オープンアクアリウムでなくても吊り下げてみた!
すっかり子供たちは夏休みに突入。どこに行くにも、いままでの賑わいが戻りつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。どうもこんにちは。ごん太です。
今回はタイトルの通り、
アクロトライアングルを専用ライトスタンドで吊り上げたので、その様子を紹介していきたいと思います。
なお詳しいレビューは後日投稿する予定です。
吊り下げ式照明はオープンアクアリウムの専売特許なのか?
ライトを吊り下げる理由とは?
オープンアクアリウム。
本来あるべきはずのガラスでできた境界線がなく、水辺と居住空間を隔てるものは空気のみ。水のうねり、魚の躍動、水草の揺れを肌身で感じられるそのスタイルは、水草水槽の一つの到達点ともいえるでしょう。
そんなオープンアクアリウムを実現するのに、気を遣うのはライトの位置。
ガラス蓋なしで水槽に直接乗せれば、たちまちエアレーションから生まれた水滴たちの餌食となり、いつか点灯しなくなる未来が待ち受けています。
なんとかしてライトと水面の距離を稼ぐ方法はない物だろうか?
そこでライトスタンドの出番というワケです。
照明を吊り下げれば、リフトスタンドよりもさらに水面と離せられ、大切なライトを水滴から守ることができるのです。また、水槽の開口部がライトにふさがれることなくぽっかりと広がることから、いつにもまして身近に感じられるようになるでしょう。
ほら、あんなに気になっていた水しぶきですら、いまはこんなに美しく感じられるのです。
しかしオープンアクアリウムのハードルは高い
以上の話は、あくまでも吊り下げ式照明に対しての一般論。
全ての環境でライトスタンドがあれば、容易くオープンアクアリウムにできるとは限りません。そう断言するのは、
水槽の蓋を外せば当然、魚が飛び出す恐れがあるからです。
例えばナマズの仲間。
というより当サイトではすっかりお馴染みプレコ君達。
彼らは底物であるものの、ナマズの親戚であるためその遊泳力は50mフリースタイル選手のごとく瞬発力をもっています。真夜中、トイレに行くために照明を付けると、猛スピードで流木の裏に隠れ、目には残像しか映らないのはこれがあるため。そんな力で水槽外に向かわれたら……。考えたくもありません。
とは言え、プレコもバカではありません。
多くの場合、逃走の選択肢に入るのは横方向や縦方向(奥行)。他の生体と小競り合いが起きれば、うまく流木を使って上下方向に相手方と距離を取ることはあれど、水面を通り越して水槽外へ逃げようとすることは、まずありえません。
そう、【ほぼない】のです。
しかし、水槽外の新天地を自ら求めざるをえないときもあります。
例えば、
急な水質の急変や喧嘩などで、大パニックに陥った時。
習性。
いえ、身に迫る危機が訪れれば、住み慣れた水槽と言えども一旦は放棄し、己の生命を守るのが生物の本来の姿なのでしょう。結果、ある種の魚類は緊急回避的に陸に上がり逃れようとするのです。
しかし、それが許されるのは陸が水面よりも高い現実の河川のみ。
もし、人工的なアクアリウムという環境で外に出ようとするならば、自分の身長の何倍もの高所からの転落が待ち受けています。
オープンアクアリウムには人を一瞬で虜にしする魅力があります。
しかし、危険な側面もあるのです。そのため、魚がほとんどいないような水草デカ盛り硝酸塩をゼロな水槽のために、オープンアクアリウムというスタイルがあると言っても過言ではありません。
わたしのように、プレコ水槽に水草が置いてある程度では、縁もゆかりもない物なのです。
もちろん、今回購入したライトスタンドもアクロトライアングル登場時から存在は知っていたものの、
「自分にはまったく関係のない追加パーツだなぁー。」
程度にしか思っていませんでした。
オープンアクアリウムでなくとも
これを使えば水槽掃除が楽になるのでは?
ふと気が付いてしまったのです。普段はガラス蓋をしておいて、清掃時のみ吊り下げライトの特徴をうまく利用すればいいのだと。
わたしは掃除時には、下の写真のようにガラス蓋を外しライトを水槽上面最奥にずらして点灯させておき、水槽に手を突っ込んで各種メンテナンスをしています。その理由は、照明がなければ掃除をしづらいからです。
そんな今までの方法では、何かと難点があります。
光源が奥にあるので前面側は薄暗く、汚れがわからずにうっかりスポンジかけ忘れ。1週間後には膜状のコケが水槽前面に鎮座……。
清掃したはずなのに、なんともがっかりな光景を目の当たりにすることがよくありました。
また、このような方法で掃除していると、水槽上部のお手入れがおろそかになりやすい欠点も。
さらにライトに手が触れ、その当たり所が悪いと水槽にドボンということも。
なにかと問題のある方法であるのです。
そこで吊り下げ式照明の出番というわけです。
これを使えば、当然ですが吊り下げてあるので水中に落ちることはありません。また、本体と水面の距離を自由に調節できるものが多く、清掃時に高く上げておけば邪魔になりません。そしてなにより、ライトONしたままメンテナンス作業ができる。隅にずらすことなく、ど真ん中でいつものように水槽全体を燦燦と照らしてくれるのです。
どうやら、使うタイミングさえ間違えなければ、一方的に恩恵を享受できそうです。
と、随分と経緯が長くなってしまいました。
次のパートより早速アクロトライアングル用ライトスタンドを組んでいきます。
ライトスタンドを組んでみる
ライトスタンドの各パーツ紹介
チャームでポチって数日以内に即到着。
なかなか良い時代になったものです。
届いた段ボールを開け梱包紙をかき分けると、銀色に鈍く輝くポールがちら見え。
さっと取り出してみると……
アルミポール3本に透明なプラスチック、そして取扱説明書がビニールの簡易包装に包まれています。改めて袋から取り出し、写真をパシャリ。
説明するために↓写真に各パーツ名を付けてみました。
上段の左右2つの透明な樹脂製のパーツは【台座】。
三本のネジが付属しているこちらは、垂直に伸びる支柱を水槽のフチに固定する物となっています。
一番下の段にあるL字型になっているポール2本は【支柱】。
ライトから伸びるワイヤーを通す梁(はり)を支える柱となっています。
中央にある一直線に伸びるポールは【梁(はり)】。
ライト本体から伸びるワイヤーを差し込み照明を吊り下げるパーツで、左右のポールに支えられます。
とにもかくにも、この記事ではライトスタンドを組み立てる様子を紹介していきたいと思います。
ワイヤー取付金具は大切に。
早速組み立てていきたいところなのですが、
一旦今まで紹介したポールから手を放しましょう。まずは、ライトにワイヤーを取り付けなければなりません。
そのため、何はともあれ、
トライアングル本体に付属している専用吊り下げワイヤーを用意しましょう。
こちらはアクロトライアングルの付属品。
ライトスタンドには付属していませんので要注意。
わたしの場合、【とりあえず保管しておこう】程度の気持ちでアクア用物品箱のなかにポイっとしてあったので、探し出すのに小一時間掛要してしまいました。
もし、破棄もしくは紛失している場合、チャームでの再度購入となりますのでご注意を。約1500円費用が余計な費用がかさむことになりますので……
この取付ワイヤーと金具は大切に保管しておきましょう!!
(と、ここに記しても意味ないかぁ……。)
ワイヤー取付金具についての説明。
さて、そんなワイヤーの取り付け方は実に簡単。
↑のコマのような金具を使います。
まずは、これの機能を説明しておきたいと思います。
ここでは便宜的にA、B、Cと記号を割り振ってみました。
Aにあたるのが、コマの底辺にある六角形のプレート。
こちらはアクロトライアングル上部にある窪みに差し込めるようになっています。が、実はこれだけでは完全に固定はできません。
Bにあたるのが、格子模様にカットが入っているナット。
こちらを締めるとボルト下部にある六角形のプレートとの距離が縮まり、ライト本体と金具が強く固定される仕組みとなっています。
Cにあたるのは、コマの中央にある突起はストッパー。
こちらを指で押し込むことでワイヤーが緩み、離せばがっちりと固定されます。これによりライト本体の高さを自由に位置取りできる仕組みを作り出しています。
まとめると、六角形のプレートを本体に差し込み、ナットを締めて固定し、ストッパーの突起を押しながらワイヤーの長さを調節するというわけです。
※
ストッパーは、ワイヤーの輪に向かう方向(=本体を上げる方向)に進む際は、突起を押さなくても動くようにできています。対して、その反対方向(=本体を下げる方向)に戻す際は突起を押し、ワイヤーもしくはライト本体を引っ張る必要があります。
ワイヤーをアクロトライアングルに取り付ける
というわけで、早速アクロトライアングルにセットしていきましょう!
なお、ワイヤーはすでに金具に差し込み済みですので、取り外す必要は一切ありません。
まずは、きつく締まっていると金具を差し込めないので、外れない程度にナットを軽く緩めておきます。
次いで、六角形のプレートの二辺が、ライト頂部の凹みに添うように差し込みます。
↓
この時、↑のようにナットが本体の凹み上部にある出っ張りの上側となるように挿入します。
無事金具とワイヤーを差し込めました。 しかし、このままのでは、簡単に左右にスルスルとスライドしますので……
先ほど緩めたナットを今度は締め込んで固定していきます。
指でグルグルと回していきます。
幸いにも格子模様のカットが入っているため、手で軽く力をかけるだけで、しっかりと固定できるようになっています。
なお、吊り下げライトとして利用している際に、ぐらついて外れると大変危険ですので、よく据え付けておきましょう。
最後に長さを調節します。
突起を押しながらワイヤーを引っ張りましょう。
今回わたしは、先端の輪から金具までの長さを45cm程度となるように調節しておきました。
今回は水槽の蓋もあるため、少々横着しよて吊り下げようと思います。
↓
なお、この作業はあくまでもスタンドの梁に、ライトから伸びるワイヤーを通しやすくするためものです。
この段階ではまだカットしませんのでご注意を。
※
余分なワイヤーをカットする際は、現物合わせで行った方が何かと安全かと思われます。
というわけで、ワイヤーの取付はここまで。
専用ライトスタンドを組み立てる(仮組まで)
それではいよいよ、ライトスタンドを組み上げていきましょう。
まず手にするのは支柱。
こちらを直線のポール=梁に取り付けます。
↓
次いで樹脂製の台座。
こちらの3本あるネジを緩め、中央にある大きな穴に支柱下端をはめ込みます。
このときネジが梁に平行かつ、その外側となるようにします。
台座の向きについては、ここの一文から3枚目のもの参考にしてみてください。
↓
そして、台座中央のネジで支柱を固定。
↑の写真の真ん中のネジを締め込みます。すると、支柱が台座に強く固定されます。
この状態まで組み立てると簡単にはバラバラにならないので、このまま一旦水槽に乗せてみましょう。
台座を水槽フチにかませるように乗せます。
位置決めをしたら左右のネジ2本、計4本で固定。
無事、仮置きを終えました。
ライトを吊り下げる
ここからは、ライト本体を吊り上げていきます。
もともと蓋のある水槽です。今回は、横着してガラス蓋の上にライト本体を仮置きし、その状態でワイヤーをポールに通し、最後に吊り上げていこうと思います。
というわけで……
まずはガラス蓋を設置。
ここにライト本体を乗せます。
次いで、梁を外します。
まずは、横方向に伸びるポール(=梁)をグルグルと回しつつ、右側の支柱から外します。
↓
そして、ワイヤーを通します。
外れた支柱の隙間から、ライトから延びるワイヤーの輪を通し梁にかけます。
もとに戻します。
今度は外した梁を支柱にはめ込めば……
一か所無事にワイヤーをポールに通せました。
同様の作業を反対側でも行います。
↓
↓
↓
左右のワイヤーを通し終えたらライトを吊り上げます。
ワイヤーを引きけば、ライト本体はスルスルと上がっていきます。
↓
低くくしたい時は金具の突起部を押しながら、ライトを支えつつ真下に下に引きましょう。
お好みの高さになるまで調節して、出来上がり……
と、言いたいところですが、実は最後にちょっとした作業があります。
余分なワイヤーをカットしなくてはなりません。
アクロトライアングルに付属していたワイヤーの長さはなんと2m。
かたやライトスタンドの高さは水面から約35cm。
これでは、ピロピロしていて何ともみっともない。
というわけで……
ワイヤーをカットします
今回は使う予定のある分だけ残して、100均のニッパーでカット! 思いのほか柔らかく、簡単にスッパリと切断できました。
45cmほど残しました(=135cmほど捨てました)が、
それでもワイヤーがピロロロン♪
何とも気になります。
本来ならば、使う長さでバシッとカットしてしまうと大変カッコイイものにできあがるとは思うのですが……。貧乏性なわたしには、それが何とももったいなくて、結果このような形となりました。
というわけで、できあがりです。
普段はこのように、ガラス蓋をしながら吊り下げ式ライトを利用しています。
掃除で使ってみて……
オープンアクアリウムでなくても利点あり
実際に使ってみた感じは!?
といいますと、清掃時のみライトを上げれば……
水槽上部もこんなに広くなります♪
それなのに、手元が明るい!
さらに、ライトに多少手が当たっても水中に落ちることはないため、安心して掃除に集中できます。
週一回に清掃するとして年間52回。購入金額は¥2,140ですから、 1回あたり約¥41のライトの保険料金だと思えば安い物です。
エンディング
掃除は汚れを見つけるところから始まっています。
見つけて取り除く。これが基本です。
とりわけコケで汚れやすいプレコ水槽ならなおさらのこと。
その点、吊り下げ式照明にすると、見つけやすく掃除しやすい。
本来の使い方ではありませんが、なかなか便利な利用方法のようです。
というわけで、今回はここまで。
その他、想像以上に便利な点や、気が付きづらい不便な点もありましたが、それは今後レビュー記事として述べていきたいと思います。
今回はあくまでも、組み立て&取り付けのお話でおしまい。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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