またもや夜中の2時に水槽と対峙する
さて、今回は、旧モデルのエーハイムエコ(2233)の騒音について。
エココンフォート(2232、2234、2236)という静音仕様が発売されて久しい今日ころ頃。
諸事情にて慌てて旧エーハイムエコを引っ張り出したのですが、
どうにもブーン音が気になるのです。
ならば、コンフォート仕様のインペラとスピンドルを入れてアップデートだ!
といきたいところですが、……ごあいにく様、現在夜中の2時になったばかり。
そう、どうにもこうにもブーン音が気になって寝付けないのです。
アクアショップは閉まっていますし、通販で購入しても夜中に届くはずもありません。
しかし、わたしは早く寝たい。すぐ寝たい。
そんな「きかん坊」こと、我が家のエコちゃん(2233)をなんとか黙らせたお話を紹介していきたいと思います。
水槽のブーン音はいつかは慣れるが……
もはやお馴染み、と言ってよいほどの水槽周辺の騒音。
とりわけベッドに滑り込み瞼を閉じると耳を煩わせるのは、フィルターやエアポンプのブーン音です。
日中は雑音でうずもれていたこれらは、深夜になり人々が寝静まるやいなや、夏夜の虫のごとく存在感を発揮します。
そもそも、機械類の稼働音はいつかしか慣れます。
アクア器具と一緒に過ごすほど、音が大きかろうが小さかろうが、そのうち全く気にも留めなくなるのです。
人間って不思議ですね。
さて話を冒頭の現実に戻しますが、わたしはこのエーハイムエコのせいで一向に寝付けておりません。
これは、最近交換したばかりで慣れていないためでもあります。
こんな時には気にしないのでじっと目をつむって無理やり寝るのが一番!!!……
ブーーーーン……
……と、強気に書いてみせましたが、やはり気になるものは気になる。
そして、気にすれば気にするほどブーーーンと音が大きく聞こえ、夢の世界へ消え去ろうとする意識を留めてきます。
これがストレスとなり、さらに音が大きく聞こえ寝付けなくなります。
結局、「気にしない」どころか、術中にまんまとはまり布団の中で小一時間苦しんだ結果……
ええい! もう我慢の限界だ!!
直接騒音を倒しに行くぞっ!
前回に引き続き、またまた夜中の2時に、パジャマ姿で対処することになりました。
外部フィルターのブーン音を解消してみた
エーハイムエコはもともとうるさい?
それでは、水槽台の前に陣取り解決策を講じていきましょう。
異音といっても大したことがないものから重大事態まで様々。
まずは排水量をチェックしてみることにしました。その結果、水はとうとうと流れており、ろ過機能そのものに原因はなさそう。
と、いうよりも実は騒音の根本はわかっています。
はっきり言います。このエーハイムエコの旧モデルはうるさいのです。
もちろん、上部フィルターなどに比べたら静音ではありますが、クラシックシリーズやプロシリーズと比較すると、ヘッドが奏でる重低音と振動に驚かされるでしょう。
そのような理由があるため、現行エコシリーズたるコンフォートモデルが生まれたのだと、わたしは勘ぐっているのですが……。
とにもかくにもそのような問題点があるために、20年以上のいまのいままで予備機としてスタンバイをしてもらう任務につかせていたのでした。
フィルターケース→床へと伝わるブーン音
しかし、原因が分かっているのならば対処方もわかっています。
早速ヘッドに手を当ててみます。手先にはズィーンとしたインペラ回転による振動が感じられます。これが床に伝わり、騒音を生んでいるわけです。
試しに、エコシリーズの特徴である大きなハンドルを握りしめ、フィルターを10cmほど持ち上げてみると……?
スーン……。。。
伝わる先が無くなったため、騒音が止まりました。
となればやることは1つ。
振動吸収クッションです。
![]() |
(20年前の物のため、商品名とメーカーは不明) |
実は20年前も同様の騒音で悩まされてり、ブーン音を鎮めようと当時ホームセンターで買った物です。
有事の際に2233を稼働させると、同様の問題が噴出するだろうと分かり切っていたので一緒に保管しておいたのです。
これをろ過器の下に敷くと、パワーヘッドのブーン音が床に伝わるのシャットアウトでき、騒音が生まれないというワケ。
というわけで、早速設置。
ここまでわずか5分。
これで寝れる!
と、床に就いたのですが……
ぶぃーーーーん……(極小音)
どうやら音は低減しましたが、まだ僅かながら出続けているようです。
騒音対策は経験値次第
騒音を生み出す振動がどこへ伝わっているのか?
さて、騒音の解消は経験が圧倒的に物を言います。
過去には騒音を閉じ込めようと、扉に防音テープをはりつけ、きっちりかっきりと水槽台を閉鎖してしまったがために、それ自体が大きなスピーカーとなり小さな振動を爆音にさせてしまったことがあります。
時に摩訶不思議な理由で生まれることも多いこの水槽の悪魔たちは、絡まった紐を解きほぐすように発生源と増幅するメカニズムを解明するに根気を要し、解消にはなにかと時間が掛かります。
そのため、早期解決するためには、答えを知っていることがカギを握っているのです。
幸い、今回の原因はモーター部だとはっきりと分かっているので、その周辺をさらに注意深く観察していくことにしました。騒音を消しきれていないということは、未だに振動が伝わりっており、増幅されていると考えたからです。
ホース→水槽台へと伝わるブーン音
改めて、フィルターの持ち上げてみます。
スーン……
音は止まります。
やはり、遮断が不十分。
と言っても床側はすでに対処済み。であるならば、エーハイムエコを持ち上げたことで、別の経路から伝わっていた振動も消えたという推測に至りました。
となれば、発生源に繋がっている物が疑わしい。
改めてフィルターを調べてみます。
まずはパワーヘッドの下側。
こちらは、対策するまでは振動がフィルターケースへ伝わり、床と響かせることで騒音となっていました。
が、繰り返しますがこちらは対処済み。
では上側は?
ホースと電源コード。
そのうち気になるのは排水ホース。やや左にカーブした状態で、水槽台の背面にある給排水用の丸穴に接触しています。
試しにこれを離してみましょう。
スぅー……
原因がわかりました。
振動がホース経由水槽台を響かせ、騒音となっていたのです。
原因がこのような場合、ホースやコードの下にスポンジやウールマットを敷いて振動を吸収し、水槽台に伝わらなくするのが定番です。
が、わたしとしては、もう睡魔の限界。 手っ取り早く解決資するため、本体の位置を少しずらして排水ホースが真ん中に通るように直してみました。
時刻は午前2時15分を回ったばかり。
ごく短時間での問題解決となりました。
こういった騒音絡みの問題は、幾度も悩まされるたびに覚えていくことも多く、パターン化されていくことばかりです。
とにもかくにも、外部フィルターそれほどの癖のある機器だとも言えるでしょう。
誰だって最初は「呼び水」の意味すら分からない初心者さんからスタートするわけですが、気持ちが通じ合えるには1~2年は掛かるのではないでしょうか?
確かに長寿命だが中古品は×。その理由
そんなこんなで、今日も2233は快調です。
改めて思ったことは、大切に保管してあったとは言え、20年前の物が水漏れもせずに動くのだから、やっぱりエーハイムはすごいということ。
最近は「コスパがいい」=ただ安いという意味になりがちですが、本来はコストがかかっても、それに以上に優秀なパフォーマンスがあるという意味です。
それが、このエーハイムのフィルターにはあります。
……そんな風に長寿命を褒め称えるように書くと、あたかも中古品を推奨しているような気がしますので、念のために注意書きを記しておきたいと思います。
外部フィルターで水漏れが起きた場合、構造上水槽のほとんどの水が抜けてしまいます。そのため、
使用年数や劣化の程度が把握できない中古品は、全くもってお勧めできません。
もし木造アパートであった場合、60cm規格水槽の水が全て抜けてしまった日には、自室の修繕や階下の住人への保障にどれだけの費用がかかることか……。
たかだか1万円前後のために取るリスクではありません。
絶対に新品を購入し、説明書を熟読して正しく利用しましょう。
というわけで、今回はここまで。
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