正しく作動する条件の1つがクリアしづらい件
さて、久しぶりの投稿となります。
その原因は、HDDの破損。厄介なことに突然ブルースクリーンになるようなことはなく、最初の症状は漢字変換のもたつきからでした。やがて、ファイルの読み込みエラーを起こしはじめ、ソフトの起動も怪しいものに。ここへきてやっとツールで調べたのですが、無限に湧き出る不良セクタの山、山、山。
これはドライブ交換を要しそうな気配。しかし、クローンで手を売ってみたものの状況は好転せず。再インストールという最悪の自体となりました。
クリーンインストール自体は若いころから幾度となくしたことがあるので、わたしとしてはハードルの低い作業になるのですが、作業環境の復元にはやはり時間がかかり、最後の記事から数か月たって、やっととこさの投稿となってしまいました。
というわけで、今回は故障のお話。え? PCの話かって?
いいえ、もちろんアクアリウムネタですよ。冬の故障の鉄板といえば、そう! ヒーターです。
水温低下から代替機購入まで
さて、近年の世界情勢において、電気代がかさむ一方の今日この頃。多くの人が節電と向き合わざるを得ない冬を迎えていることかと思います。かく言う我が家もその1つ。みんながそろっている夕方ならまだしも、家族が出払っている昼間は、ストーブはもちろんエアコンもOFFにして、一人用の電気カーペットとUSBブランケットで耐え忍んでいます。となれば当然室温も低くなるわけでして、日中は18度前後、寒波が襲来すれば室温12~13度ということも。が、それが悲劇の発端でした。
最近よく聞くようになったJPCZという単語。その詳しい説明はともかくとして、これが日本の上空にやってくるとにわかに慌ただしくなります。といいますのは、わたしは根っからの自然が大好き人間で、休みの過ごし方はアウトドアが多く、野山に遊びにいくことがよくあるからです。しかし、ただ寒いのと雪が降るのではワケが違います。道具が違うだけならまだしも、情報収集やリスク管理、さらには技術や心構えまでまで、直前になり天気予報が変わると多くの見直し事項にに追われることになります。
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(日の出前から行動に入ることも……) |
その日も晴れ予報から一転、意中の山里に雪が降るかもしれないということで、早朝から道具を変更しつつ計画を練り直すことになりました。が、バタバタと家の中を行き来しながら準備をしてるさなか、ふと水槽の様子がなにやらおかしいことに気が付きます。どうにもこうにも、チェリーバルブたちの動きがあまりよくないのです。人がくれば好奇心旺盛な若い個体はパタパタとひれを動かして近寄ってくるものなのですが、不自然なほどに静かすぎます。何かしらの異常があるはずと、パッと水温計をみるとなんと23.5℃。どうやらヒーターが故障してしまったようです。
思い返せば、今利用しているエヴァリスのプリセットオートヒーター100を購入したのが、2023年の2月。毎年の交換をサボってしまっていたので、寿命が来てしまったようです。とにもかくにも、遊びの予定はすべてキャンセル。今日は近くのホームセンターで開店早々に新しいアクアリウム用ヒーターを購入することに決めました。
そこで、購入したのがこのテトラミニヒーター100。
これで万事解決となるか?
新品もまさかの故障?
早速、古いヒーターを取り払い、新しいものと交換します。そして、水温が26度に戻るまで気長に観察することにしたのですが、……なんと、水温がさらに下がり続けるではありませんか! が、LEDランプは点灯しておりヒーターそのものには通電していることを匂わせています。
あらやだ、電気が通ってるのに温度が上がらない? 初期故障なの?
さて、どうしたものか。すぐさま返品するべきか、それとも別に原因があるのかと検討しているうちに、水温はさらに下がり続け……ということはなく、不思議と22.3度で安定したようです。となれば、ヒーターの温度センサーがおかしいのか? いや、そもそも、サーモスタットを使っているならまだしも、オートヒーターのセンサーって壊れるの? と素朴な疑問が生まれは消え、今回の容疑者が1つ浮かび上がったところで実験開始。
経年劣化で故障した思われる古いエヴァリス製と、初期故障が疑われる新しいテトラ製の二つを大胆にも水槽に同時セット。わたしは、双方ともセンサーが故障していないはずなので水温は26度を超えないはずと予想。さらに、ヒーターがまるっきり効かないということもない考えました。その理由は次章で述べるとして、
とにもかくにも、さぁ実験開始!
やはり結果は26.4度で安定するという結果になりました。つまり、双方ともに故障していなかったのです。
ヒーターを正しく利用できる条件
今回の水温低下の原因は故障ではありません。
冒頭でも述べた「気温(室温)」によるものです。
ここで、ヒーターの説明書に書いてある文章を写真で抜粋しておきます。
というわけで、実はアクアリウム用のヒーターは室温が15℃以上でないとその性能を発揮できません。言い換えれば、水温を26℃にキープできなくなります。おそらく、水槽外の気温が低すぎる場合、メーカーが想定した電力では、ヒーターで水槽に加えられる熱よりも外気へと奪われる熱のほうが多いため収支が釣り合わず、このような結果になると思われます。
というわけで、ここまでの話をまとめると、室温が15℃以下の場所で水槽用ヒーターを用いる場合、45cm規格水槽なら100W、60cm規格水槽なら150Wという目安から、さらに1~2ランク上のものを利用する必要があるようです。
なお、最終的に省エネと相反しますが、エヴァリス製の200Wヒーターにすることで、熱帯魚が住む理想的な水温へと温めることができました。皆さんにおかれましては、水温の異常な低下がヒーターの故障なのか、それとも外気なのか判別してからヒーター交換を検討されることをお勧めしたいと思います。
というわけで今回はここまで。
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