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2022年8月17日水曜日

4700円+送料のCO2レギュレーター グリーンズR403に交換!

CO2レギュレーターを交換&レビュー

夏を待ち焦がれ初々しく羽化していったセミ達も、今やどこか物悲し気に鳴く季節となりました。
どうも、こんちわ。ごん太です。

前回は……

パイプ清掃したら、流量が1.4倍に増えた話をしてみました。

外部フィルターのメンテナンスと言えばろ材清掃ですが、通水路の掃除も〝それなりに〟やる意味がある! という記事を投稿しました。
さて、今回ですは……

CO2レギュレーターをグリーンズR403に交換しました!!

その作業の紹介と、レビューを述べていきたいと思います。
密林で海外製のレギュレーターが、安価に販売されるようになって久しいです。

しかし、高圧なCO2ボンベと直接つなぐ物は、やはり日本の会社で扱っている物が一番かな……というのがわたしの感想です。

また、グリーンズR403なら……

取り付けるオプションも豊富という利点もあります。

というわけで、詳しい話は、目次の後に続きます。
続きをどうぞ!



パッキンが重ねた年月

小型ボンベ。
ランニングコストが悪いとよく言われていますが、正直なところ添加量次第で吉にもなれば凶にもなります。

先々月、そんな我が家のボンベが空になりました。2カ月に一度の交換です。
そんな、いつものレギュレーターにいつものボンベ交換。

わたしのCO2レギュレーターは、AInetCO2フルセットに入っていたもので、かれこれ十数年は経とうとしています。
長年連れ添った相棒、悩むこともなくサっと空になったボンベを取り外し、革手袋をはめ直して新品をねじ込むと……

ヒューーー!!

甲高い音。
原因はすぐに見当が付きました。パッキンの寿命です。
が、いまさらボンベを取り外すことなどできません。そんなことをしたら、液体のCO2が噴き出してくるでしょう。

このままボンベが果てるまで待つか、それとも……。

とりあえず、軽くパニックになりながらも、両手に力をこめキツく締め込んでみる。

スッ!!――――。

無事に止まったようです。
大昔に購入したレギュレーター。今日になるまでトラブルなくこれたのは幸いか。
しかし、次回のボンベ交換で、こちらも交換することにしました。

グリーンズR403とAInetのCO2レギュレーター


グリーンズR403を選んだ理由

それでは、新しく購入したCO2レギュレーターにご登場願いましょう!

グリーンズR403と説明書

グリーンズR403です。
これを手に入れたのは、ざっくりと言えば……

値段が安く、日本の会社〝から〟販売されていたからです。

密林産の海外製も考えたのですが、高圧を扱う道具です。いざという時は言葉が通じやすい方が良かろうということで、こちらを選びました。



サイズと構造

そんなグリーンズのCO2レギュレーターには、複数のラインナップがあります。今回購入した物は、ワンタッチ継手がついて一番安値が付いていた物となります。

サイズは大まかに、高さ4.2cm、横幅は最も幅のある継手の先端から側面までで7.3cmとなってます。

グリーンズR403CO2レギュレーター

また、その構造はとってもシンプルで、下端にCO2小型ボンベを接続する装着部
中ほどの出っ張りが6mmの耐圧チューブを取り付けられるワンタッチ継手。
そして上端の黒い帽子状の物は開閉バルブ、こちらはスピコンのように細かい調整は利かず、交換時に必要となる全開or全閉の操作をするためのものとなっています。

というわけで、【とってもシンプル】なR403の大まかな説明は以上となります。

え? 
スピードコントローラー? 圧力計? 電磁弁?

いえいえ、この単純な構造こそ、R403の利点を生み出しているのです。

詳しくは記事後半のレビューで述べるとして、まずは、レギュレーターの交換を紹介していきます。



レギュレーター交換


古いレギュレーターを外す

いままで利用していたAInetの物を、CO2添加のルートから取り外します。
こちらのCO2ボンベは、既に空になっています。

AInetのCO2レギュレーター

ものの数秒で、ルートから取り外せました。
次いで、ボンベを外します。

なお、ボンベにCO2が残っている時、絶対にレギュレーターから外してはいけません! ご注意ください!!

AInetのCO2レギュレーターと空になったボンベ

というわけで、これにてお役御免。
我が家に来た時のことを思い出すと、今住んでいる場所から一緒に住んでいる家族にいたるまで、まるで違います。
随分と月日がたったもので、光陰矢の如しとはこのことですね。



新しいレギュレーターにボンベを取り付ける前に……

次いで、R403を取り付けていきます。
と、その前に……

新しいボンベにレギュレーターを取り付けるまえに、まずは開閉バルブをひねり、「閉」に合わせます。

CO2レギュレーターの開閉バルブを閉じる

CO2レギュレーターの開閉バルブを閉じた!

これが開いたままだと、ボンベを取り付けた途端CO2がシュコーッ!! と握っていた手のひらの中吐き出され、ビックリすることになります。

また、CO2ルート上のスピコンもついでに閉じ置きましょう。

空になる直前のボンベは圧力が低く、スピードコントローラーも大きく開きがちです。
そのまま新しい物を取り付けると、添加量が多すぎることがよくあります。
面倒でも、COカウンターとにらめっこしながら、毎度調整しましょう。

開閉バルブとスピコンを閉めたら、次は手袋を付けましょう!!

これは不意に噴出したCO2から、手を保護するためのものです。
わたしは、革手袋を愛用しています。
ゴツゴツとしていて、安心感があります。

ここまで準備してから、CO2ボンベをレギュレーターへねじ込みます。



ボンベ取り付け!&【補足】小型ボンベの穴はどこ?

もしかしたら、初心者もいるかもしれませんので、
一応説明しておきますが……

小型ボンベの場合、ボンベの先端に穴は開いていません。

実は、レギュレーターの雌ネジの奥にキリのような針があり、ねじ込むとボンベの先端を貫通して、穴が開く仕組みになっています。

小型ボンベ用のCO2レギュレーターの裏側

この時、シュッ!! と音がすることもあります。

臆することなく、さらにボンベをネジ穴の奥まで回し続けると、レギュレーターとボンベがパッキンとボンベの内圧で強力に固定され、CO2が漏れることなく固定さる仕組みです。

そのため……

ゆっくりとねじ込んでいると、ボンベに穴が開いたのに、ボンベとレギュレーターは完全につながっていない状態になるため、CO2が駄々洩れになることがあります。

サッと強く締め込みましょう!
わたしはいつも、まずは写真のように軽くあてがって……

CO2レギュレーターにボンベを装着する

サッとボンベを回し、レギュレーターを取り付けます。

CO2レギュレーターにボンベを装着した

ここまできたら、ほぼ作業は終了したようなものです。



各器具の調節

あとは、CO2のルートに取り付け、電磁弁を開け、CO2カウンターを見ながらスピコンで添加量を調整するだけです。

わたしの環境では、下の写真のように電磁弁の真横から飛び出しているチューブが、レギュレーターの継手に取り付け箇所となります。

CO2レギュレーターをルートに取り付ける

電磁弁から伸びた耐圧チューブを、レギュレーターのワンタッチ継手取り付け……

CO2レギュレーターをルートに取り付けた!

開閉バルブを全開に!!

CO2レギュレーターの開閉バルブを開く

次いで、電磁ON!
そのままスピコンをジワリと緩め、CO2カウンター内に気泡が出てくるのを確認。

CO2カウンター

正しく取り付けられているようです。
最後に、添加量を細かく調節して作業完了です!!



グリーンR403 CO2レギュレーターのレビュー

ここからは、このレギュレーターのレビューとなります。
いつものように、メリット・デメリットを述べて、最後に総評で締めたいと思います。


安い!!

このR403の一番の特徴は何と言っても安いこと。

そのお値段、4,714円!!

amazonでも同様の価格帯で海外レギュレーターの出品はあるようですが、ネジの規格が汎用ボンベに対応していなかったり、レビュー数が少なくて手を出すのが怖かったりと、多少のチャレンジ精神を求められる模様です。
日本の会社でこの価格は、電磁弁もスピコンも付いていないから、成せるものなのでしょう。

もっとも、わたしを含めレギュレーターの買い替えをするユーザーは、各器具を購入済みであることも多いですから、シンプルで安価であることが購入の決定的な要因となるでしょう。



追加パーツもあり! さらには……

余計な機能や造形が無く、すっと手に馴染む使いやすさが良いR403ですが、

実は注文時にオプションパーツを追加することで、電磁弁やスピコンを取り付けることができます。

追加4,170円で電磁弁、追加1,296円でスピードコントローラーを取り付けられるようです。(なお、両者を同時に取り付けられるかは不明。)

さらには、「R403初めてセット」なるものあります。

こちらは、レギュレーターの他に、電磁弁を除くすべての物品が付属するセットになって、お値段7,755円なり。
水草を始めるには、なかなか良い時代になったものです。



日本の会社なので安心

高圧のボンベと直接つながるレギュレーターは、CO2添加の肝心かなめのパーツ。
一歩間違えれば、CO2漏れ出てちょっとしたパニックに。
激安な海外製も気になりますが、やはりこのパーツだけは、言葉の通じやすい日本の会社の物を利用したいところですね

そんなグリーンズR403には、日本の会社ということだけあって、〝普通の日本語〟で書かれた説明書も付いてきます。


こういったものは、分からない時や初めて利用する時に目を通すものなのです。
それが、英語ならまだしも理解不能な日本語で書いてあったら、道具がとても難しく感じますよね。

グリーンズR403の説明書は、普通の日本語で注意書きが記されており、強い安心感を生み出しています。

また、購入サイトの商品説明も、細かく丁寧です。
某掲示板でもよく話題に上がる商品ですから、おそらくは、R403でCO2ボンベデビューする人が多いからなのでしょう!



5/8x18unf規格のボンベ対応!

5/8x18unf規格ってなんぞや? という話になるのですが、これはボンベの先端についているネジの規格になります。R403は、この雄ネジに対応した雌ネジを持っている、CO2レギュレーターというわけです。

じゃあ、5/8x18unf規格のボンベてなに!?

ということになります。
これは、いわゆる汎用小型CO2ボンベという物になります。
グリーンズ製はもちろん、スドーやLeaf(チャームオリジナル)などが該当します。

これらの特徴は、安価であることです。

例えば、Leaf製の新瓶なら1本600円程度で購入できます。
さら安い物を探せば、グリーンズのリサイクル品が1本300円程度で購入できたりもします。
が、レギュレーターの雌ネジが傷つけたり、ガス漏れの原因になることもあるので、

リサイクル品は、基本的には自己責任の範疇で利用するべき物となっています。

以上、5/8x18unf規格のボンベなら、酒場でオツマミを一品我慢するだけで、簡単に購入できる値段となっています。

最後に、5/8x18unf規格「ではないボンベ」の話を記しておこうと思ったのですが、……明らかに一社の製品批判になるので止めておきます。

時に可愛らしく、時にすっきりとしていて、唸るほどに美しい虜になる某メーカー製品。

やはり、美しいものには棘がある。
ならば、それを愛するのは茨の道ということなのでしょう。

全てを覚悟した者が愛でれば、それでいいのです。



スピードコントローラーがついていない

ここからは、R403の残念な点のお話。
何度も述べていますが、

このCO2レギュレーターにはスピコンがついていません。

スピードコントローラーは、CO2の添加量を調節するためには絶対に必要なものです。

過剰に添加すると、CO2中毒を引き起こすからです。
そのため、電磁弁や圧力計のように、「なくても問題にならないもの」ではありません。

別途、同社製品ないしは他社製品が必要です。

特に、初めてCO2添加をする人は、注意が必要です。

しかし実際には、CO2カウンターの真横に置く場合を除いて、スピコンはレギュレーターと一体になっていないほうが使いやすことが、ままあります。
といいますのも、スピコンはCO2の添加量を調節する物。その強弱の調節にあたっては、CO2カウンターを見ながら利用するからです。

もちろん、水槽横にCO2レギュレーターを設置するスペースがあるなら、何ら問題にはなりません。
しかし、それ自体結構な大きさがあるので設置場所を確保できない場合、水槽から離れた場所に設置することになります。
こうなってしまうと、遠くからCO2カウンターの小さな気泡を見つつ、調節することになり、なんとも大変です。

ですから、スピコンはあった方が当然いいのですが、レギュレーターと分かれていると都合がいい場合が多いのです。

事実、わたしの古いCO2レギュレーターにはスピードコントローラーはついていましたが、別途用意してカウンター横に設置し利用していました。



圧力計がない! でも残量とは比例していなから……

圧力計がついていません。
そのため、

ボンベが切れたか? 切れてないか? 一目で確認できません。

が、小型ボンベにおいて、実は圧力計がないことは、それほどの欠点ではありません。
そもそもボンベ内のCO2の有無は、スピコンを大きく開いてカウンターやディフューザーを見ればすぐわかる話だからです。

さらに言えば、CO2ボンベの場合、CO2は液体として封入してあるので、残量とボンベ内の圧力は比例しません。
結果、ボンベが空になる直前に、圧力がストンと減少します。

つまり、残量計として圧力計は利用しづらいのです。

この点、酸素ボンベとは大きく違うので、ご注意ください。

なお、ボンベの重量と残量は比例しているので、交換時を調べたいのなら圧量計よりキッチンスケールです。
但し、レギュレーター込みで満タン時の重量を把握しておく必要があります。



【余談】酸素ボンベと圧力計

なお酸素ボンベは酸素が気体として封入されているので、圧力と残量は正比例の関係です。

ボンベ内の酸素残量が1/2になれば、その圧力も1/2となります。

圧力とボンベ容量、さらに今放出している酸素量から計算すれば、何時間後にボンベが空になるか分かるほどです。

このあたりの話は、医療用酸素ボンベで超大切な話なので、ネット上では山ほど転がっています。

が……、酸素ボンベとCO2ボンベは別ものです。

勘違いしないようご注意ください。



セット品ではない

スピードコントローラーや圧力計の他、カウンター、ストーンorディフューザー、電磁弁、耐圧チューブ、逆止弁、ボンベスタンドなどが付属してきません。

CO2添加が初めての人は、R403の初めてセットがいいかもしれません。

逆に言えば、CO2器具1つ1つを吟味して、選ぶ自由があります。
とりわけ、カウンターとディフューザーは添加器具の花形で、ここだけでもガラス製を利用すると、随分と水槽の雰囲気が変わります。



総評

R403は、お安くかつ日本の会社から購入したい人向けの、レギュレーターです。

シンプル仕様ですが、オプションを付ければ本体にスピコンや電磁弁を取り付けることもできます。もちろん、添加器具が揃ったフルセットもあります。

そんな選べるレギュレーターという側面もあります。

そのライバルはチャームのCO2フルセットといったところでしょうか?
それでも、レギュレーター単品ならば、グリーンズR403に分があります。

レギュレーターのみ交換したいベテランにお勧めです。

というわけで、今回の話はここまで。
長文読んでいただき、ありがとうございました。



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