気になる水垢。硬いもので擦らず取るには?
梅雨に入り、一日ごとに冷却ファンが動く回数が増えていますが、いかがお過ごしでしょうか?
どうもこんにちは。ごん太です。
さて、前回投稿した記事は、夏対策についてのお話。
ファンからカーテンまで、毎年している水温対策をアレコレと述べてみました。
実は今回の投稿を書くにあたっての直接的なきっかけは前回のとある部分。
そこに、とーっても気になる写真があったのです!
それがこちら。
はい。
この排水パイプの頭についている白いやつ。
ミズアカです。
というわけで、今回は、エーハイムのプラパイプにこびりついた水垢。
こいつをクエン酸で除去するお話をしていきたいと思います。
それでは、早速作業していきましょう!
何はともあれ替えのパイプを持っておくと便利
外部フィルターの電源をOFF。次いでパイプを取り外し、それからゆっくり清掃を……
と、行きたいところですが、これではフィルターが止まったまま。
清掃に5分、10分ならまだしも、30分以上かけてしまってはフィルターケース内が酸欠に陥ります。結果、硝化細菌にダメージが入るのは明らか。
これを回避するには、飼育水もしくはカルキ抜きした水をバケツに用意。そこでエアレーションを焚き、濾過コンテナごと移動させます。
以上は、ろ材保護の【ほんの一例】ですが、ここまでして酸欠や乾燥を恐れることもなく作業ができるわけなのです。
が、
その作業量はろ材清掃&フィルターメンテナンスができるほど。
時間と体力を浪費します。
そこで、提案したいのが予備のパイプを1セットを持っておくことです。
まずは、汚れたパイプを清掃済みの物と交換。そして、すぐさまフィルターの電源をON。あとは、好きなだけ掃除に時間をかけても、ろ過にダメージが行くことはありません。
一昔前までは、吸排水パイプをワンセット購入すると飲み会一回分ぐらいの金額になったものですが、最近では互換性のあるアクリルパイプが、チャームでお求めやすい価格で販売されています。
そういったものを利用すれば、時間的にも肉体的にも、そして精神的にも、余裕をもって作業にあたれます。
というわけで、パイプを交換したところで、話は次のパートへ!
清掃開始!
いよいよここからは、清掃へと入ります。
コケと水垢で汚れたこのパイプ。
ところどころに真っ黒なコケがはびこっています。
まずは、こちらを歯ブラシと台所用スポンジ、そしてパイプクリーナーで丁寧にこすり洗い。
頻繁にお手入れをしていれば、この洗い方でもコケはもちろん、ほとんどの水垢は落としきれるのですが……。
さて、10分ほどかけてパイプを洗い終えたようです。
どうなったでしょうか?
一見綺麗になったように見えますが、軽くドライヤーの温風を当てて乾かすと……、
乾くと浮き上がのは、落としきれなかった白い汚れ。
冒頭から述べています通り、これは水垢。
長期間メンテナンスを怠ったため、スポンジや歯ブラシではどうにも取り切ず、このような白くてザラザラした物が残ってしまいました。
しかし、これらが全く取れないというわけではありません。
スクレーパーやカッターの刃の背など硬い物で、ガリガリゴリゴリと根気よく削ってあげれば、いずれ取り除くことができます。
とは言え、気になるのはパイプへの傷。
水垢を取っていたつもりが大きな擦り傷をつけていた!
なんてことになれば、本末転倒ですよね?
そのような理由がありまして、普段わたしは清掃もそこそこに終わらせることがほとんど。幸い汚れている部分は水槽の外で、水景の邪魔になりません。
無用なリスクを取るつもりは、さらさらありません。
しかし、溜まりに溜まったこの汚れ。写真を撮ってみると、やはり気になるものは気になる。
そこで今回、本腰を入れて除去することにしました。
水垢は酸性の液体に溶ける
さて、今回清掃の対象として述べている水垢は、昨今では……
水に含まれるマグネシウムやナトリウム、さらにはカルシウムなどの成分が固まってできたものと言われているようです。
が、その主成分は昔から言われている通り。
ご存じ炭酸カルシウム。
炭酸カルシウム?
アクアリウムをしているなら、きっとどこかで聞いた覚えがあるはずです。
そう! いくつかの底砂に含まれている、あの「貝殻」と同じ成分。
つまりは、大磯砂の酸処理と同じように、
酸性の液体に漬け込めば、パイプにこびりついた水垢も水に溶ける。
もし溶けなくても、酸処理の時と同じように柔らかくなってブラシでも除去しやすくなるというワケです。
なお、掃除用のクエン酸は高い物ではありません。100均でもホームセンターでも廉価に販売されています。
善は急げということで、今回は近くのホームセンターにて大容量パッケージで200円ほど売られていたものを購入。
早速、クエン酸で溶かしてみることにしました。
実際にやってみた
クエン酸で水垢を溶かしてみましょう!
今回の分量です。
水1Lに対してクエン酸小さじ5杯。
飽和水溶液になるまでクエン酸を入れてもいいのですが、後述しますようにこれだけでも十分pHは酸性に傾きます。
それでは、クエン酸を小さじ5杯分バケツに入れて……
水道水で1Lにメスアップ。
十分に撹拌すれば、クエン酸水溶液のできあがりです。
ここで、以前購入した試験紙でpHを調べてみましょう。
真っ赤に呈色しました!!
しかし、個人宅に分光光度計があるはずもなく、比色表で判別するのが限界。わたしの目でざっくりと比べたところpH1~2といったところでしょう。
そんな酸性の液体に、今しがた掃除し終えたばかりのパイプをドブンと漬け込み、丸っと24時間放置。
注意点
さて、ここで注意点となります。
クエン酸といえども、試験紙が示したように酸性の液体。
プラスチックパイプは基本的に酸性に強い性質を持ちますが、pH1程度の液体に漬け込めばパイプが変色したり損傷する可能性が十分にあります。
そのため、必ずご自身の責任のもと、作業を実施してください。
いきなり全てを漬け込むようなことはせず、パイプの目立たない場所で、同濃度同時間のテストしてみましょう!!
また、高価なパイプについた水垢は、【後先考えて無理をしない】というのも一つの手だと思います。
24時間後どうなった?
ハイ!
24時間経過しました。
まずは、パイプの内と外を水道水ですすぎつつ、軽く乾燥させて水垢が溶けているかチェックしてみましょう。
今回は清掃した物はといいますと……、吸水パイプは綺麗に除去できたようです。しかし、排水パイプにこびり付いていた水垢は、残念ながら全て溶けておらず少々残っていました。
そこで、再度軽くブラッシング。
クエン酸でもろくなっていたためか、歯ブラシでぽろぽろと崩れていきました。
最後に、水垢の残り具合を調べるためにドライヤーを当ててみます。
さっと乾燥させたのがこちら。
ぱっと見る限り、消えているようですが……?
綺麗に消えています♪
というわけで、出来上がり。
あとはこれを取りつけるばかりですが、昨日洗浄済みと交換したばかり。
しばらく先の話となるので、交換後の雄姿については割愛させていただきます。
というわけで今回はここまで。
長文読んでいただきありがとうございました。
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