グリーンブライティ・ニュートラルKを試してみる
夜のキンと冷えた空気と静けさが、いかにも新年らしく感じられる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
どうも、こんにちわ。ごん太です。
やはり良い物は良く、今までの経験や気持ちを文章に置き換える際にも、澱みなくすらすらと形になり、ついつい話が長くなってしまいました。
今回は、ADAより発売されているカリウム添加剤。
グリーンブライティ・ニュートラルKについて、述べて行きたいと思います。
同社のグリーンブライティ・ミネラルを利用していたのですが、これがすこぶる良かったので、続けてカリウム液肥も購入してみた次第です。今回はこの肥料について、水草が生長するために必要な要素の話を織り交ぜつつ、レビューを進めていきたいと思います。
いつもの当サイトの記事らしく、半分読み物、半分レビューとなっております。
お忙しい人は、↓目次リンクよりお目当てのパートにジャンプしてください。
時は金なりなのです。
それでは、目次、サイト内リンクに続きまして、本文へと入っていきます。
続きをどうぞ!
カリウム液肥は我が家にあれど……
さてごん太、カリウム液肥を利用するのは、これが初めてではありません。
チャームで販売されている炭酸カリウム粉末を水で薄めた物を、数年に渡り愛用しています。
そんなごん太があえてADA製のカリウム液肥を手に取った理由、それは前々回レビューで紹介した……
グリーンブライティ・ミネラルが想像以上に良かったからです。
あぁ、我が家ってそんなにも、ミネラル分不足してたのね……
素直に思えるほどに、良かったのです。
そこから、カリウム液肥もADA製品にすれば、もっといいのでは? そんな安直な考えが生まれるまでには、長い時間はかかりませんでした。
カリウム液肥を添加する理由
ここで、改めてカリウム液肥を添加する理由を、述べておきたいと思います。
多くの人は義務教育や高校で学んだかもしれませんが、水草を含め植物が生長するには、無くてはならないものがあります。
まずは、カリウムが含まれる三大要素の前に、前提知識としてそれよりも大切なモノについて、ずらずらと述べていきたいと思います。
なんといっても水・光・CO2・温度!
まずは何と言っても水。
わたし達人間を含め、生物が生命維持のために起こしている化学反応は、その全てが水の中で起きています。それは植物だろうが、動物だろうが……同じことです。ウィルスでさえも、寄生してまで、水で満たされている細胞を好むのです。
その生物の最小単位である細胞の内部は、細胞液という水で満たされています。そのなかでは、タンパク質合成から、DNAの複製、エネルギー代謝や光合成に至るまで行われているわけです。どれもが、生命維持には大切な反応です。それゆえ、水は大切なものなのです。
……が、水槽には水がふんだんにありますから、多くを語る必要性は、実はそれほどありません。
次いで光とCO2。
この二つは、植物が光合成をしてエネルギー源たるブドウ糖を、作り出すための材料です。
わたし達人間は、真夏の太陽は暑く、真冬の日差しは暖かく感じられますが、それは光がエネルギーを持っているためです。
その光エネルギーを、葉緑体で取り出し化学反応を起こして、CO2からエネルギー源を作り出します。それが光合成です。
ですから、光合成を動かす光と、原材料のCO2は植物の生長にはなくてはならないものなのです。
水草やるならとにもかくにも、ライトとCO2添加が大切!
そんな理屈はここからきています。
最後に温度。
わたしたちの体は、常にどこかしらで化学反応が起きて、維持されています。
突然ですが、理科の実験を覚えていますか?
多くの実験で、ガスバーナーを利用したと思います。事実、多くの化学反応はなんらかのエネルギーを利用して、反応を起こしています。
しかし、わたし達人間は、そんなガスバーナーが無くても、低温で化学反応が起きるようにできています。【酵素】という低温で化学反応を進ませる〝触媒〟があるからです。
このおかげで、わたし達の体は37℃付近を保ってさえいれば、ガスバーナーなんてなくても勝手に化学反応が進み、生命が維持されていくわけです。
こちらも、そもそも水槽にヒーターはあるわけですから、アクアリストの間でそれほど話題に上がる話ではありません。
以上まとめますと、水、光、CO2、そして温度をうまく利用しながら、酵素を使って様々な反応を起こし、水草は生長していくのです。
その化学反応を滞りなく進ませるのが、窒素、リン酸、カリウムの三大要素となります。
――とまぁ、本題に入るまでなんと寄り道が多いことかと、自分の文章を見て辟易しつつも、次のパートから三大栄養素の話となります。
三大要素
ここからが、この章の本題です。カリウムを添加する理由を述べていきたいと思います。
カリウムは〝植物の三大要素〟というものに含まれる肥料です。
三大要素は、窒素、リン酸、そしてカリウムの3つからなります。
それぞれ、生体内の物質を構成していたり、生理作用のためになくてはならないものです。
窒素(N)
→酵素などのタンパク質のもとになる
(光合成ももちろん酵素で動いています。)
リン酸(P)
→細胞の膜や、DNAに含まれている
(これが無ければ正しく生長できません。)
カリウム(K)
→細胞液に多く含まれ、酵素の働きを助けてくれている
(電解質のバランスや気孔の開閉にもかかわっています。)
そのような働きがあり、多くは水草の細胞内で化学反応に密接に関与しています。
呪文のように
――チッソリンサンカリウム、チッソリンサンカリウム!、チッソリンサンカリウムぅ~~っ!!――
といくら唱えても、この三大要素がなぜ大切なのかは、残念ながら全く理解が進まないということになります。
三大要素以外の部分に視野を広げてこそ、重要性がわかるというわけですね。とにもかくにも大切なことは、これらが不足すると……
生長するうえでの化学反応が上手に進まず、生育不良ともいえる症状が出ます。
とりわけ、カリウムは、窒素やリン酸に比べて、水槽内ではほとんど存在しません。
これは、魚用の餌にカリウムが、それらと比べるとほとんど含まれていない、もしくは、含まれていたとしても水に溶けやすく水替えで簡単に流出するためだと思われます。
そのため、カリウム欠乏症は窒素欠乏やリン欠乏と比べ、水槽内で起きやすいと考えられています。
具体的には、葉の黄化や白化、育成不良から苔が付きやすいなどが、その症状です。
こうならないためにも、カリウムを添加してあげようというわけです。
おまけ(カリウムはどんな食べ物にも。例えば……)
さて、カリウムは水槽内では不足しやすい。
だけれども、貴重なモノというわけでもなく、ごくごくありふれた元素です。
例えばきゅうり。
プレコ大好きなこちらは100g(一本)あたり200mg含まれていると言われています。
さらにはオトシンクルスも大好きなほうれん草。
こちらは100gあたり690mg、一束は約200gですから、なんと1380mgも含まれていることになります。
ですから、これからは水槽にきゅうりとほうれん草を入れる時代!
さぁ、あなたもプレコとオトシンを!(布教)
……というはずもなく……。たとえプレコを飼育していても、毎日きゅうり一本入れていたら、水槽が生臭くなり白濁の原因になります。
カリウム目的の生野菜投入はお勧めできません!
くだらない話を挟んだところで、次の章からレビューをしていきたいと思います。
グリーンブライティ・ニュートラルKのレビュー
美しい!
ADA製品はパッケージは息を呑むほど美しい。
見てください、この純白のパッケージ!
化粧品の箱よりもオシャレで、高級感が漂っています。
中のボトルは、ライトグリーンの液肥と相まって、プラスチック製とは思えないほどの、華奢で繊細な作りとなっています。
線が細く透明感あふれるこのボトルなら、手の込んだ水草水槽の脇においても、水景を邪魔することはないでしょう。このパッケージにまで及ぶ美意識が、ADAという会社の特徴を端的に示していると、ごん太は思うのです。
pHを上げづらい
このカリウム液肥の最大の特徴が……
pHを上げづらいことです。
そこで、このグリーンブライティ・ニュートラルKと、ごん太がいつも利用している10%炭酸カリウム水溶液を、それぞれリトマス試験紙に漬けてみました。
(上:ニュートラルK 下:炭酸カリウム) |
10%炭酸カリウムのpHは11付近の濃い青色(下)なのに対して、グリーンブライティ・ニュートラルKは中性付近の黄~緑色(上)を呈しています。
これって、すごく水草に良いことなんです。
そもそも、水草と言えば弱酸性。
それを実現するために、半永久的に利用できる大磯砂などの砂利系底床を諦め、消耗品であるソイルを利用するのです。そこまでして弱酸性にするのには、理由があります。
pHがアルカリ性に傾くと、CO2が水草の利用できない形になりやすくなるからです。
だから、やや酸性にpHを傾けるのです。
このあたりの話は、化学式が出てきたり光合成の酵素の話になるので、この記事では書きませんが、その理屈は大きく2つあります。
一つはpHが6.2以上だとCO2は水に溶けても、その半分が炭酸水素イオンという形になってしまうこと。もう一つは、光合成でCO2を取り込む酵素。これが炭酸水素イオンを利用できない植物が多いこと。
この2つの点から、水草水槽のpHは弱酸性を目指すことになります。
(もちろん、例外もあります。)
pHを中性よりアルカリ性側に傾けてしまうと、いくらCO2を添加しても水草は効率よく光合成で利用できない。そのため、弱酸性となるソイルを利用しているのです。
ですから、なるべくなら炭酸カリウムみたいなpHを上げる物は利用したくないというのが、水草アクアリストの本音です。
そうは言っても、やっぱりカリウムは植物にとって絶対的に必要なものです。
pH11の炭酸カリウムを利用を利用せざるを得ません。
そこに、このADAのニュートラルK。液体自体のpHは中性付近ですから、水槽に添加しても大きくpHは変わりません。
まさに、願ってもないカリウム液肥なのです。
グリーンブライティ・ニュートラルKの特徴を生かせるか?
(丈夫な水草を栽培しているのなら……)
そこまで、褒めておいてディスるのは変な話ですが、あえて言いますと、今まで通りの炭酸カリウムでうまくいっている! という水槽なら無理にこれにしなくても、大きな問題はないのかもしれません。
事実、pH11の液体と言えども水槽に入れるとなると、希釈倍率がめちゃくちゃ大きいわけです。例えばごん太の45cm規格水槽は30Lですから、ここに2mlいれるだけでも15,000倍希釈となります。ほど良く薄まります。
さらにプレコ様やチェリーバルブが多数いる雑多な水質です。どちらかと言えば、硝酸が多く酸性に傾きやすい水槽です。
結果、それほど多くpHが変わることはありませんでした。
これを分かりやすく示すために、実際に添加前後のテトラ6in1の測定結果の写真を、ここ載せておきたいと思います。
まずは添加前の水質。
次いで10%炭酸カリウムを添加した後の水質。
翌日の同じ時間帯にニュートラルKを添加した後の水質。
どれも大きな変化はありません。
ごん太も目を疑ったのですが、試験管の中の話ならまだしも、やはり希釈倍率が大きいことや、水槽内の反応系も複雑なこともあり、簡単には差が出づらいようです。
(繊細な水草を栽培しているのなら……)
しかし、現実的には敏感な水草を栽培している人や、カリウム液肥添加後大きく飼育水のpHが変化してしまう人には、十分意味のあるカリウム液肥だとも言えます。
そう言い切れるのは、炭酸カリウム液肥のpHは……
100,000倍(十万倍)に希釈してやっと中性付近になるからです。
実際に、10%炭酸カリウムを10倍ずつ希釈したものを、100,000倍まで用意して、それぞれリトマス試験紙でテストしてみました。
(一番右が100,000倍に希釈したもの。試験紙は緑色に呈している) |
水槽の中とは違い、試験管の中のテストでは、実に分かりやすい結果となりました。ですから、まずはご自身の水槽が、
お手持ちのカリウム液肥で、どのように変化するか?
これを把握することが、この液肥を〝効果的〟に利用するための第一歩となります。
(水質なんてわからないよっ! という人は……)
しかし、ただ単にカリウム液肥としてグリーンブライティ・ニュートラルKを求めているのなら……、いえ、それでも、この商品の利点が生きてきます。
中性を示す液肥ですから、pHやKHなど細かいことを気にしなくてもいいのです。
結局、pHが中性付近という特徴は、繊細な水質を持つ人や、その真逆でpHなどのことを全く持って気にしない人には、大変便利な特徴です。
しかし、ごん太みたいに水質は雑多。さらにカリウム液肥添加後の水質について問題がないのを把握している。そんな人には、この特徴は生かしづらくもあります。
うーん……、どうしてこうなった?
KHを上げない
大変残念ではありますが、まだまだ小難しい話が続いていきます。
そもそも、炭酸塩硬度とは……
炭酸水素イオンと結合していた塩、すなわちマグネシウムイオンやカルシウムイオンの量のこと。
〝炭酸水素イオン〟とくっ付いていた、マグネシウムイオン(以下Mg2+)やカルシウムイオン(以下Ca2+)が、これだけありますよ? ということを指し示す指標です。
また、似たような指標に〝総硬度(GH)〟というものがあります。
総硬度とは、炭酸塩硬度をひっくるめた、全てのMg2+やCa2+の量のことです。
双方を例えるなら、GHはある靴箱に入れられた靴の数。
KHはある靴箱に入れられた、昔懐かしアキレスやムーンスターの上履きの数。そのため、必ずGH≧KHということになります。
で、ここからが本題。
アクアリムにおいて、必ずしもGH≧KHとなることはありません。また、それを問題視することもありません。
さらに言えば、わたし達アクアリストは、
そもそも、炭酸水素イオンに結合していた、Mg2+やCa2+の量を知ろうとすらしていません。
実際、Mg2+やCa2+の量を知りたいときは、KHではなくGHを見ることになります。
じゃあ、アクアリウムのKHってなんなの? ということになります。
アクアリウムにおいては……
炭酸水素イオンの量そのものを見ています。
最初の上履きの話で例えるならば、上履きの数に意味があるのではなく、それを履いてきた人物の数、つまり子供の人数を見ていることになるのです。これは、いわゆるアルカリ度というものです。
この炭酸水素イオンが高いと何が問題か? といいますと……
KHが高いと、緩衝作用でpHが下がりづらくなるのが、問題です。
このあたりの話は、化学式で以前説明して、うけが悪かったので割愛しますが、ざっくり言えば、炭酸水素イオンが酸性の元になる水素イオンを中和してしまうのです。
とにもかくにも、わざわざCO2のために弱酸性にしているのに、それを邪魔するKHを上げることもなかろう、そのような理由でKHは嫌われているのです。
しかし、言い換えれば、魚主体の水槽ではKHは大切なパラメーターです。
KHが高ければpHの急変が起きづらく、そのためpHショックを恐れることもありません。KHの上がりやすい底砂、例えば大磯砂などは、昔から多くのアクアリストに愛用されてきた……というわけです。
さて、KHの話が済みましたところで、このグリーンブライティ・ニュートラルKとKHについての話となります。
KHは炭酸水素イオンの濃度だと上でも述べました。それともうひとつ、pH6.2以上だと半分以上のCO2は炭酸水素イオンという形になるとも書きました。
――炭酸水素イオンを吸収できる酵素を、水草は持っていないので、なるべく弱酸性になるようにソイルで水質管理していると――
という話でしたね。
ここで着目してほしいのはpHとKHの関係です。
水槽内で起こりうるpHの範囲であれば……
pHが上がるほどに、やっかいなKHも上がります。
逆を言えば、pHを上げさえしなければ、KHも上がりづらくなります。
そしてグリーンブライティ・ニュートラルKは、炭酸カリウムと違ってほぼ中性。
そのため、pHが中性付近のグリーンブライティ・ニュートラルKは、KHを上げづらいという理屈が生まれたと考えられます。
KHの実際
しかし……、実際の話は、先ほどの6in1のテストで述べた通り。
残念ではありますが、ごん太の水槽では懸案の炭酸カリウムですら添加前後でKHの変動は観察できず。グリーンブライティ・ニュートラルKのメリットは享受できそうにありません。
それでも、10%炭酸カリウム水溶液のpHが11であること、そして、pHは対数であることを考えると、100,000倍の希釈でも弱酸性の低KHな水槽には影響があるはずです。
このグリーンブライティ・ニュートラルKは、繊細な水質と水草のためのカリウム液肥なのです。
もちろん、KHなんて細かいことは気にしないでも、pHが多き変動せず利用できるのも利点です。
ただし、グリーンブライティ・ニュートラルKの6in1でテストしたところ、KHの項目が降り切れていた(20°d以上でした)ので、未利用に比べたら大なり小なり影響があるでしょう。
(pHはオレンジで中性。KHは濃い緑色) |
おまけ:10%炭酸カリウムをテトラテスト6in1で測定してみた
(pHはピンクでアルカリ性。KHは濃すぎて謎の色に) |
ADAだから……
ずいぶんと読みづらい話しが続きましたが、次いで、ADAだからこそ生まれたメリットについて、述べていきたいと思います。
そのメリットは以下の通りです。
・美しい!
・信頼できるブランド
・手に入れやすい
・使いやすい
美しい! は既に述べましたので、残り三つについて。
中二つは以前投稿した、グリーンブライティ・ミネラルの記事で詳しく述べましたので、今回は簡単にまとめておきたいと思います。
信頼できるブランド
日本発の水草ブランドと言いましたら、なんといってもADAです。
水草に対する知見が深く、そこから生まれる製品はどれをとっても素晴らしい物ばかりです。
手に入れやすい
本格的に水草が置いてある店ならば、ADAの販売特約店であることが多いです。
初めて水草を手に取った初心者さんでも、目にする機会は多いでしょう。
使いやすい
20Lあたり1phsh(1ml)。
ボトルから出すだけですぐに使えます。添加も簡単です。
そのお値段は?
最後はそのお値段について、詳しく述べていきたいと思います。
このグリーンブライティ・ニュートラルKの利用方法は、上でも軽く述べました通り、毎日20Lあたり1push(1ml)です。そのお値段は……
180mlボトルで1200円
300mlボトルで1800円
という価格設定となっています。
参考までに同じくカリウム液肥である……
テトラ フローラプライド(250ml)
→約1400円(水換え時に10Lに対して5ml)
セラ フロレナ(250ml)
→約1500円(1週間に一度、20Lに対して5ml)
以上、セラ・テトラの両海外ブランドと比べても、ごくごく妥当な値段設定となっています。
たしかに各メーカーごとに用法用量に差はありますが……
炭酸カリウム粉末(100g:カリウム液肥1L分)→約350円
これほど強烈な差はなく、日本のADAにするか? それともドイツのテトラか? もしくはセラか?
もはや、アクアリストの好みであるとも言えるような値段差です。
こまめに毎回添加できる几帳面な人ならまだしも、とりわけ、ごん太のように気が付いた時に添加する「ずぼらな人」は、消費量も遅くなりがちです。それゆえ、ランニングコストに目が行かないことも多々あり、一概に値段だけでカリウム液肥を決められないのが現状です。
もちろん! お金のない大学生君や高校生さんには、炭酸カリウム粉末が断然お勧めです。
ですが、大人の初心者さんには、やはりADAの液肥がいいのではないでしょうか。
どこに行っても販売されていますし、情報も溢れています。小さいボトルなら1000円程度ですし、液肥を使い切れば、1push1mlの【美しい】ボトルが手元に残ります。もし水草にはまったようでしたのなら、これに自作炭酸カリウム液肥を詰め込んで使うという選択肢も生まれます。
そんなこんなで、いろいろとごん太の本音が浮き出てきたあたりで、そろそろ総評を述べていきたいと思います。
ごん太なりの総評
初心者さんが……
初めて手に取るには良い商品です。
日本の水草トップブランドのADA製品で、さらにセンスのいいボトルまで付いています。
もしかしたら、あなたが水草を買ったショップにも置いてあるかもしれません。
お値段は安いとは言えませんが、高すぎるというほどのものでもありません。
次に水草を買いに行ったときに、一緒に買い物カゴの中へ。それだけで水草アクアの数ある難問の一つから解放されるのですから、安いものだとごん太は思うのです。
pHも中性付近ですから、とりあえず添加しておくという人には打ってつけな液肥です。
対して、初心者さん以外の人には、
pHやKHをあげないことが、この液肥の大きな特徴となります。
それがなぜ大切なのか?
そこまで理解しているなら、購入する動機になるかもしれません。
しかし、せっかくそこまで分かっているのなら、添加前後の水槽のpHやKHは把握しておくのがベターです。最近はamazonで、格安リトマス試験紙が手に入る時代なのです。
本の中や机の上ではなく、ましてや試験管の中でもなく。
現実世界のあなたの家に水槽はあります。
今使っているカリウム液肥の添加前、添加後がどのように変化するのかを知ってから購入しても、遅くはない商品かと思います。
そして、もし、水槽のpHが大幅に変わるのなら、それこそこの、ADAグリーンブライティ・ニュートラルKの出番となるのです。
(購入する前の自分に、お説教してあげたい……っ!)
というわけで、今回の話はここまで。
相変わらずの長文、読んでいただきありがとうございました。
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