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2024年7月30日火曜日

器具の組み合わせとブーン音:とある水中ポンプと水槽台の相性問題

水槽の騒音はいつも深夜に

蝉の声が聞こえる季節となりました。
さて、今回は大昔に書いたブーン音のお話。
修正する機会があったのですが、時系列がややこしく分かりづらかったので、もろもろ省いて簡潔に書き直したいと思います。



癒しのディフューザーとなるはずが

夏。エアレーション、ディフューザー。
単語を並べただけでこうも情景が浮かぶなんて、なんだか不思議ですね。

さて、エーハイムの外部フィルターは静音であり、長らく愛用しています。
となれば、使う水中ポンプも静音性が高い物が欲しいところ。そこへ丁度飛び込んできたのはコンパクトポンプ300が発売されるという情報。最新鋭(当時)なら、理想のアクアがますます極まるはず。

と、いうわけで早速ポチって器具セット。
件の大砲は勇ましくも、シャラシャラとエアを含んだ癒しの音を奏でています。
それでは、寝酒の準備をしてベッドへGO!
水音に耳を傾け入眠するのが趣味なのです。

んが、

枕の頭を乗せ、目をつむるとどうにも五月蠅い!

新入り君、どうしてなんだい?

現在ではすっかり旧製品。
新製品”コンパクトオン”になって久しい


いつも戦いは深夜に


分解しても深まる謎

深夜2時。水槽と対峙する。

プルプルとした振動。
貼り付けたガラス面の裏側から手で触れてみたのだが……、ごくごくいたって普通な揺れしか感じられない。耳を傾けてみる。
うーん、ベッドで聞いたあの煩わしい音ではない。
これが犯人ではなさそうだ。

だが怪しい、怪しすぎる。
となれば、分解してみるまでだ。
コンセントから抜くと騒音は止まる。確証は得られたようだ。
そのまま、インペラ周囲を手で触りながら丹念に調べてみる。
しかし、異常は無いようだ。

ならば、ポンプの震えが悪さしているのか?
定番の原因は電源コードだ。
指でつまみ宙に浮かせ、水槽のフチとの間に空を作ってみる。

だが、ブーンという音は相変わらずのままだった。



迷宮入りから一転

迷宮入りだ。
力なくベッドに戻る。

目を閉じる水中ポンプのブーン音が邪魔をしてくる。
「いいですか? ストレスや疲れがあると、普段聞きなれた音ですら増して聴こえてくるようになります。」
わたしが学徒であったころ、何度もそのような話を教員がしていた。

しかし、それは第三目線の理屈。
分かっていても五月蠅い物は五月蠅いのだ。
ウルサイ……、ウルサイ……、と眠気眼で水槽台に近づき原因を調べも答えは不明。
仕方なくベッドに戻る、何回か繰り返して時計の針が進んだころ、とあるヒントに気が付いた。

あれ、もしかして水槽から離れると音がする?
近づくと消える?

掻き立てられる好奇心。
今夜は原因究明のため、どうやら寝れなくなりそうだ。



実験・調査・結論


不思議な音の原因は?

妙だ。
そもそも、音は近づくほどに大きくなるはずだ。
様々なことが複合的に絡まっていることを示しているのではないか?

押入れから引っ張り出し、水を溜めた。
使っていない水槽台と水槽で、水中ポンプの騒音の有無を確かめるのだ。
トイレへ行く通りすがり家族に、怪訝な目で見られたが気にしている場合ではない。
実験の結果、プルプルという振動はあるが、騒音は出ていない。

きびす返し元の水槽で稼働させてみる。
やはり、プルプルとともにブーンという音。

これはつまり、器具の組み合わせが不味いのではないか?

どことなく1つの答えが浮かび上がった。

そうとなれば、数学Iの簡単な組み合わせ問題のごとく、総当たりで器具を取っ替え引っ替え交換すればいいのだ。解決の糸口がおぼろげに見えたことに気持ちは安堵。
突然やってきた睡魔に勝てず、足はベッドの方へと向かい始めた。

が、……あれ? 今度は騒音がしていない。

数歩離れた時のことである。
後ろを振り返ると、開けっ放しの水槽台。どうやら何か関係がありそうだ。
騒音源に戻り、試しに扉をバタバタと開け閉めすると、音も大きくなったり小さくなったり。
この変化をつてに、どこから騒音がやってくるのか耳をそばだてて繰り返した。

壁と水槽の隙間からやってきているようだった。



結論

結論。
音の発生源は水中ポンプ。
しかし、この時点では騒音になっておらず、ただのプルプルとした振動だ。
大きくなるためには? 増幅するメカニズムを要するようだ。

それは何か?
水槽と水槽台、そして壁。

ガラス製のそれはモーターの振動をダイレクトに水槽台へと伝える。
そして、台の内部はもちろん空洞、これで共鳴し大きくなるのだ。
が、普通であるなら、この時点で音は散り散りに拡散され騒音ならないはずだ。

最悪だったのが、後付けしていた扉バッタン音防止のスポンジ。
これで密封され、音を閉じ込めていたのだ。
そうして行き場を失い、吸排水ホース用の小穴から指向性を持って逃げ出す。
いきつく先は壁。外壁ゆえに硬い素材が入っている。ここで反射され室内全体へと拡散さていたのだ。

つまり、スピーカーを裏向きにして、さらに壁に向けていたワケだ。
近づくと音が消えるという事象はこれが原因だったのだ。

さっそく、バッタン防止スポンジを撤去。
しかし、音は小さくなるものの、やはり扉を閉めると騒音は止まらず。
となれば、扉を解放するしかない。
……どうしたものか。

空は明るくなり始めていた。

この穴から音が漏れ出ていたようだ。
すでに旧製品なニッソーアクアキャビネット

 



音は逃がすもの

それ以来、我が家では水槽台の扉は半開きです。

音は閉じ込めるものではなく、逃がすものだからです。

外見よりも静音性。
安眠・熟睡、超大切。

しかし、振り返ってみれば、そもそも、双方とも粗悪な品ではありません。
静穏性が高いと言われた水中ポンプ。
堅牢と言われた水槽台。
どこにも落ち度となる要因は微塵も感じられません。
その組み合わせで起きたこの悲劇。

誰が悪いわけでもないのです。
ただ相性が悪かっただけなのです。
んが、それが寝付けないほどの騒音になることもあるのです。

うーむ。。。

というわけで、今回はここまで。
長文読んでいただき、ありがとうございました。



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