一緒に購入できるとは思うのですが、
ネットや本の情報だけでアクアリウムをスタートさせようとしている初心者さんがそこまで気が回るとは到底思えません。
かくいうごん太も、初めてのエアポンプを購入した翌日、三又分岐や一方コックをわざわざ同じショップに購入しに行った思い出があります。
逆止弁はしっかり購入したのにね!
なので、エアポンプ本体でエア調節可能という機能は、器具のそろってない初心者さんには実に便利な機能だと言えるでしょう。
三又分岐や一方コックの「うっかり」ミスはよくあること
また、
そもそも、そういった三又分岐や一方コックにはレバーで開閉を調節するものもあるのですが、そのレバーや調節ネジのサイズは小さめであり、「ロック」機構もありませんので、、、
レバーに何かが引っ掛かて勝手に全閉になりエアが送られなくなったり・・・
逆に全開になり強い水流が生まれたり・・・
その扱いには注意が必要な器具でもあります。
おまけに、エアチューブの途中にごちゃごちゃと接続させるわけですから、なかなか水槽周りが乱雑になりがちなわけです。
水槽が周りが乱雑になると、↑で述べたようないつのまにかレバー引掛けてコック全開/全閉になっていた!というミスが起こりやすく、
水槽周りを整理整頓しておくということは余計なトラブルに巻き込まれないという意味でも重要です。
(まぁ、水槽周りごちゃごちゃのごん太が言えたことではありませんが、、、)
しかし、この水作水心3Sなら本体に付いている大きいのエア調節ダイヤルにて調節が可能。
(グレーの円筒上のパーツが⇔方向に稼働します) |
これなら余計な器具を取り付けエアチューブ周りはすっきりさせることができますし、ダイヤルも使い勝手がよく決してひとりでに回るような硬さではないので余計な危険性もないです。
買ってよし、使ってよしな二重の意味で初心者さんもベテランさんも安心してエア調節できるエアポンプだといえるでしょう。
水作水心の「ここがいい!」その5:安い!!!
そんなわけで、今まで述べてきた通り良い点もりだくさんな水作水心3Sですが、そのお値段は、、、
お値段amaznonやチャームなどネットショップや実店舗で1500円強から2500円弱で販売していることが多いです。
静音で、吐出量も多く、耐久性もあり、エア調節も可能。
それでたったの1500円。
これは・・・はっきりと「安い!」と言わざるを得ません!
正直な話これだけ性能が良く、評判も良く、ごん太のようなリピーターが多い機種ですから、もう少し値上げしてもいいのではないか?と思ってしまうのですが。。。
兎にも角にも、
特にエアポンプの騒音で悩んでいる人はたった1500円程度でできる騒音対策なわけですから、検討してみる価値はあるといえるでしょう。
水作水心の「ここが残念」その1:大きい(?)
エアポンプとして優秀な点が多い水作水心3S。
このまま褒めちぎって記事を終えてもいいのですが、それではレビュー記事として体を成さないので、
かなり重箱の隅をつつくような話になりますが「ここがちょっと残念編」と題しまして、その欠点を述べていきたいと思います。
さて、最初にあげられる気になる点ですが、
やはり水心3Sは従来型のエアポンプのため、ニッソーミュートシリーズ比べると、そのサイズは大きいとも言えます。
そもそも、水作水心3Sはダイヤフラム式で吐出量2500cc、
ミュートシリーズはピエゾ素子を利用しミュートSで200cc~DC600で吐出量600cc、
さらに言えば、
日東工器のピストン式のエアポンプ・・というより浄化槽などで利用するブロワーなのですが40L/minという途方もない吐出量を持ちます。
そんなわけで、心臓部の構造が違うだけで得意な吐出量も違うわけですから、単純に比較するのは困難なわけです。
冒頭でもさらりと述べましたが、水作水心3Sは自体は極めて一般的なエアポンプのサイズです。
ですので、水心3Sがでかすぎて困る!という事態はそうそう起こることではないのです。
そもそも、置き場所に困っているのなら、ゴムで吊るしたり、エアチューブを長くしてエアポンプをまったく別の場所に設置したりなど、エアポンプのサイズによらない対策方法もありますからね。
しかしそれでも、もしこのサイズのエアポンプを利用できないのなら、吐出量を落としてやや小型化しているもの例えば水心7Sや、
何度も取り上げているニッソーミュートシリーズを検討することになるでしょう。
水作水心の「ここが残念」その2:柔らかいゴム脚ゆえに・・・
水作水心3Sの脚は振動を吸収するため、柔軟なゴム素材で作られています。
逆に言えば、しっかりとした脚ではないため、エアポンプに重いものを載せたり、大きなな荷重をかけたり、前後の脚の間に大きな段差があったりすると・・・
脚が曲がり振動が吸収できずに振動音がしてしまったり、
本体と床が接触し「ガガガガガ♪」と騒音が発生してしまうこともあります。
が、、、
水作水心3Sのゴム脚は実に柔軟性と弾力性を併せ持つ巧妙な硬さなので、余程重たいものや、大きな段差でない限り、そういったことはまず起きないでしょう。
そもそも、エアポンプの上面は湾曲した構造になっており、大きな物は乗せられません。
実質置き場所さえ気を付けていればいいわけです。
その置き場所で悩んだとしても、ゴムで吊るすなり、別の場所に設置してエアチューブを延長すればよいのです。
水作水心の「ここが残念」その3:ダイヤルに目盛りがない
そんな重箱の隅をつつくような話が続きましたが、最後はごん太がリアルに気になる点を述べて、話を終わらせたいと思います。
まずはこれをご覧ください。
何度も登場したエア調節ダイヤルです。
さて、このダイヤルの写真を見て、現在エアの量がどれだけか?、最大から何割程度ダイヤルを回しこんだのか?わかりますか?
そう!、このダイヤルには目盛りもなければ基準となるマークもないのです。
これがエアの量を調節する時に不便なのです。
特にエアの量と水面の高さが密接に関係するエアリフト式のフィルターでは、エアの絞り方次第でで水流の量や落水音、さらにはろ過能力も大きく変わることもあり、その調節には気を遣うことも良くあります。
そんな時に、現在のエア量がどれくらいか?
さらに言えば、どの目盛りまで?、全体の何割まで?
エアの量を調節する操作をすればいいのか・・・
水作水心3Sではこれがわからないため、ガチャガチャと闇雲にダイヤルを右に回しては左に回す作業が続き、不便だというわけです。
もちろん、エア量の調節の実際は、エアポンプではなくエアストーンからでるエア量をみてフィーリングで調節することが多いので、大きな不便は感じませんが、
それでも、エアリフト式のフィルターではエア量=流量=ろ過量なわけで、生体の命もかかっているのわけですから、
フィーリングではなく計画的かつ調整前の調整後の”結果”がわかる形で作業したいのです。
ガチャガチャとフィーリングだよりでダイヤルを数分間弄り回し、結果元のエア量がどれだけかわからなくなるような不毛な作業は、なるべく避けたいのです。
・・・
とまぁ、あれこれダイヤルについて批判してみましたが、要は自分でマジックやらシールでマークや目盛りをつけておけばいいわけです
水作水心3Sのすべてを台無しにするようなデメリットでは全くないことを最後に付け加えておきます。
最後に総評を述べて記事を終えたいと思います。
総評~寝室でアクアリウムという夢をかなえた名機~
最後に水作水心3Sについての評価を簡単にまとめて話を終えたいと思います。
十年一昔とはよく言ったもので、ごん太がアクアリウムを始めた15~20年以上前、静音性の高いエアポンプというのは存在しませんでした。
いや、もしかして静音性を売りにしているエアポンプというものはあったのかもしれませんが、メーカーの言い分としてはそうであっても、騒音に悩めるアクアリストを救えるほど静音ではなかったというのが、実態かと思います。
そのため、ブーンという耳障りな音がどうしても気になる人は、タオルを巻いてみたり、輪ゴムで吊るしてみたり、タッパーに入れてみたり、足にスポンジをかませてみたり、吸気口のウールマットを二重にしてみたり、防音ゴムの上に置いてみたり・・・
ごん太を含め多くのアクアリストがありとあらゆる方法でそれを黙らせようとしてきたわけです。
そんなうるさくて当然なエアポンプですから、、、
「エアポンプはうるさくてあたりまえ」
「寝室に水槽なんて置かない」
「ブーン音は慣れるもの」
とは、よく言ったものです。
なお、↑3つの考え方は、エアポンプ自体の性能や創意工夫で騒音がどうしても抑えられない時には、今でも十分に通用する考え方です。
そんなわけで、エアポンプの騒音は避けられない問題だと考えられて言わけです。
しかし、詳しい発売年月日や初めて友人の家でそれに触れた日時についてはすでに記憶にありませんが、おそらく2000年代中盤、この水作水心3Sが発売され、さらにそれに触発された多くのエアポンプの登場によってこれが大きく変わります。
たった1500円程度でいままで悩んでいた騒音がほとんどなくなるわけです。
水槽と寝室を別にしなくてもいいし、音慣れる必要もない、タッパーや段ボールで交錯する必要もない。
騒音に悩めるアクアリスト達を救い、多くの手間と時間を省いたのです。
しかし、水作水心の偉業はそれだけではありません。
多くのアクアリスト夢をかなえることになります。
それは、、、
室内灯を消してベッドに入ってから寝付くまでの微睡むあいだ、煌々と輝く水槽と可憐な水音に酔いしれたい!!。
これこそアクアリウムに求めていた最高のリラクゼーション。
これを目的にアクアリウムを始める人も多いはずです。
しかもその静音さを他の要素とトレードオフということは一切ありません。
そんなわけなので、
水作水心3Sはアクアリウムを取り巻く防戦一方の騒音問題を好転させた名エアポンプなのです
登場してから最近は新形式のエアポンプやライバル機種が増えてきつつありますが、いまだグンを抜く静けさな機種であるといえるでしょう。
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